堂場瞬一 共謀捜査(集英社・文庫) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?

共謀捜査 (集英社文庫(日本)) [ 堂場 瞬一 ]

共謀捜査 (集英社文庫(日本)) [ 堂場 瞬一 ]
価格:1,056円(税込、送料無料) (2024/2/12時点)


古本で入手してあった2020年12月発行、堂場瞬一の「共謀捜査」を読了…巻末のあとがきで、著者本人は“シリーズものではない”と否定してたんだけど、「検証捜査」から始まる”捜査シリーズ”の6作目にして、一応の完結編となるそうだ。今までも「検証捜査」で寄せ集められた刑事たちの1人がメイン主人公として扱われ、他のメンバーがその都度サポートするスタイルで展開されてきたが…今回は前作の「凍結捜査」同様、紅一点の保井凛がメインで活躍。一方、シリーズで一番出番が多い警視庁の神谷吾郎も同格くらいの扱われ方をする。実はフランスのICPOに出向中だった凛は、同じくICPOに出向中、現在は直属の上司にあたる「検証捜査」の時の仲間、警察庁のキャリア官僚・永井の誘拐事件を捜査することになる。実際はICPOに捜査権限はないんだけど、地元警察と連携をとりながら、特例で現場にも出向いていく。日本にいる神谷の方は、永井の誘拐を知らされながらも…別件で検察庁からの特命が下り、やはり再招集された「検証捜査」の時の残りのメンバー(1人は定既に定年退職し、天下り中なので、結果的に非公式で協力関係を築く)と…再び他県系の不祥事に端を発する殺人事件の捜査を行う。最初は、まったくバラバラの話だったが…どこでどうなったか、最後は話が一つにまとまり、ちょっとえ~なところもあるけどどんでん返しもあったりする。堂場瞬一の警察小説で、日本人の登場人物が、海外で活躍する作品は…意外と自分の中で“当たり”が多いんだよな。著者が海外ミステリーにも造詣が深いので、ハードボイルド調のものも多かったりして、面白かったんだけど…今回はそこまでではなかったかな?そうだな、今回は海外ドラマの「クロッシング・ライン〜ヨーロッパ特別捜査チーム〜」の雰囲気に似てたかも?一応、捜査シリーズ(だから著者は違うと言ってるだろ)の集大成的な部分も含んでおり、「検証捜査」で問題になった神奈川県警の不祥事が再び関連してきたり(神谷たちが特命で動くスタイルも似ている)、かと思えば…他の作品で対峙したロシアンマフィアも絡んできてと…読むまですっかり忘れていたようなネタや登場人物も多かったです。


堂場瞬一 共謀捜査(集英社・文庫)