Quality of Death(死の質) | リハビリ茶屋

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「医と食 第3巻2号」(社団法人生命科学振興会 発行)に、編集長の渡邊昌先生、折茂肇氏(健康科学大学学長)、久保明氏(高輪メディカルクリニック院長)の鼎談がありました。

題名は、「健康長寿に生きるために」



折茂氏は抗加齢医学の先駆けとなった老年医学の大家、

久保氏は長年の研究から理想のクリニックを実現し、日々診療に当たられている現役医師、

渡邊氏は(私も一度お会いしたことがある)前(独)国立健康・栄養研究所理事長。


要は、健康長寿を考えるエキスパートの方々ですね。






医療技術とか設備は世界1、2位の最先端なのですが、そこへのアクセスビリティーとかコストとか、それを受けて患者が満足しているのかという点で低い点数になるようです。(渡邊)





今まで死について論ずることは禁忌になっていたのです。我々は患者が死ぬということは医者にとして敗北だという風に教えられてきたのです。


安らかに看取ってあげることも非常に大事です。助産婦がいるようにDeathヘルパーというものもあってもいいのではないかと、安らかに死なせるための協力者、そういう職種も必要だと思います。


癌は告知すればよいというところだけアメリカを真似て、その後のスピリチュアルケアが日本には一切ない。生きる可能性やクオリティのことについて触れないで延命、延命といっているのはおかしいと思います。死の質は、翻ってみればどう生きるかにつながるのですよ。良く死ぬにはどうしたらいいのか、これからはもっと考えていかなければいけない大事な課題だと思います。(折茂)





心電図計がフラットになると、はいこれでご臨終です、というのはおかしい、それは医療者のエゴだと思っていました。周りの方々の悲しみはものすごく大きいと思うので、もう少し送るための時間を最後の時間というものを大切にしてもいいかなと思っています。このところはどうもディスカッションされてないように思います。(久保)







死ぬための生き方ってのがありますね。


『How To Die』


それを見据えていれば、自分軸がブレずに、進む道を見失うことはないような気がします。




Masa