![]() 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女(1) (角川コミックス・エース) [ 高島 雄哉 ] |
月曜日に母親の一時退院が決まり、昼間はその準備におわれる…夜は、時間ができたので読書に集中し、サクっと1冊読了したのだが…さすがにブログ更新の余力は残っておらずそのまま就寝。ブログは読了日の記録も兼ねてるので、この文書を書いてるのは日曜日の昼間なのだが、投稿日時を前日の23時59分に戻して投稿することにする。
先月末に発売していた、高島雄哉の「小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女1」を珍しく、新刊書籍で購入する。タイトルから察せられる通り、ガンダムの最新テレビシリーズ、“水星の魔女”のノベライズ小説。本編のエピソード0から3までを、SF考証も担当している著者が忠実に描いた内容で…巻末には、オリジナルエピソードも追加されている。当然のこと今後も発刊が続くので、ストーリーは中途半端。オリジナルエピソードの方も、読み切りの短編というわけではなく、本編で描かれなかった“隙間のサイドストーリー”として、今後のナンバリングに合わせて続いていく話のようだ。本編ノベライズの方は、特にコレといった大きな変更点があるわけでもなく、本編をリアタイ視聴していた身としては、再確認、追体験の意味合いが強い。ただ、現時点で、アニメ本編のシーズン1、全12話を見終わっているので…点と点が繋がり、細かい伏線なんかにも気づくことができる。後の展開を知ってると、たまにニカねえの描写なんかで…色々とひっかかったりもする。アニメ本編をただ見てるだけだと、見過ごしてた部分の補完にはなる。あと、“接触回線”の説明を文字で読まされることで、ガンダム小説だなという再認識。そして、ミオミオの“ダブスタクソ親父”発言後の、ダブルスタンダードの詳細説明に思わず笑ってしまう。オリジナルエピソードの方は、スレッタとミオミオがバディを組んで学園の実習に挑む序盤、中盤以降はオリキャラ?新キャラ?なミオミオの幼馴染だというお嬢様が登場し、スレッタ、ニカねえ、チュチュが絡んだ物語が展開されていく。序盤の実習シーンは…宇宙で遭難した時(小型連絡艇が緊急停止してしまった体)のシュミレーションなんだが、ちょっと「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」の“第1話 二人だけの戦争”のシローとアイナをなんとなく思い出す。ちなみに、「第08MS小隊」のノベライズ小説を担当していたのが、本作の脚本家の大河内一楼さんで…キャリア初期の代表作、ガンダム関連の初仕事としてマニアの間では有名な話。今後も続いていくのだろう、ミオミオの幼馴染絡みの話は…学園ものテイスト、日常の延長のようなワチャワチャした感じが多めだが…ファッションに転用された新技術、ハロの新たなバリエーション、そしてセリフの中で語られていた“マスドライバー”など、さりげないSF描写が意外と良かったりもする。今後も新刊が出れば買い続けようかなとは思っているレベルではあったけど、惜しむなら、エピソード0と1の間に、ネットで発表されている大河内さんが書いた“オープニングテーマ YOASOBI「祝福」原作小説 「ゆりかごの星」”が併録されていれば、ベストだったと思う。
