『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』では、地球はカテゴリー2になってはいるけど、まだまだカテゴリー1的な勢力が残っている世界とされています。
そして、ストーリー上では、その地球のカテゴリー1的要素が濃いところとして、Z国がその代表になっているわけなんですね。
Z国は、一部の権力者たちによる独裁的国家です。
お金と権力のためなら手段を選びません。
「すべてを奪うために、まず、一つ取る」というようなスゴイところなんですねぇ・・・。
強者のみが生存を許される世界です。
取られたくないなら、まず、自分が取れ・・・。
現実にも、世界の中を探せば、そういったところがあるかもしれません。
もちろん、そこの指導者たちは絶対にそれを認めようとしないでしょうけど・・・。
でも、このお話に出てくるZ国って、具体的なモデルってあるの?
みなさんは、そんな風に思ってるかもしれませんよね?
答えは、リーエスであり、ナナンです。
どういうことぉ?
それは歴史的なところで、そういう要素のあるところから、あれこれとちょっとずつ拝借しているからなんです。
Z国はあくまで架空の国で、現在ある特定の国をそのままモデルにしているわけではありません。
Z国の政治体制はそういう過酷な状況ですが、その一方、科学は人工衛星を打ち上げられるくらいには進んでいて、カテゴリー2に片足を突っ込んでいます。
リッキー・Jやジェニー・Mのようなエスパー部隊も抱えて、テクノロジーの横取り吸収には極めて貪欲です。
ユティスを拉致して、エルフィアの最先端科学を独占せしようと企むのはそのためです。
一発大逆転、世界の覇者たらんと、そのチャンスを虎視眈々と狙っているわけなんですね。
おーーー、恐ぁ・・・。
Z国とはそういうところですが、どんな国でもそうなる可能性があると言ったら・・・?
ということで、欧米や日本だってその可能性は多いにあるんです。
民主主義は諸刃の剣です。
だれにでも自由を保証していますので、心の中では反社会的でも、そういう人にも同様に自由が保証されています。
そして、その人たちの心の中身まではわかりません。
そういうことで、「公益に反しない限り」という制限事項がある国では、少しずつ制限を加えれば、いつかは自由や権利はなくなります。
世の中が動くのは、全体の8パーセントの意見があればいいらしいんですねぇ・・・。
うっそぉ・・・、たった8パーセントぉ・・・?
そうなんです。
ちょっと少な過ぎるんじゃないのぉ?
でも、本当らしんですねぇ・・・。
これは、アメリカの大学の社会学の研究例ですが、ある意見や行動がそのグループの8パーセントを超えると、急に全体の注目を浴びるようになるのだそうです。
8パーセントですよぉ・・・。
本当に少ないでしょう?
そう思いません?
たった、8パーセントでも、一旦注目を浴びれば、マスコミが取り上げます。
一旦マスコミが取り上げれば、たちまちにして人々はそれを知るようになります。
あれよあれよと言う間に、どんどん賛同者が増え、全体を変えちゃう力を持っちゃうんです。
ひょえーーー。
それまで無関心だった人も、それを真似るというわけです。
本当は良かろうが悪かろうが、それにはあまり関係なくですよ・・・。
そう言えば、ヒットした新製品の購買状況がそれによく似ています。
始めの数パーセントくらいは革新的な購買者です。
次の初期購入者も含めて10パーセントくらいになると、急に売れ出すのです。
宣伝効果と口コミがますます拍車を掛けます。
しかし、歴史が示すように、自由と権利のない国はやがて閉塞状態に陥り、文明は力を失います。
ユティスの言葉に、「文明とは、あまねく人々に供与されるものです。一部の権力者だけのものであるなら、意味がありません。悲しむべき事態です」とありますが、地球の国々はどうしょうねぇ・・・。
Z国には、どんな国でも成り得る、というのはこういうことです。
エルフィアはそういうリスクを知っています。
カテゴリー2の世界には、まだまだカテゴリー1的な価値観を主張して止まない人々が大勢いるわけです。
地球はカテゴリー2ですよね。
だから、どんな国もZ国に成り得るんです。
Z国に一つの具体的なモデルはないと言いましたが、それはそういうことだからです。
※ノリックの『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』 本編は『小説家になろう』に連載中です!