超高文明人なのに、なぜドアをノックするの? | ノリックの「失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~」おもしろ満載ぶっちゃけブログ

ノリックの「失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~」おもしろ満載ぶっちゃけブログ

ノリックの長編SF・コメディー・ロマンス「失われし銀河の天使  ~ エルフィア ~」の情報ブログです。本編にはない、お話しの設定とか、キャラ資料とか、いろいろ上げていまいります。登場人物満載のオモシロ記事や脱線情報を出していきます!

『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』では、超高文明社会のエルフィア人の様子をいろいろと描いています。


その中で、誰かの部屋を訪れるのに、度々ドアをノックする様子が出てきます。


とんとんとん。


「リーエス(はぁーい)。パジューレ(どうぞ)」てな具合です。


えーーー?

カテゴリー2の地球だって自動ドアじゃんかぁ・・・!


いや、みなさんのおっしゃるとおりでございます。


エルフィアのドアは基本完全自動ドアなんですが、地球と違うところがあります。


一見、今の今まで壁と変わらないところが、しゅわぁーーーんという具合に開いて、人が出入りできるようになっているのです。


それじゃ、ドアの向こうにいる人間が見えないじゃないかって?


しかし、ドアの1メートル以内に人がいる場合には、それを周りの人間が自然に感じるような頭脳波通信を出します。


また、壁自体が半透明な場合もあり、その時には、もちろんドアの向こうだって互いに分かり合えるわけです。



では、なぜ、ドアをノックするシーンがでてくるのかというと、それは個人の部屋に関して、エルフィア人が徹底的に個人を尊重するということに発しています。


つまり、ホールとか会議場とか、そういった公共の場所は不特定多数の人間が集まります。


完全自動ドアでもなんら失礼にはならないですし、効率もその方が格段によくなります。


しかし、ユティスやエルドなど、個人の部屋は中にいる人物の了承がないと入ってはいけません。


地球だって同じでしょう?



そういうわけで、個人の部屋は完全自動でも手動でもなく、半自動なんだということです。


半自動ということは、外にいる人間が中に入りたい旨、中にいる人間に確認を取る会話なり合図なりが必要となります。


具体的には、入る人はドアの手前でノックをして中にいる人間の許可を得ると、ドアのノブやボタンのようなものに触ります。


そうすることによって、はじめてドアが自動で開くのです。

中にいる人物の許可がなけれは、通常、ドアはノブやボタンに触れても開きません。



自分でドアを開けなければならないのは文明度が低いんじゃない?


と思う方がおられるかと思いますが、決してそんなことはありません。


許可と同時に自動でドアが開くというものは、「入れてやるんだからな」という、なんか入る人間を疑っていたり下に見ていたりする、失礼な意識や行為に基づいている、とエルフィアでは思われているからなんです。


だから、身の安全の確保が容易でないカテゴリー1や2の世界の自動ドアはそうなっているんです。



よく、インテリジェントビルやマンションなどで、入り口にあるマイクに訪問者が意志を伝えて、中の人間が電子錠を外してその人物入れるというセキュリティ・システムが増えています。


「XXXです・・・。」

「わかりました。ドアを開けますのでお入りください」


しゃぁーーーっ。


「わ・・・」


あれって、慣れればどがうってことないのかもしれませんが、入る方はなんか構えません?


初めてわたしがそれに遭遇した時は、おっかなびっくりで、目の前のドアが開くのを見つめていました。



エルフィアは地球とは違って安全が確保されたカテゴリー4の社会です。


部屋に忍び込んで、盗みや危害を企てようとする邪な考えを持った人間は皆無です。


そういうわけで、エルフィアでは、半自動ドアということで部屋にいる人間だけでなく、入る人間、訪問者にも敬意を表しているんです。



自分で開けさす方が失礼じゃないかって?


そういう方もいらっしゃるでしょうが、ドアを開ける意志は訪問者に預けてあるわけです。


いくら歓迎しているからって、中にいる人間の意志で一方的に、しゃあーーーって、開いちゃう方が上から目線で失礼のような気がするんですが、どうでしょうか・・・?


本当に訪問者を歓迎しているなら、その人自らドアまで出向いてそれを開けると思うんですよねぇ・・・。



とんとんとん・・・。


「どなたですか?」

「わたし、アンニフィルド。入るわよ」


「待って、すぐ開けるよ!」


だっだっだ・・・。

かちゃ。


「えへ、来ちゃった・・・」


ひし・・・。


「アンニ・・・」


ちゅ!


本編のストーリー上で、なぁーーーんてことになるかどうかはさておき、ドアの向こうに好きな人、例えば恋人なら、だれでも積極的にドアまで迎えに出るんじゃないかなぁ・・・。



それから、エルフィアでは呼び鈴ではなく、ドアのノックです。


ぴんぽーーーん!


あれもいいようで悪いんです。


まず、無機的な合成電子音・・・。

ついでに騒々しい。


つまり、自然の音ではないんです。


エルフィア人は超高文明だからこそ、人間的な感情や感覚をとても大切にします。


だから、合成電子音は人間的に優しくて優雅とは言えないんです。


これって、いくらテクノロジーといっても、エルフィア人の歓迎するところじゃないんですねぇ。


エルフィア人は、そういう意味でも、人間的なアナログさをちゃんと理解しています。


人間は理性や理屈で納得しないんです。


カテゴリー2以下においては、感情がなによりも勝っています。

感情を無視するシステムには、人間は反発を覚えます。


先に、エルフィアの都市は低層階の建物で構成された田園都市の様子を呈しているとお話させていただきましたが、これも人間的な自然を愛でる心を鑑みてのことです。



そういうことでは、エルフィアという世界は人間をよく知っていますよね。


人間が人間たるにはどうするのが最適なのか、よく考えているんです。


ドアのノックというなんとも単純で他愛もない行動にも、ちゃんとそれが現われているということになるんですね!



因みに、地球もエルフィアも、ドアのノックは3回ですよ。


2回ではトイレの確認になってしまいます。


とんとん。


「わたしよ」

「今出る」


じゃぁーーー!」

かちゃ。


「空いたよ」

「ありがと」


あは・・・。





※ノリックの
『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』 本編は『小説家になろう』に連載中です!