麻見和史 鴉の箱庭 警視庁捜査一課十一係(講談社・新書) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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鴉の箱庭 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス) [ 麻見 和史 ]

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今月の新刊で出ていた麻見和史の「鴉の箱庭 警視庁捜査一課十一係」を、古本を待たずに購入…昨年の同じ時期に「魔弾の標的 警視庁捜査一課十一係」を購入したリアル店舗(自分がいつも使っている決済方法が利用できる某有名チェーン店)に買いに行ったら、まさかの未入荷。それこそ「魔弾の標的」は並んでるのに、新刊の「鴉の箱庭」が見つからず、売れてしまったのか、入荷が遅れてるのかと、店員に訊ねたところ…“当店には入ってきてません”との回答。“前作棚に並んでるよ、自分もこの店で買ったのに”って恨み節をかましたら…“近日中の入荷予定もなし”と塩対応で返され、ガックリ。仕方がないので…近くの別の店(使いたい決済方法が未対応の地元書店)で現金で購入する羽目に。まぁ、無事に買えたからいいですけど…。そもそも新書サイズで推理小説が出るのが最近では珍しいみたいで…最初の店の店員に”講談社ノベスルの新刊なんだけど”と説明しても、ポカンとされてしまった。でも…カウンターの近くに、9月に出た京極夏彦の新刊は平積みされとったがな(泣)そんなわけで本書の感想…本シリーズと並行して新しく始まった「警視庁公安分析班」シリーズの方では、公安に異動した鷹野警部補、前作に続き、本作でもまだ十一係にいます。ただし、これまた前作同様…主人公の如月は、門脇警部補とコンビを組む。「警視庁公安分析班」シリーズの方に繋がる伏線だろうとは思うんだけれども、それにしては、門脇警部補は、前作以上に、なんとなく”フラグ”が立ちまくって、危うさを漂わせているんだよな。事件自体は単独の新しいものだが、門脇警部補の休職中の同期警察官と、どうやらちょっと気があったらしいその同期の嫁さんだったり、事件の背後に君臨する謎の指南役”ゲームマスター”だったり、前作からの新キャラも再登場…前作も含めて”ゲームマスター編”と呼称することになったらしい。現段階での、あくまで自分の想像だが…病気を理由に休職中のあの同期警官、なんか怪しい。門脇も、捜査に関わっていない部外者に、ベラベラと情報を流して大丈夫なのかよ?って思うよな(笑)事件は歌舞伎町で右手が発見され…後にホストクラブのホストの手だと断定、ついでに死体も発見される。その後、似た手口の事件が続き…一見、繋がりのなかった被害者同士の関係性が見えた時に、事件の糸口が見つかる。過去の麻見作品に照らし合わせると…途中で出てくる、モブみたいなヤツに対し、”お前犯人ちゃう?”ってピンとくる瞬間があるんだけど、それでも、今回はちょっとヤラれた部分もあったかな?単純な”トリック”だけど、そうきたかと。昨今の悪質ホストクラブの取り締まり事情なんかとも相まって、題材自体もけっこうタイムリーだしたよ。


麻見和史 鴉の箱庭 警視庁捜査一課十一係(講談社・新書)