嘘ですけど、なにか? [ 木内 一裕 ] |
木内一裕(漫画家のきうちかずひろ)の2016年に発刊された、記念すべき小説作品10作目「嘘ですけど、なにか?」をブックオフで古本200円GET!最近、各電子書籍サイトで割引されてる作品でもあって、電子書籍で購入しちゃおうかなって迷ったこともあったんだけど…我慢してよかった。嘘が得意な文芸編集者のアラサー女子が主人公…偶然出会ったエリート官僚と恋に落ちる(っていうか、酔った勢いですぐにヤっちゃう)が…なんと、相手の男が元カノの殺害を計画、依頼しているのを知ってしまう。後日、実際に事件が起きていたのを知り、ためらいなく警察にタレこむ主人公だったが…まったく相手にされず、それどころか容疑者として逮捕されてしまう!無事に無実を証明することはできるのか?さらに、エリート官僚が元カノを殺したのは、単なる怨恨ではなく、とんでもない理由が隠されていた!殺人事件と同時期に発生した新幹線爆破テロとどういう関係が?相変わらずテンポよく読ませる木内作品…バカな公務員が出てくるなど現実社会への皮肉もいっぱい散りばめられており、逆に後半で登場する個性的な“アウトロー”たちなんかは実に魅力的に描かれている。ただ、主人公が恋に落ち、その後、とんでもない“クズ”だと判明した官僚男が、トチ狂って、どんどんと間抜けをさらしていくあたりの描写は…なんか戸梶圭太センセイの小説に出てくるキャラクターみたいなところもあった。映画化もされたデビュー作の「藁の楯」あたりと比べると、ちょっと軽めの作品かなって感じがしないでもない。でも、普通に面白かったです。
