筋肉は内分泌器 | リハビリ茶屋

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筋肉が収縮すると、


脳由来神経栄養因子(BDNF) や、筋肉由来内分泌因子(マイオカイン)を分泌する役割があることが、今注目されています。


⇒The role of brain-derived neurotrophic factor (BDNF) and the effects of exercise(脳由来神経栄養因子の役割とと運動の影響⇒PDF )

Exercise-induced myokines and their role in chronic diseases.



他には、運動の直後に、脂肪を減らす役割があるインターロイキン‐6 や15の血中濃度が上昇するようです。







適度な運動と、30%程度のカロリー制限した食生活を持続すると、


脳由来神経栄養因子(BDNF)を増加させ、神経突起が伸展しシナプス形成を促進すると言われています。すなわち、記憶力や脳機能を向上させる可能性があるとも言えます。

BDNFはそのほかに、筋肥大やうつに対して予防的に、食欲・糖代謝・脂質代謝をも抑制すると考えられています。






筋肉は、骨や靭帯など運動を担う中心的役割を担うために医学領域では「運動器」と呼ばれていますが、


最近の上記の知見から、


アディポネクチンを分泌する脂肪組織や、心筋由来ペプチドを分泌する心臓だけでなく、


筋肉自体も内分泌器官としての働きを持っていると考えられるようになってきています。






筋肉、奥深し。




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