「光る君へ」第二回で私が最も注目したのは、この映像です!
烏帽子の中って、こうなってたんだ!
「いいネ!光源氏くん」の千葉雄大くんは、寝ても起きても、何があっても絶対に烏帽子を脱がなかったじゃあないですか。
逆光ですよ、透けてますよ!
ちょんまげだ、親子揃ってちょんまげだ! それ、そんなに見られたら恥ずかしいものなんですか?
今更ですが、系図作って整理してみました。
次の天皇は、先帝(冷泉天皇)の息子(東宮師貞親王)に決まっている。しかし幸い、東宮はとんでもない愚か者だってことは、まひろの父に探らせて分かった。
ところが円融天皇は、ここでライバルの関白頼忠の娘を「中宮(皇后)」にしてしまった。さあ大変だ、もしこの娘(遵子)がこれからでも男子を産めば、そっちに天皇位を取られてしまう。
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だから兼家は焦ったんですね。遵子が万が一にも懐妊しないように、天皇の身体を弱らせたい。しかし死んでは困る、そうなると重石がなくなった師貞新天皇は、自分の息子に皇位を継がせようとするだろうから、詮子の息子のメがそもそもなくなってしまう。だから、今の帝には、生きていて貰わなければならない。
結構、際どい端を渡ってるんです、兼家も。
さて、そんなことで、兼家が自分を邪魔に思っている、早く辞めさせたがっている、というくらいのことは、円融天皇にも伝わらないはずがないんです。
考えてみれば、自分を辞めさせたがっている男にスバスバ言われて、しかも正論だから従うしかない。こんな屈辱がありますか。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240117/02/eiichi-k/85/73/j/o0720040015390357891.jpg?caw=800)
そう思うと、蔵人頭ロバート秋山の「ワシは右大臣が好きではない、好きではないが、言ってる意見は正しい。好きではないがな!」というあのギャグのような台詞、あれは天皇の側近ナンバーワンの実資が、天皇の気持ちを見事に代弁しているわけです。
そりゃそうだよな、と一晩寝て起きて、ようやく円融天皇の鬱屈した気持ちが分かってきました。
娘を嫁がせる時はあんなにチヤホヤしていたのに、息子が生まれた途端に邪魔者扱い、もうあんたに用はないから早く退位しろ。馬鹿にするにも程があるでしょう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240117/02/eiichi-k/9c/0a/j/o0720044015390357894.jpg?caw=800)
この屈辱感の復讐を、兼家本人ではなく、弱い立場の娘にぶっつけてしまっているわけです。
この天皇酷すぎる、クズだ、とあんときは思ったけど。
こんだけ男がコケにされたら、そりゃ爆発しますよ。
人間の心がない、と言ったのは、撤回します。心が、ありすぎるんですよ。この帝には。