努力について考える その1
プロフェッショナル 仕事の流儀というNHKで放送されているテレビ番組があります。
この番組では一人のプロフェッショナルな人間にスポットを当て
その仕事ぶり、生きざまを取り上げる番組です。
この番組に出たプロフェッショナルな人々が番組の最後で質問をされます。
「あなたにとってプロフェッショナルとは?」
そこで出てくる答えでよく耳にする言葉がいくつかあります。
・挑戦し続ける
・自分に負けない
・あきらめない
・逃げない
・前に進む
これらの言葉を集約すると「努力し続ける」ということが大事だというわけです。
しかしうつ病の人は逆に「努力しすぎた人」がなりやすい病気だと言われます。
努力をしたほうがいいのか、しない方がいいのか。
これは日本人の「努力信仰」ともいえるものが大きく影響をしているのかもしれません。
「努力なくして成功なし」とも言いますが
成功した人は必ず努力をしています。それは間違いないでしょう。
しかし同じだけ努力した人が必ず同じ成果を出せるのかといえばそれは違います。
高校受験を控えた中学生が全員毎日5時間ずつ勉強をしたとしても
もちろん志望校に入れる人と入れない人が出てきます。
努力 = 成果
という式はなりたたないわけです。
このことは多くの人が実感しているでしょう。
そうすると多くの人はこう考えます。
「才能の違い」だよと。
式に表わすとこんな感じですね。
才能 × 努力 = 成果
この場合の才能というのはおそらく「持って生まれた資質」
つまり遺伝子のことを意味しているわけです。
では人間の優劣というのはすべて遺伝子で決まっているのでしょうか。
これについて興味深い実験があります。
テキサス大学オースティン校とバージニア大学の研究チームが
『Psychological Science』という科学雑誌に発表した研究で、
アメリカ人の双子750組に対し、
生後10カ月と2歳のときに知能テストを受けてもらったという実験です。
実験の結果、生後10か月の子どもの知能には、
家庭環境がとても重要な要素であることが明らかになったとしています。
では2歳のときの知能テストではどうなったかというと
各家庭の経済状況で結果が大きく変わりました。
低所得家庭の子どもでは
2歳のときの子供の知能の個人差の約80%が、家庭環境の影響によって生じた
と研究チームは発表しています。
一方、高所得家庭の2歳児では、
テストの成績に大きく影響したのは遺伝子であり、
知能の個人差の50% 近くが遺伝子の影響によって生じたものだとしています。
この結果からいえることは
遺伝子だけでなく環境が与える影響も大きいということです。
マラソンをするときに、
皮靴をはいて走るのと、ランニングシューズで走るのでは結果が大きく違います。
遺伝子がとかいう以前に勝負になりませんよね。
全員がランニングシューズをはいたときには遺伝子という差が出てしまう。
これは当然といえば当然なのかもしれません。
ということは次のような式がなりたつわけです。
遺伝子 × 環境 × 努力 = 成果
プロゴルフプレイヤーの石川遼選手は最年少15歳でトーナメント優勝をするなど
その才能は輝かしいものに見えます。
ゴルフを始めたのは6歳のときに
お父さんにゴルフ練習場に連れていってもらったのがきっかけだったそうです。
そして小学校時代は毎日車で30分あるゴルフ練習場まで通い、
10歳の時にはスポーツメーカーのヨネックスと用具提供の契約を結んでいます。
もちろんこの契約もお父さんが一緒に話にいっているわけです。
こうしてみると石川遼選手の才能や努力はもちろんのこと
家族の支えがどれほどだったのかが伝わってきます。
環境が人を作るということがよくわかる例だと思います。
結果を残してきた人たちは自分自身のことを振り返って
努力が大事だと言います。
それは間違っていませんし、とても大切なことです。
ですが、ただひたすら血がにじむような努力をすればいいのかといえばそれは違います。
少なくとも努力以外に2つの要因があるわけです。
「遺伝子」と「環境」でしたね。
人には向き不向きがあるとよく言いますが、
やはり遺伝子レベルでの個人差というのはあるわけです。
ですが、遺伝子レベルでその人が何に適しているのかは簡単にはわかりません。
この部分については考えてもしょうがないでしょう。
ですが、環境は変えることができます。
もちろん子供のうちは環境を変えることは難しい部分も多かったりしますが
それでも自分でできる範囲で変えることができる部分もあるわけです。
勉強机の上に漫画雑誌が置いてあったりしたら
勉強に集中できないのは当たり前といってもいいでしょう。
机の上が散らかっていれば作業の能率はもちろん落ちるわけです。
もう一度自分の置かれている環境というものに目を向けてみてください。
自分の力を出し切れる環境になっているでしょうか。
環境づくりはとても大切です。
皮靴でマラソンを走るはめにならないように注意しましょう。
