午前も午後もスペイン語講座 | ドイツ、悪妻愚母のよもやま話

ドイツ、悪妻愚母のよもやま話

主婦にして家事はおざなり、興味あることだけ、猪突猛進の悪妻愚母のドイツ生活

 水曜日はスペイン語の日。

 今週はたまたま月一のオンラインスペイン語レッスンとも重なったので、午前午後ともスペイン語漬けの一日だった。

 

 午前中のオンラインクラスは、オンラインサルサでもお世話になったスペイン人のイバンが先生で、月一の開催。生徒はみな日本人女性、それも毎回2人とか3人なので、会話の機会も多く、アットホームな雰囲気だ。

 

 イバンはサルサの時もそうだったが、本当に教える才能があり、説明がむちゃくちゃ上手い。

 おまけにスペイン人らしくユーモアがあり、自分で説明して、自分でジョークを言って、自分でそれにウケて自己完結してくれるので、最初の方、人見知りで緊張していた私もホッと心がほぐれたのだった。

 

 昨日は、英語でいうbe動詞に当たるserとestarを勉強した。

 「じゃ、さっそくSoyを使って自分のことを表現してみよう。今日教えた形容詞の中から言ってみてね、はい、じゃアクサイから」

 「えーと、私は超金持ちです。(Soy muy rica)」

 先生が明るい人なので、私も自然ジョークがポンポン出る。

 「いいねー、じゃ、次C子」

 私と違って、上品で控えめな感じのC子さん、

 「ええと・・・ Soy fea.(私はブスです)」

 みんな大爆笑。とんでもない。C子さん、すごく可憐でかわいい感じの人なのに。

 

 「じゃ、今度はそれをお互いにあなたは(tú eres) のフォームを使って言い換えてね。じゃ、C子から」

 C子さん「ええと、アクサイさん、あなたは超金持ちです」(笑)

 私「C子さん、あなたはブスです。ごめんなさーい。単なる例文ですー」

 またまた爆笑。なんたる授業だ。しかし、イバンのレッスンでは毎回こんな風に笑いが入るのだ。

 リラックスした雰囲気で笑いもあるのに、会話の機会がたくさんあって身につくというかなりお得なスペイン語コース。普通、語学コースはこの逆が多いのに。つまり人数は多く、会話の機会は少なく、あまり笑いがない。(後者はドイツだからかもしれないが。毒)

 今月も大満足、ということでスペイン語午前の部は終わり。

 

 午後は週一の地元の市民講座で行われているスペイン語クラス。

 ちょっと遅れて入っていくと、今日の参加者はたったの3人。

 こちらは文法がメインで、先生もいい人なのだが、やや素人っぽく、イバンのクラスと比べたら差は歴然。

 しかし、今日は灰汁の強いレントナーズ(退職者たち)の中でも濃いキャラクターのおジイさん二人が欠席で、どことなく穏やかな雰囲気。

 いつも何かというとイタリア語の知識をひけらかすA氏と、ご指導ご鞭撻が好きなP氏がいないので、発言の機会も増え、個人的にはのびのびとした気分で授業を受けることができた。いつもこうならないかしら。

 

 P氏とA氏がいないせいか、いつもは控えめな(というか二人に挟まれてしゃべる機会のない)J氏がいつになく積極的に発言していたのも印象的だった。

 このJ氏はこの間偶然スーパー出会ったのだが、奥様と思われる車いすの女性をかいがいしく世話していた。

 他のレントナーズもあいさつ代わりに、どこのお医者さんやセラピストがいいかと情報交換をしたりして、それなりに健康に問題を抱えるお年の人ばかりだ。

 それでも向学心があり、その年で新しい語学を学ぼうというのだから、みんな偉いなと思う。

 ま、次回またご指導ご鞭撻、イタリア語云々を聞けばうんざりしてまた毒を吐きたくなるかもしれないが、今週のところはとりあえずおとなしくしている私。