サルコペニアにアミノ酸 | リハビリ茶屋

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理学療法士/抗加齢指導士のエイジング情報

サルコペニア   sarco:筋肉 penia:弱い




骨格筋の線維数や量が減少して筋力低下をきたす状態のことです。



だいたい25~30歳位から、その減少は始まっているとのこと!



食い止めねば!









このサルコペニア、最近アンチエイジング分野でもホットな研究です。



昨日から明日まで京都で開催されている第11回日本抗加齢医学会総会に出てみて、改めてそう感じました。


リハビリ茶屋-antiaging  




European Working Group on Sarcopenia in Older Peopleが定義した表↓


リハビリ茶屋-sarcopenia

Sarcopenia: European consensus on definition and diagnosis: Report of the European Working Group on Sarcopenia in Older People .)PubMedより








さっそく、今日のシンポジウムで聞いてきた内容を、簡単にまとめますと・・・、




食事で摂取したたんぱく質の同化作用(細胞への取り込み)は、空腹時は異化作用(筋肉からたんぱく質が分解されて血中に流出する作用)が起こっており、それらは健常若年者でも存在する。


高齢者の筋肉量の減少は、たんぱく質異化作用の亢進による委縮ではなく、出納バランスとして供給が少ないことが原因のようです。


また、たんぱく質が細胞に取り込まれにくい原因として、同化(合成)速度自体の低下やインスリン抵抗性の存在が大きい。


運動(高齢者の場合は低強度運動)はインスリン抵抗性を改善し、たんぱく質合成能を向上させるため、レジスタンス運動に有酸素系の運動を追加する方が効率が良いと。


さらには、若年者・高齢者問わず、トレーニングの際にアミノ酸、特にBCAA(分岐鎖アミノ酸)の中のロイシンを強化したアミノ酸サプリメントを摂取すると、たんぱく質同化作用をさらに効率化するという知見を示されていました。


(立命館大学スポーツ健康科学部 藤田聡氏)






毎年、どんどんと新しい情報がup dateされていくので、置いていかれないようにしなければなりません。


ヘルシーパス社さんも新しい商品を引き続き開発されていますし。


私も止まってられません。


ただこの学会では筋肉活動に対する生化学・分子学的な研究内容は多いですが、神経学的背景が絡んだ情報が少ない気がします。


先生方の最新情報を、姿勢制御の角度から見つめ直してみようと思います。






Masa