奥田英朗 『イン・ザ・プール』 | 英現堂のブログ・・・

英現堂のブログ・・・

      読んだ本の紹介

イン・ザ・プール

 

伊良部総合病院の地下には、神経科がある。

そこで診察するのが、精神科医の伊良部一郎。

こいつがとんでもないヤツだった。

 

『イン・ザ・プール』

『勃ちっ放し』

『コンパニオン』

『フレンズ』

『いてもたっても』

 

 5つの話であるが、いろんな心の病を抱えつつ、この神経科を訪れる患者たち。伊良部の意表をつく対応に驚かされる。本気なのか、ふざけているのか。もうやってられん、てな感じなんであるが、伊良部のペースに巻き込まれ、何やら、また会いたくなる。そして、いつの間にか治っていくという不思議。

 

 患者が来たら先ず注射。好奇心旺盛で、圧倒的な行動力と躊躇のなさは爽快さがある。それに患者も乗せられていく。一緒に悩まないという治療か?胸チラ、太ももチラの看護師・マユミも要注意だ。