深町秋生 ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治(新潮社・文庫) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?


ブックオフの古本110円で入手…2022年4月発行、深町秋生の「ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治」を読了。以前読んだ「ドッグ・メーカー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治」の続編…文庫書下ろし。前作で警視庁内の大粛清を成功させた監察係の相馬警視と黒滝警部補(女性上司と規格外の部下)が、再び警視庁内に救う"悪”と対峙。今回の敵は…同僚の婦警に性的暴力を振るい、自殺に追い込んだ不良警官!それだけではなく…別の女を口説くために、機密情報を他国のスパイに売り渡している疑惑まで浮上。こんなヤツは絶対に警察から追い出してやると意気込む2人だが…なんと、この不良警官の父親が、警察庁のお偉いさんでして、手駒の公安捜査員たちを使って、妨害をしてくる。いつものように力業でねじ伏せようとする黒滝、一方…不良警官と警察庁のお偉いさんの、かなり屈折した親子関係、家族関係から、何か攻撃材料が見つからないかと探りを入れていくんだけど…敵の魔の手が、警視にも伸びる!しかし、前回(前作)での教訓を活かしているので、警視も黒滝ぶりにだいぶ太々しくなっていて、姑息な連中には、そう簡単に負けない!2人の更に上に君臨する真のボス(?)…白幡警務部長も、相変わらず胡散臭く、本当に味方なのかどうか、その挙動に注目だ。個人的には、ターゲットの不良警官が入れ込んでいたラウンジ嬢がお気に入りのキャラクター…黒滝たちも、ターゲットの情報を得るために尾行、監視を始めるが、直ぐに"ただものではない”感を醸し出し、けっこうミステリアスな存在だった。思いのほか物語に深く関わり、後半…黒滝と共に大活躍までするので目が離せなかった。