伊良部総合病院シリーズ第2弾。なんと直木賞受賞作。
地下の神経科にやってくる患者は、以下の5人。
『空中ブランコ』…サーカス団員
『ハリネズミ』…ヤクザ
『義父のヅラ』…医者仲間
『ホットコーナー』…プロ野球選手
『女流作家』…作家
精神科医・伊良部一郎の「いらっしゃ~い」の言葉とともに
とりあえず全員、看護師のマユミにビタミン注射を打たれる。
伊良部のハチャメチャぶりもエスカレートし、
ついに、空中ブランコにまで乗ってしまう。
しかし患者たち、伊良部ペースに巻き込まれていく。
『ホットコーナー』のプロ野球選手・坂東真一は言う。
<普通の医師だったら、自分はもっと格好をつけていた。己の弱さを吐露することはなかった。伊良部には秘密を知られても気にならないのだ>
本人にその気はないが、結果ええ医者やん。