今野敏 帝都争乱 サーベル警視庁2(角川春樹事務所・文庫) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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帝都争乱 サーベル警視庁(2) (ハルキ文庫) [ 今野 敏 ]

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古本購入してあった、2022年8月発行、今野敏センセイの「帝都争乱 サーベル警視庁2」を読了…2020年9月に出ていた単行本を文庫化したもの。以前、読んだ「サーベル警視庁」のシリーズ2作目となる。まだまだ幕末の影響が色濃く残る、明治を舞台に、制服巡査や私服刑事が、元新選組の斎藤一(改名して藤田と名乗っている)らと共に難事件に挑む。今回は日露戦争直後、日露講和条約(ポーツマス条約)の調印を機に、東京で大規模な暴動が発生!国民の鬱憤が首相・桂太郎に向く中、桂の愛人の警護を任された警視庁の警官たちの前で、不可解な殺人事件が起きてしまう!序盤は、歴史色、政治色が強めの話で…登場人物の名前を覚えるのが大変。暴動が起きそうなど、不穏な空気は漂うものの、ミステリーらしい事件が起きずに、若干、退屈気味に感じてしまったんだけど、中盤以降はテンポよく話が転がっていき、最後までイッキ読み出来た。実在の人物もたくさん出てくる…この辺の歴史があまり得意じゃないので、きっと虚実入り乱れているのだろう内容を、どこまでが本当の話で、どこまでが創作なのかが自分には解りづらく、そういうのが得意な人だったら、きっともっと本作、本シリーズを楽しめるんじゃないかなとは思った。ただ、自分のように無知な人間が読んでも適度に楽しめてしまうところは、さすが敏センセイの作品だなと。明治が舞台というと映像化も難しそうだが、NHKあたりならお金をかけてドラマ化できる題材ではないかと思った。または、一番いいのはアニメだな…文庫の表紙なんかも、ちょっと漫画チックなイラスト、ラノベっぽさがあるしな。