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切望の「オアシス国家」

まぁそんな「お暗いニュース」オンパレードの日米市場に比べ、中国は「強い側面」が強調されているのが目立つ。以下「Business Insider」から抜粋。


Top 500 Chinese Companies Made More Money Than Their American Counterparts (Sep7.2009)


Profit for the top 500 Chinese companies blew past that of their American counterparts for the first time in 2008.  

果てしないカオス Xinhua: Net profits for the Chinese companies stood at $170.6 billion in 2008, well above the $98.9 billion for US companies in the same period, Although the financial crisis decreased net profits for the Chinese heavyweights by 12.4 percent from a year ago, it is far less than the 84.6-percent fall experienced by US companies.


中国のトップ500企業が、アメリカのそれ(トップ500企業)よりも多く稼いでいるっていう記事。

新華社通信によると、2008年の中国のトップ500社の純益は1706億ドル。対する米トップ500社は989億ドルで、初めて抜いたとの事。 金融危機によって中国企業の純益が1年間で12.4%減少したが、アメリカ企業の84.6%より遥かに少ない、という記事なんだけど、その後の記事でアメリカ企業は評価損が大きく響いており(あたり前)、中国企業がアメリカ企業に勝ったのは、まぐれ、という内容にも触れている。


まぁどちらにしても(偶然か否か)、中国は転換期とばかりに自国通貨の拡大にも着々と取り組んでいる。

「人民元建て中国債、外国人も投資可能に」

「中国、国際貿易の元建て決済を外資に解禁 まず三菱UFJなど」


記事の通り、本土外で初の元建て中国債を発行した模様。 そして人民元の国際貿易決済業務を、外資にも解禁したらしい。(日本&英銀) 

鳩山政権を歓迎する中国から、政権発足前にこんなニュースが流れてきたんだけど、人民元の国際化に向けて、中国は日本にも一役担って欲しいところだろう。


6月に過去9年間の中で最も大きな割合の米国債を減少させた事が、最近話題となった中国は、手堅く「米短期債」保有。(霧中のドル離れ)  そして人民元の国際化に向けて、今後本格的になっていく事がアメリカでも懸念されている。 「MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES」


Uh Oh: China Doesn't Want To Lend Us Money Anymore (Aug22.2009)

果てしないカオス 「オッー、中国はこれ以上我々にお金を貸したくない」って事で、アメリカの今後の財政赤字を踏まえた上で、中国保有の比率の低下を嘆く記事も目立つ。

そして皮肉かどうか分からないが、こんな記事も↓


Why China Can't Save The World (Aug31.2009)

While the Chinese economy is growing rapidly and becoming enormous, here's a reminder that China still can't lead the global economy into growth. As seen below, China's expenditures remain too small relative to those of the US, Europe, and to a lesser extent Japan.

果てしないカオス 中国経済が、支出の面からまだ世界をリードすることができないっていう記事。 内訳は「個人消費・政府支出・公共投資・純輸出」。

中国経済が速く成長し、巨大になるまでの間、中国がまだ世界経済を成長に導くことができないっていう「統計」を掲示。 中国の支出は米国・欧州のそれと比べて、あまりにも小さく、日本と比べても劣るというもの。 まぁそうは言っても、アメリカはその中国と日本を頼っていかなくてはいけない。


そんな米メディアの「警鐘」を、最近はちょこちょこ目にする。

「米との決裂は危険」鳩山代表に警鐘 ワシントン・ポスト」


焦りがヒステリックな論調に表れているように思えるんだけど、ワシントンポストなんて自分とこが経営危機だから余裕がないように思える。 

ご丁寧に日本の政策についても首突っ込んでるんだけど、自分とこの財源でも心配した方がイイんじゃーないだろうか? 記者数も大幅削減したみたいだし。

米「11‐4月戦略」

先週末は居酒屋で、某投資会社社長らと「レバレッジ」について語らった。


世間一般では金融危機以降、レバレッジについて悪しきイメージがあるんだけど、投資家同士だとそんな事もなく、話は盛り上がった。

金融危機を拡大させたレバレッジは、多くの人が指摘するように 「事実(リスク)の誤認」を拡大させる手段という事になるんだけど、順序的には「事実の誤認」→「レバレッジ」→「損失拡大」という事になる。


事実を誤認しなければ当然、「事実の認識」→「レバレッジ」→「利益拡大」という事になるんだけど、要するに、投資対象に確信が持てないのであればレバレッジを掛けるな、っていう簡単な話。

それに関連して、以前山崎元氏が面白い記事を書いていたので参考まで→

「金融危機の真の原因を振り返る」


「11‐4月戦略」


前回、「9月は100年の歴史で最弱だ」みたいな事言ったんだけど、その数日後、ロイターにこんな記事。

「今週の米株市場、「魔の9月」の不安で売り進む可能性も」


いや、弱い月ではあるが「魔の9月」は言い過ぎだろう。 百分率でたった「-0.96%」のロスを「魔」なんて言わない。  ロイター記事では、「SP500が9月に月間で上昇した年は半数を下回っている」となっているが、具体的にいうと42-43%のレベルのはずで、実際にはコイントスのようなもの。「魔」って程のものではない。


