矢月秀作 警視庁公安0課 カミカゼ 神島幻影(双葉社・文庫) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?


ブックオフの古本110円で購入してあった、2022年6月発行、矢月秀作の「警視庁公安0課 カミカゼ 神島幻影」を読了…一応、過去シリーズは読んでいる“カミカゼ”シリーズの4作目。雑誌連載後に文庫オリジナルで発刊された作品。才能を見込まれ、無理やり公安の仕事に引きずり込まれた人の好いお巡りさん・瀧川が…今回もまた、上司にうまくのせられ、危険な任務に挑む羽目になる。プライベートではコブ付きの幼馴染との結婚を意識しはじめてるんだけど、仕事のせいで一歩踏み出せず、関係がギクシャク。あと、最近の矢月作品は、作中でコロナ禍が反映されているので、その辺も影響している。さて、今回、瀧川が潜入するのは…僻地な離島への本社移転を予定している大手人材派遣会社。ヤクザものとの癒着もささやかれており…その辺に何かあるのではないかと。実は、移転が本格化する前に…その動向を調べていたジャーナリストが失踪もしていた(プロローグで何者かに殺されるシーンが描かれている)。しかし…瀧川の潜入では、怖い女上司が、ベテランの窓際男性社員をいびってるくらいしか判明せず、とりあえずその窓際男性社員に的を絞って、何か情報を探り出そうとするのだが…。また同僚の先輩公安作業員・薮野は…癒着がささやかれているヤクザ側に接触し、情報収集していたのだが…正体がバレそうになったり、何度も窮地に陥る。もう1人、白瀬という公安の同僚が…ジャーナリストの失踪事件を調べてるんだけど、これまたまんまと罠にハマってしまって大ピンチに。白瀬が接触した連中は…なんか最初から怪しく、絶対に裏があると思ったけど、ここはちょっと予想外な秘密だったな。そして、もう駄目かと思ったよ…。瀧川に関しては、同僚2人よりも比較的、楽な潜入に思われたが…最後の大バトルでけっこうなピンチに!エピローグを読むまで、気が抜けなかった。瀧川の人材派遣会社潜入は若干、肩透かしなところがあったけど…最後で強引に、いつもの矢月印なアクションに突入。終わってみれば、それなりに面白かったです。


矢月秀作 警視庁公安0課 カミカゼ 神島幻影(双葉社・文庫)