人身同天地 血脈似日月
法剛柔呑吐 身隨時應變
手逢空則入 馬進退離逢
目要觀四向 耳能聽八方
①人身は天地に同じく、血脈は日月に似たり。
②法は剛柔と呑吐にして、身は随時応変する。
③手は空に逢えば則ち入り、馬は進退離逢す。
④目は四向を観るべく、耳は能く八方を聴くべし。
自分の虚実を正しく把握し、相手をよく観察して虚実を見極め、そこに隙が生じれば一気に攻め込み、隙が無ければ相手を動かし崩して隙を生み出す。
それは常に馬歩の進退離逢と緊密に呼応することが望ましいということです。
当時は馬は拳法の基礎であって、歩型、歩法が拳法の運動法則に叶っており、進退に無駄がなく地を踏む時は根が生えたように安定させることを理としていました。
〝手と足の動きが一致しなければ小鬼も倒れず、手と足が同時に至れば金剛も倒れる〟
というたとえがあります。
地に根が生える体幹をつくり、手足を同調させて馬のごとく運動法則を生み出すことが肝要であるという内容です。