ケープ・フィアー（１９９１年）

「ペリカン文章」「激流」に続き…“マフィア梶田と中村悠一の「わしゃがなTV」”の配信動画“【福袋】マニアックさ限界突破！？ カオスな雜誌福箱、続けて開けてみた！【開封動画】”で取り上げられていた90年代映画パンフの影響もあり、久しぶりに再鑑賞したくなって過去のエアチェックコレクションから掘り起こしてきた作品、3本目「」を見る。っていうか、わしゃがなの影響で懐かしい90年代映画を再鑑賞なんて言ってたわりに…ここ最近の更新記事を振り返ると、その前から90年代（またはそれ以前の）映画ばかり見ていたことに気づくオイラ。

婦女暴行の罪で服役していたマックス・ケネディが14年の刑期を終えて出所し…弁護士サム・ボーデンの前に現れた。サムはマックスのことを忘れていたが、14年前に自分が弁護した犯罪者であることを思い出す。実は、弁護の最中…わざとマックスが有利になり証言を隠し、刑期を引き延ばす画策をしていたのだ。マックスはそのことを服役中に知り、サムへの復讐心を募らせていた。やがてマックスはサムの前に何度も現れては嫌がらせをするようになり…その矛先はサムの妻レイ、娘のダニエルにも向くのだが、なかなか法律で取り締まることができず…。

これも劇場では見ておらず、学生時代にレンタルビデオで鑑賞した記憶…その後、円盤類では購入しておらず、再鑑賞の機会はなかったので、詳細はけっこう忘れていた。今回、使用したエアチェックディスクは2011年10月にＷＯＷＯＷで録画したもの…その前にも、どこか別の映画チャンネルで、元ネタ映画「恐怖の岬」と共に録画し、一緒に焼いたBD-Ｒがあったんだけど、レコーダーに入れてみたら、読み込みはできたものの、なぜか中身のデータが空っぽになってて（自分で消したわけじゃなく、ディスクの経年劣化が原因）再生できなかった…ショックだ。

そういえば…オリジナルの「恐怖の岬」ってちゃんと見てないんだよな。オリジナル映画の方に出ていた、グレゴリー・ペックやロバート・ミッチャムが、リメイク版になる「ケープ・フィアー」にも違う役で出ていて、当時もファンやマニアの間で話題になっていたことを、なんとなく覚えている…もっと早くに見ておくべきだったな。教訓…焼いたBD-R（BD-RE）は早めに見ておけってことです。そんなわけで、映画の感想…ムショ帰りのロバート・デ・ニーロが、遺恨のある弁護士ニック・ノルティの家族につきまとい、復讐するという、今でいうストーカー映画みたいな話。

わしゃがなの動画の中で、DVDジャケとほぼ同じデザインのパンフの表紙を見て、最初はホラーじゃないかと推測していたMC陣…確かに怖さはあるけど、ジャンル的にはサスペンス、スリラーですね。そして、マフィア梶田も驚いてたけど…監督はマーティン・スコセッシ。代表作「タクシードライバー」はもちろんのこと…最近では「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」もあったり、デ・ニーロとのコンビ作は傑作、秀作が多めだよね。ちなみに、同じディスクに「ミーン・ストリート」も焼いてあった…きっとスコセッシの特集放送があったのだろう、これも見てないかも？

90年代映画を見返してて、いつも思うことは…この頃の女優さんが可愛いなと、ニック・ノルティの娘を演じたジュリエット・ルイスがいいよね。ジェシカ・ラングとも雰囲気が似ていて、母娘役が似合っていた。個人的には、デ・ニーロがジュリエット・ルイスを騙して呼び出し、マリファナ吸わせて、どさくさにまぎれてチューまでしちゃうシーンがけっこう好き。っていうか、ジュリエット・ルイスの服の上から、ビーチクが透けてて、妙にHなんだよなって…そんなところばかり見てるのか！部屋で親父と口論になる時も…Tシャツとパンツだけでくつろいでる恰好がスケベだ。

「アンタッチャブル」のカポネ役なんかもそうだけど…豹変するデ・ニーロってやっぱ怖いやな。ノルティの愛人に近づき、口説いて、いい雰囲気になった後に、いきなり相手の顔の皮膚をかみ切るシーンなんかは、けっこうゾクっとした。いよいよ復讐の最終段階で、殺戮をおっぱじめたあたりのデ・ニーロもかなり不気味…女装までして役柄も演技派だな。クライマックス、嵐の中で、今にも沈没しそうな船の中で激しい攻防が繰り広げられるんだけど…そういえばスコセッシは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でも、嵐の中の船のシーンがあったなぁって思い出した。

監督：マーティン・スコセッシ

出演：ロバート・デ・ニーロ　ニック・ノルティ　ジェシカ・ラング　ジュリエット・ルイス　ジョー・ドン・ベイカー

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