次回の更新では努力についてもう少し掘り下げてみたいと思います。
この番組では一人のプロフェッショナルな人間にスポットを当て
その仕事ぶり、生きざまを取り上げる番組です。
この番組に出たプロフェッショナルな人々が番組の最後で質問をされます。
「あなたにとってプロフェッショナルとは?」
そこで出てくる答えでよく耳にする言葉がいくつかあります。
・挑戦し続ける
・自分に負けない
・あきらめない
・逃げない
・前に進む
これらの言葉を集約すると「努力し続ける」ということが大事だというわけです。
しかしうつ病の人は逆に「努力しすぎた人」がなりやすい病気だと言われます。
努力をしたほうがいいのか、しない方がいいのか。
これは日本人の「努力信仰」ともいえるものが大きく影響をしているのかもしれません。
「努力なくして成功なし」とも言いますが
成功した人は必ず努力をしています。それは間違いないでしょう。
しかし同じだけ努力した人が必ず同じ成果を出せるのかといえばそれは違います。
高校受験を控えた中学生が全員毎日5時間ずつ勉強をしたとしても
もちろん志望校に入れる人と入れない人が出てきます。
努力 = 成果
という式はなりたたないわけです。
このことは多くの人が実感しているでしょう。
そうすると多くの人はこう考えます。
「才能の違い」だよと。
式に表わすとこんな感じですね。
才能 × 努力 = 成果
この場合の才能というのはおそらく「持って生まれた資質」
つまり遺伝子のことを意味しているわけです。
では人間の優劣というのはすべて遺伝子で決まっているのでしょうか。
これについて興味深い実験があります。
テキサス大学オースティン校とバージニア大学の研究チームが
『Psychological Science』という科学雑誌に発表した研究で、
アメリカ人の双子750組に対し、
生後10カ月と2歳のときに知能テストを受けてもらったという実験です。
実験の結果、生後10か月の子どもの知能には、
家庭環境がとても重要な要素であることが明らかになったとしています。
では2歳のときの知能テストではどうなったかというと
各家庭の経済状況で結果が大きく変わりました。
低所得家庭の子どもでは
2歳のときの子供の知能の個人差の約80%が、家庭環境の影響によって生じた
と研究チームは発表しています。
一方、高所得家庭の2歳児では、
テストの成績に大きく影響したのは遺伝子であり、
知能の個人差の50% 近くが遺伝子の影響によって生じたものだとしています。
この結果からいえることは
遺伝子だけでなく環境が与える影響も大きいということです。
マラソンをするときに、
皮靴をはいて走るのと、ランニングシューズで走るのでは結果が大きく違います。
遺伝子がとかいう以前に勝負になりませんよね。
全員がランニングシューズをはいたときには遺伝子という差が出てしまう。
これは当然といえば当然なのかもしれません。
ということは次のような式がなりたつわけです。
遺伝子 × 環境 × 努力 = 成果
プロゴルフプレイヤーの石川遼選手は最年少15歳でトーナメント優勝をするなど
その才能は輝かしいものに見えます。
ゴルフを始めたのは6歳のときに
お父さんにゴルフ練習場に連れていってもらったのがきっかけだったそうです。
そして小学校時代は毎日車で30分あるゴルフ練習場まで通い、
10歳の時にはスポーツメーカーのヨネックスと用具提供の契約を結んでいます。
もちろんこの契約もお父さんが一緒に話にいっているわけです。
こうしてみると石川遼選手の才能や努力はもちろんのこと
家族の支えがどれほどだったのかが伝わってきます。
環境が人を作るということがよくわかる例だと思います。
結果を残してきた人たちは自分自身のことを振り返って
努力が大事だと言います。
それは間違っていませんし、とても大切なことです。
ですが、ただひたすら血がにじむような努力をすればいいのかといえばそれは違います。
少なくとも努力以外に2つの要因があるわけです。
「遺伝子」と「環境」でしたね。
人には向き不向きがあるとよく言いますが、
やはり遺伝子レベルでの個人差というのはあるわけです。
ですが、遺伝子レベルでその人が何に適しているのかは簡単にはわかりません。
この部分については考えてもしょうがないでしょう。
ですが、環境は変えることができます。
もちろん子供のうちは環境を変えることは難しい部分も多かったりしますが
それでも自分でできる範囲で変えることができる部分もあるわけです。
勉強机の上に漫画雑誌が置いてあったりしたら
勉強に集中できないのは当たり前といってもいいでしょう。
机の上が散らかっていれば作業の能率はもちろん落ちるわけです。
もう一度自分の置かれている環境というものに目を向けてみてください。
自分の力を出し切れる環境になっているでしょうか。
環境づくりはとても大切です。
皮靴でマラソンを走るはめにならないように注意しましょう。
次回の更新では努力についてもう少し掘り下げてみたいと思います。