「一万石って要するにどれくらい？」と聞かれたら「人口1万人の市町村くらい、かなあ」と答えますか。
「石」は米の収穫量の単位、一年間で一万石の米が収穫できる領地を持っているのが「一万石の大名」です。
「一石で一人の人間が養える」というのが石高の基準ですが、領地の中には武士だけでなく農民も商人もいて、さらにその扶養家族がいます。つまり、一万石の領地から一万人の兵士が動員できるわけではありませんのでご注意ください。
つまり、まるっといえば一万石の領地の中では一万人の人間が生活できる、ということです（理屈のうえでは）。ざっくり（現代に譬えるなら）「人口一万人の地方自治体」くらいをイメージすればいいんじゃないかな、と思うわけです。
