今回私達が利用したのは、ターキッシュエアラインズ。ドイツからイスタンブールで乗り換え。待ち時間も合わせると合計18時間を超える長旅だ。
日本へ行くにあたって一番ハードルが高かったのは、この10時間を超える飛行機の旅に耐えられるだろうかということ。飛行機の中でまた恐ろしい思いをしたらどうしよう。考えるだけで怖かった。
その次に不安があったのが、トランジットのイスタンブール空港で気分が悪くなったらどうしよう、だった。なんせイスタンブール空港は世界でも有数の大きさを誇る眠らない空港。人も多いだろうし、パニックを起こして倒れたらどうしようとこちらもイヤな空想がビビッドに頭に浮かぶ。
結果的に言うと、この二つはどちらも大丈夫だった。
飛行機の件は最後まで怖かったが、出発までにだいぶ体調も落ち着いていたし、怖さよりも何とか日本へ行きたい。1分一秒過ぎるごとに日本に近づいていってると考えよう、と決めた。
それに最近はCAさん達も飛行機恐怖やパニック障害の乗客に対して教育を受けていると主治医の先生も教えてくれたし。
前回、私が飛行機の中で怖くなった時は、自分の症状を誰にも打ち明けられずひたすら我慢したから苦しくなって悪化してしまった。
今回はいろんな人に打ち明けまくっているし、CAさんに助けを求めるのにも抵抗がない。それに何より家族が側にいるのだから心強い。
イスタンブール空港は、事前にYouTubeで構内の様子を見まくって情報収集したせいか、夜の到着で思ったよりは人が少なかったせいか、大きさにも圧倒されることなく、たくさんの人がごろ寝している1階のソファで寝そべっていたら落ち着いてきた。
ここまで来られたのが嬉しくて、疲れてはいたけど、母や日本の友達にメールする。
朝早く起きていた友達が、「お土産屋さんでショッピングとかしないのー?」と聞いてきたが、とんでもない。こんな人の多いところでライトがビカビカしているところで無理よぉ。ゆっくり休むわ。と返信。
と・こ・ろ・が。そういった舌の根も乾かぬうちに、何も見ずに過ぎるのも惜しい気がしてきた。
そろそろと起き上がり、家族に一声かけ、上の階に上がる。
いや~、さすがはイスタンブール。夜中なのに関係なく開いているお土産屋さんの数々。
バクラバの詰め合わせ。
有名な魔よけのお守り、ナザールボンジュウ。
かわいいタイル地のお皿。
コーヒーポット?オリエンタルな柄がトルコらしい。
かわいいものが多くて、悪妻の物欲は高まるばかり。もう少し時間があったら本当に何か購入していたと思うが、夜中で頭がボーっとしていたこともあり、残念ながら今回は何も買わず。
でも倒れるかもしれないと危惧していたのが、ウィンドーショッピングまで出来ちゃったんだから上出来とせねば。(続く)