『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』に出てくる超高文明社会のエルフィアは、地球とは比べ物にならないくらい医療も発達しています。
当然、地球人より長寿ですし、病気もほとんどありません。
じゃ、どうしてそうなのか・・・?
ということで、ユティスのお話からかいつまんでチェックしましょう。
まず、地球の医療状況から見ていきましょう。
地球では医療というと、病気や怪我に対する処方だったり、処置だったりします。
つまり、怪我したから病気になったから、病院に行って健康を回復するんですね。
こういうのは、みんな対処療法です。
ところで、一般には事故は防げるものとされています。
とにかく、事故が起きそうな状況を予測して、回避行動を取るわけです。
「人は右、車は左」
こういう安全を確保する標語は、それを端的に表しています。
一方で、不慮の事故というものもあるものです。
これは、本人が十分に気をつけても、なお、起きるときには起きます。
本人の与り知らぬところで起きてしまいます。
例は悪いですが、飛行機事故。
滑走路上ならまだしも、墜落ではどうしようもありません。
事故を未然に防ぐことは、医療の前の段階の話しになるわけです。
では、病気はどうでしょう?
地球だって、予防療法とはいかなくても、健康診断という形で予防療法を行うようなアドバイス段階には来ているんですよ。
また、どこまで本当に効果があるかは置いといて、巷ではいろんな栄養サプリメントや健康器具のテレビによる宣伝が、かつてない勢いで放映されています。
CSテレビなんかチャンネルに係わらず、どこでもどの時間帯でも必ずやってます。
ほとんどウンザリしてしまいますよねぇ。
あは・・・。
こういうのは、病気にならない強い身体にするための予防療法と呼べなくもないものです。
ただ、大きな問題は、地球がカテゴリー1的な世界で、無料でそのサービスが受けられないということで、とても費用がかかるということです。
成人健康診断については、日本では自治体の補助が受けれる場合もありますが、身体が悪いわけではないですから基本的には医療保険も使えません。
さて、現在急速に進行中の老齢社会は、今後どうなっていくんでしょうか?
「お金がないなら仕方ないですねぇ・・・。安楽死はどういう方法がお望みですか?もちろん、死亡保険の受取人は当方に変更していただきます」
裏ビジネス、安楽死センター大盛況・・・。
絶対にそいう社会にはなって欲しくないんですが、一生懸命働いて税金や社会保険料をを払ってきた人たちへの保護は年々失われていっています。
有名な漫画家の松本零士さんに、「銀河鉄道999」という作品がありますが、一部の裕福な金持ちが機械の身体を手に入れて永遠の命を享受する一方、一般人は生身の身体で奴隷のようになっている、そういう未来を予測しています。
たかだか漫画なんて言ってられない真実が、そこにあるように思えてなりません。
「弱肉強食の正当化」です。
話が逸れてしまいましたが、この予防療法が、今後の未来に大きくクローズアップされることに間違いないでしょう。
但し、高価なのは変わらないでしょう。
近年、欧米で流行のDNA鑑定サービスという、高額なビジネスが登場しています。
このサービスを利用すると、DNAを分析して先天的な病気が何歳ごろ発症するか、そういうことがある確率でもってわかるわけです。
そうなると保険会社もDNA鑑定を義務化してくるかもしれません。
それはプライバシーの侵害にあたり、わたしは明らかに行き過ぎだと思いますが、性悪説を取るビジネス世界では、そうではないようです。
50歳までにある病気で死亡する確率が90パーセントと出ちゃったら、49最で保険に加入しようとしてもできないかもしれません。
それは予防医療ではありませんし、もしそうなら、死なないための方策を事前に打てるようにしないと、DNA鑑定が有意義であるとは言えないんじゃないかなぁ、と思います。
と、まぁ、地球の事情はこんな調子です。
一方、エルフィアは性善説に基づく世界です。
DNA鑑定で出てきた数値は、健康を維持し強化するためにだけ使用されます。
情報を元に、体質の改善を図ります、
地球のように生命保険ビジネスはありません。
そして、エルフィア人はみんなが健康的で幸福な人生を送ることができるわけなんです。
幸福な生活は、ただ長生きしてるだけでなく、意味ある人生でないとダメですよね。
少なくとも、予防医療が進むと病気を恐れることなく生活ができると言えるでしょう。
※ノリックの『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』 本編は『小説家になろう』に連載中です!