パートの時給はジリジリ上がっている | 生活を豊かに醸造したい(life-brew) FP/料理/craft beer/音楽/美術/身の回りや季節のこと など-

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FP事務所ライフブリューです。
2019年まで「Mr.ソトコト」で綴ったブログをFP開業を機に再開します。
FP関連の比重を高めたい!と意気込んでますが、まぁあまり気負わず続けていければ。
以前の記事も残しておきますので、よろしければご覧下さい。



パート・アルバイトの三大都市圏の時給平均が1,151円になったとの調査報告がリクルートから出ていました。


10年前から約2割のアップ⤴️⤴️だそうです。


時給1,000円なら、1日8時間の週3日で社会保険加入条件に達しますが、時給1,151円だと1日7時間で届いてしまいます。


これが「106万円の壁」🧱🧱🧱🧗


次の条件を全て満たすと、扶養を外れて自ら勤務先の社会保険に加入(第2号被保険者)することになります。

※この場合の社会保険は厚生年金と健康保険


①従業員が101名以上である

②所定就業時間が週20時間以上である

③2ヶ月以上の勤続が見込まれる

④月収が88,000円以上である

⑤学生ではない


①と③は今年10月から対象が拡大されました。

④の金額を12倍すると約106万円になることから、106万円の壁といわれます。


「130万円の壁」を越えたら全員が社会保険加入になりますが、実はその手前でジワジワと壁を低くして(対象者を増やして)いるんです。


2年後の10月には、51人以上の会社にまで拡大します。個人商店や小規模企業以外、つまりチェーン店のスーパーや飲食店のバイトなどは、時給1,151円だと「7時間✕週3日」や「5時間✕週4日」の勤務時間で、大部分の方が社会保険加入になるということです😮


時給1,000円が1,151円になると、これまで1日7時間に抑えて扶養内にしていたのを、さらに6時間代に縮めないと社会保険対象になってしまいます。


そこまで働く時間を減らさなくても・・・という場合は、社会保険料を取られても手取りが106万円を上回るところまで月収を増やすこともアリでしょうね🤔


東京都の乗率(協会けんぽ等)で試算すると、1,151円✕8時間✕週3日で働くと、厚生年金と健康保険を払っても106万円を越えるお金が手元に残ります。その後は働きに応じて所得は増えていきます。

※所得税と住民税は考慮してません!


壁を超えていったん「働いても損する」状態になりますが、そこを乗り越えると収入に応じ手取りも増えていくフェーズに入るということ。

働く時間を思い切り増やさなくても、1,151円✕8時間✕週3日 で、損する(=106万円以上残らない)フェーズはもう越えているのです。


同じ8時間✕3日でも1,000円だとまだ「損する」フェーズ真っ只中なので、この150円差は侮れませんね。


健康保険があるとケガや病気で休むときの給付があるし、厚生年金は年金の2階部分が増えるのと障害年金・遺族年金の受給権があるかもしれないし、会社制度加入だから保険料は基本的に半分以下だし…

年金を増やす長期的な視点や、リスクを公的保険でカバーする備え方は大事な気がします🥺


まぁ国の目論見どおり😎ですが、自分にメリットがあるか冷静に考えてもいいんじゃないかと。時給が上がると壁が急に近付いて、覚悟もしやすい気がします😅


時給の高い仕事につく際は、ぜひ106万円の壁の向こう側の、新しい景色⚽️を想像して働き方をお決め下さい!


ところで、会社員の給料は30年横ばい。

それに比べパートの時給の伸びは大きい。


けど、


時給3,000円くらいないと、その会社員の平均年収にさえ届かないのですから、福利厚生や雇用の安定といったベースの違いも考えると、パートの時給は絶対額で議論しないと見誤りますね。


ちょっと話が発散しましたが、ではまた。

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