本郷奏多の東宮(もうすぐ花山天皇)はヤンキー的な文脈では、結構いいやつだ! | えいいちのはなしANNEX

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このブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。

円融天皇の闇落ち加減に比べれば、本郷奏多の皇太子なんて、いいやつじゃあないですか。確かにヤカラっぽいけど、筋は通ってる。
「ナイショだけど、オレ、もうすぐ天皇になるらしいんだよね、オレが即位したらオマエを式部丞の蔵人にしてやるよ」
おっと、紫式部という名前の、誕生の瞬間だ。
「みんな俺から離れていったが、おまえだけは傍にいてくれた、学問を教えてくれた、おかげでだいぶ賢くなったよ」
この東宮の言ってること、しごくマトモじゃないですか。ちゃんと人情ってものがある。
それなのに、岸谷五郎のお父さんは、上司の段田康則に「あの東宮はダメです、本物のうつけです」なんて告げ口してる。
せっかく、次の天皇から「おまえは俺の唯一の側近だ」と言われているのに、それで「ひとつ、この東宮を担いで、一旗挙げてみるか、」くらい考えてもよさそうなもんだけど。盲目的に兼家に尻尾を振るか?
どうもこのお父さん、男として器が小さいですね。
第一回に出て来た事故(自己)推薦文の件とか(天皇を怒らせたあの文面ね)、絵師にカネを掴ませて娘の生きがいを潰してきたり(小遊三はカネで転ぶ、っていうボケだねあれは)。
学問は出来ても、人間として尊敬されないのが、なんとなく、わかる。
なんか身につまされるなあ、男としては。