樋口明雄 屋久島トワイライト(山と渓谷社・電子書籍) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?


先日のAmazonのプライムデーにて、“Kindle Unlimited - 3か月無料で読み放題”というキャンペーンを実施していた…以前、“3か月199円で読み放題”というキャンペーンを利用したことがあったんだけど、Amazonのキャンペーンは新規登録、初登録でなくても再利用できるみたいで、ちゃんと無料になったので…使わなきゃ勿体ないと、期限までボチボチと利用していきます。そんなわけで…未読の樋口昭雄センセイの作品が読み放題にいっぱいあったので、まずはこちらを選んでみた…奥付によると2022年9月に発行された、「屋久島トワイライト」を読了。こちらは以前読んだ「還らざる聖域」と同じ屋久島を舞台にした作品であり、メインの登場人物なんかも一緒、世界観は同じなんだけど…「還らざる聖域」は、屋久島に北朝鮮が攻めてきたというガチガチの本格アクション、著者が得意とする山岳アクションだった。一方、今回の「屋久島トワイライト」は…オカルト雑誌の記者が取材にやって来たんだけど、屋久島が異界と繋がってしまったり、妖怪が跋扈し、巫女まで出てきて邪悪な存在と戦ったりもする、伝奇系、バトルホラーと…まったくジャンルの異なる作品になっている。樋口作品で近いといえば、角川のホラー文庫で展開された“ロスト・ゾーン”シリーズ3部作だろうか?オカルト雑誌の記者がメイン登場人物の1人(「還らざる聖域」には出てきていない)というのも共通点だ。もしかして、“ロスト・ゾーン”シリーズと同じオカルト雑誌なのかな?なんて思って、調べてみたら、さすがにそこは繋がってなかったみたいだ。「還らざる聖域」のノリを期待していると、若干、面食らってしまうかもしれないけど…自分は“ロスト・ゾーン”シリーズも楽しめたし、これはこれで面白い。時系列的には「還らざる聖域」の後の話になるのかな?屋久島が戦場と化した“あの事件”を…作中人物が引きずっているような描写もあって(匂わせ程度で、詳細はいっさい描かれていなかったけど)、やっぱ世界観は同じなんだよなと、あらためて納得もするのであった。


樋口明雄 屋久島トワイライト(山と渓谷社・電子書籍)