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自分の利益と他人の目

イギリスのケンブリッジ大学の研究で
「仮定の話」と「実際の行動」は大きく違うという研究結果が発表されました。

その実験をかんたんに説明すると
実験をうける被験者(ひけんしゃ)は
別室にいる人物に電気ショックを与えるためのボタンを持っています。

そしてそのボタンを押した場合、
1回につき1ポンド(136円)がもらえます。
これを20回くりかえすという実験です。
20回全部押せば20ポンド(2714円)がもらえるわけです。

電気ショックを与えた場合、
モニターには別室の人物の苦痛の表情が映る仕組みになっていたそうです。

実験を受ける被験者をAとBのグループに分けて
Aのグループにはこの実験に参加するとしたら自分はどうするかという質問をしました。
すると、64%の人が「1回もボタンを押さない」と答えたそうです。
平均すると4ポンド(542円)を持って帰るという結果だったそうです。

そしてBのグループには実際に実験に参加してもらいました。
すると、Bのグループでは96%の人がボタンを押したのです。
平均すると11.5ポンド(1567円)を持って帰る結果になったそうです。
モニターに映る「電気ショックを受ける人の映像」を顔ではなく手だけ映すようにしたら
15.77ポンド(2140円)まで上がったそうです。


人のモラルというものは自分の利益がからんだ場合大きく変わってしまうわけです。
しかし日本人の場合はまた少し違うのかもしれません。

震災が起きた後の被災地の人たちの行動が海外で賞賛されてニュースになっていました。
それは被災地域のコンビニにきちんと行列を作り買い物をする人たちの光景です。

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このニュースはたしかに素晴らしいことですし、世界に誇れる民族性だと思います。
しかし、違った視点からみると
「自分の利益よりも他人の目を気にする」ということがいえるわけです。

「出る杭は打たれる」といった慣習や、村八分といった風習など
上げ始めたらきりがないほど日本人は他人との同調を大事にします。
「みんなと違うことはおかしい」という意識が強いわけです。

子供のころに100円玉が落ちているのを見つけたら交番に届けるかもしれません。
しかし大人になると警官の手間のことなどいろいろ考えた末に
拾うことすらせずに通り過ぎる人が多いかもしれません。

この選択肢を選ぶぐらいなら100円を拾って
自分で使ってしまった方が経済に良い影響を与えるわけですが
落ちている物を拾って自分のものにするのも気分がよくないわけです。
なぜなら他人の目を気にしているからですね。

「自分の利益を優先すること」よりも
「他人のために何かをすること」を選ぶのはすごいことかもしれません。
ですがさらにその決定を「自分の意思で決めているのか」
それとも「周りに流されて決めているのか」まで考えてみましょう。
そうすればさらに良い決断が下せるのかもしれません。

選択肢というのは2つあれば1つをあきらめなければなりません。
その選択のときに自分の中できっと迷うことがたくさんあるでしょう。
そんな時により良い決断ができるように思い出してみてください。