『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』では、ユティスの言葉とおり、この宇宙には無限の生命体が満ち溢れているとしています。
無限と言われれば、話があまりに大き過ぎて、みなさんもピンときませんよね?
この宇宙には、天の川銀河のような銀河がやはり1000億から2000億あるのではと考えられています。
ほんと、宇宙の広さとか大きさにはまったく呆れ返りますよね。
そういうことで、一つの銀河、もっと言えば、わたしたちの天の川銀河についてはどうでしょうか?
いったい、いくつの恒星系に生命の可能性があるんでしょうか?
天の川銀河は平均的な大きさの棒渦状銀河で、恒星だけでも2000億はあるのではないかと予想されています。
この天の川銀河が星の集まりであることを最初に発見したのは天文学者のハーシェルで、彼は自分で作った特大望遠鏡で天の川を観測した結果、それが実は一つ一つの恒星の集まりだと知ったのでした。
天の川は読んで字のごとく、天に横たわる光の川ですが、これは日本を含む東アジアでの話で、英語では(Milky Way : 乳の道)と言います。
語源は、ギリシア神話の主神ゼウスの妻、ヘラのおっぱいが流れてこうなったというものです。
そして、その天の川銀河には、いったいいくつ生命があるんでしょうか・・・?
諸説あって、実際訪れて確かめるわけにもいきませんが、有名な宇宙で文明発生確率を求めるドレイクの方程式ってのがあります。
N=R*×fp×ne×fl×fi×fc×L
詳細はウィキとかで確認していただくとして、この式の恒星の生まれる数 R* と、惑星を持つ恒星の確率 fp と、生命が誕生しそうなハビタルゾーンに位置する惑星数ne というパラメータが、もっとも関係しそうなんですねぇ。
因みにドレイクが考えた数値は、1年に10個の恒星が誕生し、銀河の全部の恒星の内半分に惑星系がある、です。
系外惑星探査機ケプラーの観測により、次々に太陽系外の恒星に惑星が発見されています。
連星系にも見つかりました。
恒星系の半分には惑星系があるのは本当かもしれません。
で、ドレイクの数値で計算すると・・・、1年に10個生命が誕生しそうな惑星が現われ、太陽用のような恒星が生まれるようになってから銀河の年齢が100億年とすれば、100億の10倍
で・・・、1000億個だって?
うっは、沢山ある・・・。
また、一つの恒星系には2つの惑星に生命誕生の可能性があることを仮定したようです。
2000億個の惑星に可能性ありか・・・?
なるほど、無限だわ、こりゃ・・・。
恒星は明るく輝いて燃料をを使い果たして寿命となったのもありますから、もっと値は低くなるでしょう。
仮に100分の1としても、20億個です。
結局、人によってこの方程式に当てはめる数値が大きく違うので、本当のところはわかりません。
でも、ちゃんと理論的に考えられているので、科学者はよくこの方程式を使っています。
さて、このドレイクの方程式で取り上げた、一つの恒星系には2つの生命誕生惑星がありそうだ・・・。
わが太陽系はというと?
太陽系のハビタルゾーンには3つの惑星が位置していると考えられています。
太陽系なら地球とあともう一つか・・・。
ヴィーナス、愛の女神の惑星、金星!
ハズレ!
残念ながら、現在わかっている限り、金星は400℃の灼熱地獄です・・・。
金星では生命体の可能性はほとんどありません。
では、もう一つは?
みなさん、つい先日アメリカのNASAより探査機キュリオシティーの観測結果より、火星の大気中のメタンの量が劇的に変化しているようだと発表があったことをご存知ですか?
火星の大気中での有機物の発見は驚くべきことで、メタンってなんらかの生命活動でしか増減しないんだとか・・・。
やっぱり火星かぁ・・・。
なんて、まだ可能性の段階ですが、科学者の多くは極限環境微生物の観察より、現在考えられて以上に有機生命体は宇宙にいるんではないかと思ってるんですよ。
極限環境微生物ってのは、深海の海底にある活火山の噴気孔から湧き上がる200℃以上という熱水に棲んでいる微生物たちのことです。
そんなところに微生物がいるなんてぇ・・・?
信じられないでしょう?
170℃もあれば美味しいテンプラができるんですが、彼らはテンプラにはなっていないようです。
あは。
それどころか、熱水孔から出てくるミネラルたっぷりの養分をもとに一大コロニーを形成しているわけです。
そして、その微生物を餌にするエビなどの甲殻類や魚が集まっているんですねぇ。
でも、そればかりではありません。
ちゃんと地上にも極限環境というのはあります。
アメリカのイエローストーンの120℃という高温熱水にも微生物が棲んでいることが確認さています。
ここの熱水は高温に加えて極めて硫酸濃度が高く、通常の生物ではとても生きていくことはできません。
こんな有毒な環境にも生物はいるんです。
これらの微生物にとって酸素は逆に有毒らしく、棲めなくなるんだとか・・・。
酸素呼吸生物のわれわれにはちょっと信じられませんよね。
そして、南極や北極の氷の中も低温の極限環境ですが、そこにだってちゃんと微生物は住んでいるんですよぉ・・・。
すごい・・・。
というわけで、火星にひょっとすると・・・。
ということなんです。
なんか、わくわくしてきませんか?
でも、これだけでは終りませんでした。
火山があるなら、木星の衛星のイオはどうなんだ?
ごもっとも、イオには木星の強い引力で歪みが生じ、その内部はドロドロのマグマ状態かもしれないと考えられています。
そんな温度の高いところがあるなら・・・?
そうです。
表面からそう深くないところは液体の水があり、地球のような微生物が棲んでいる可能性は十分にあるということです。
さらに、隕石や彗星からも有機物が見つかっています。
宇宙空間そのものに生命の秘密があるんでは?
一時期、太陽系は非常に特殊で生命体は宇宙に案外少ないとしてきた科学者も、本気でそう考え始めているんですねぇ・・・。
そういうわけで、ユティスたちの言うとおり、案外、宇宙は生命に満ち溢れているのかもしれませんよぉ!
※ノリックの『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』 本編は『小説家になろう』に連載中です!