果てしないカオス

気になったんで調べたんだけど、右表は、SP500の1950年からの月別パフォーマンス。

「月別終値平均」ではやはり9月が最弱の月だが、「デイリー別」にすると、10月が最弱の月になる事が判明。

ロイター記者はこんな統計を見ると、今度は10月を「魔の月」にしてしまうのだろう。(まそんなもん)果てしないカオス


クドいようだが「最弱の9月」よりは、その後に控える「11‐4月アノマリー」の方が知れ渡っている。

米国市場とタイトな関係であった日本市場でも「秋ー春トレンド」は投資家なら耳にした事はあるはずで、「夏は預金、秋ー春は株式投資」っていう戦略を採っていた投資家も多いんじゃーないだろうか。

嵐の中の舵取り

26日のマーケット(東京&NY)は歩調を合わせ、年初来高値を更新。


果てしないカオス


急騰という訳でなく、底堅さを伴っての高値だけに今のところ脆さを感じさせない。力強さを感じさせる株価(ブル)だが、胃の中には失業者が飲み込まれているように見える。


今回の高値更新(NY)の主因として、1つは住宅市場の2月連続の反発が挙げられているんだけど、

果てしないカオス


シラー指数を都市別に観ても、5‐6月はラスベガスとデトロイト(深刻)を除いた18都市が小幅反発。半値以下だったフェニックスも「統計上は」反発の兆し。

果てしないカオス
一過性のものなのか継続性を伴うものなのか、今後は見極められる事になる。 しかしどちらかというと、慎重な見方が一般的で、それが「小幅な」高値更新に反映されている模様。


そして住宅市場反発と並び、高値更新のもう1つの理由として、バーナンキが次期FRB議長としてオバマから再指名を受けた事が大きくとり上げられた。 ただ、オバマが「夏季休暇中」に敢えて再指名を発表した背景には、財政赤字見通しの大幅な下方修正発表があったという事で、その辺のオバマの「政治判断」はメディアから突かれている模様。


「米財政赤字、3割増に 雇用悪化長引く」

「休暇中にバーナンキ議長再指名の不思議-C・ボーム」

25日の経済ニュースはバーナンキ議長再指名で埋まり、行政管理予算局(OMB)とCBOの財政赤字予測は脇に追いやられた。まさにグッドタイミングだ。経済成長率と雇用の見通しは下方修正され、OMBは10年間の財政赤字が9兆500億ドルに達するとし、前回予想よりさらに2兆ドル、収支が悪化するとの見方を示した。(bloomberg)


記事にあるように、向こう10年の財政赤字額の累計は、オバマ政権が初めて示した5月時点の予測より「27%も」増え、9兆510億ドル(約850兆円)って事で、それが休暇中でのバーナンキ再指名公表に繋がった、という事になる。(相当焦った事が覗える)

これ(下方修正)によって、向こう10年における米財政赤字の対GDP比は、今年度、来年度と2年連続「2ケタ予測」となった。(クリック拡大)


果てしないカオス




バーナンキの使命


そのオバマの期待を一身に背負うバーナンキなんだけど、金融システム崩壊の回避に積極的に取り組んだ事を賞賛する声が多い一方で、経済崩壊を見通せなかった事(リーマンを救済しなかったり)を批判する否定的な意見も多い。 27日のWSJには、どちらかというと酷評文が掲載されていた。(以下抜粋)


After Slow Start, Fed Chief Found His Groove

                            (Aug27 WSJ)

As Mr. Greenspan's successor, he was slow to recognize the severity of the calamity confronting the economy, though he tried to catch up by cutting interest rates sharply in January 2008 and by saving Bear Stearns from bankruptcy in March 2008.

記事では、バーナンキが、2008年1月にFF金利を急激に下げ、また同年3月にはベアースターンズを救ったりして経済停滞を打破しようとしたが、経済が直面した激しい惨事に気付く事が遅かった事を厳しく批判している。 そして今後の彼の任務として、当然ながら「バランスシートの縮小」を挙げている。


果てしないカオス


During Mr. Bernanke's tenure, the Fed's portfolio of loans and securities has grown to about $2 trillion from $800 billion, and the Fed created extraordinary amounts of credit to keep the economy going. Some of those programs were designed to wind down almost automatically as the crisis passed. But others -- such as reducing the Fed's large holdings of government bonds and mortgage-backed securities -- require careful timing.


バーナンキの任期中、彼は経済を停滞させない為に膨大な信用創造を行い、結果としてFRBのポートフォリオ(バランシート資産サイド)が8000億ドルから2兆ドルへと拡大した事をWSJは指摘。 危機が縮小していくにつれて、信用創造プログラムのいくつかは、ほとんど自動的に縮小していった事を挙げ、今後、FRBが大量に保有している米国債とMBS(住宅ローン担保証券)を縮小させるには、慎重なタイミングを要する、と指摘。


果てしないカオス

 「Sailing a Ship in the Storm」(クリック拡大)


期待というよりも、どちらかというとその一挙一動が、議会の監視下に置かれているようなバーナンキなんだけど、「インフレファイト」をしようにも「失業率の遠い夜明け」が邪魔をする。 「雇用なき回復発言」も議会に対するインフレファイターとしてのアピールの一環なんだろうけど、FRBの使命(雇用の拡大)を放っておく訳にもいかず、出口を匂わせながらの微妙な舵取りを今後も強いられる。