ぼくらの七日間戦争2(1991年) | 勝手に映画紹介!?

ぼくらの七日間戦争2(1991年)

ぼくらの七日間戦争2 [DVD]

 

WOWOWでエアチェックした2019年のアニメ版「僕らの7日間戦争」を鑑賞しようと思ったんだけど…その前に、どうせなら実写版をおさらいすることに。残念ながらWOWOWでの実写版放送はなかったので、オイラは2011年7月にスカパー、日本映画専門チャンネルの無料放送で録画してあったエアチェックコレクションを利用。ひとつ前に鑑賞した1作目の「ぼくらの七日間戦争」と共に、一緒に焼いてあった「ぼくらの七日間戦争2」を鑑賞。2作品とも尺がもとから短く、ビットレートも低いチャンネルだったので放送画質のDRモードでも1枚のBD-Rに収まっていた。

 

青葉中学の2年生…夏休みを前に下試験中に、遅刻常習者の天野健二が遅れてやって来て、担任の八代から、テストを受けさせてもらえなかった。仲間を助けようと抗議した中山ひとみや菊池英治ら仲間たちも…同じように理不尽な処罰を受けることに。その後、友人の堀楊久美子と一緒にテスト勉強をしていたひとみは、翌日のテストをさぼって、幼馴染のいる沖縄へ行くことを決意、久美子もそれに同行することに。さらにその話を聞きつけた菊池と仲間たちも合流…フェリーで沖縄へ向かう。しかし、ひとみたちの企てを察知した八代たちが追いかけてきて…。

 

1作目はリアルタイムで劇場では見てないんだけど…まだまだ学生の時分にテレビ放送などで見ていた。この2作目も劇場鑑賞の経験はなく、作品自体を見たのもだいぶ大人になってから…かれこれ14~5年前かな?近所のブックオフで、中古DVDをかなりのバカ安で入手して…その時に初めて見た。1作目に比べると知名度が低いようで、ブルーレイ化もされ、今でも新品ソフトが容易に入手できる1作目と違い、こっちの2作目は正規品(レンタル落ちじゃないヤツ)だと中古でもだいぶプレ値がついている。オイラ持ってた中古DVD、ヤフオクで売っちゃったよ。

 

普段、見直さないDVDほど、手元に残しておいた方がいい…これ教訓だな。えーと、そんなわけで、オイラもDVDを売っ払っちゃうくらいですから、映画自体はすげーつまんないです(笑)その昔、DVDで見た時も…“あれ、「ぼくらの七日間戦争」ってこんな話だったっけ?”って、1作目との作風の違いにけっこう面食らいました。原作のシリーズがあるので、世界観だったり、登場するキャラクターは前作と同じなんだけれども、中学生の生徒役を演じている若手俳優、子役は一新。それ以外の大人…佐野史郎や笹野高史といった教師陣は一部、続投している。

 

っていうのを…今回、見直してて気づいた。役者が変更になったのはわかったけど、たぶん14~5年前に2作目を初鑑賞した時に、1作目の内容を忘れてたと思うので、そんなこと(生徒のキャラクター自体は同じということ)は気にしないで見てたと思う。1作目では宮沢りえを中心に3人組だった女の子の数が1人減ってる。そのかわり、具志堅ティナ演じる新キャラ、ゲストキャラ的な女の子が出てくるので…この女の子と合わせて3人。原作通りなのか、それとも映画独自の設定なのか、今さらながらに気になる。男子も同じく新キャラがいるので、前より少ない?

 

ああ、そうそう…宮沢りえは出てこないけど、本作では具志堅ティナだよ。このころ…角川映画でごり押ししてたアイドル女優だよね。この映画の後に、声優として出演している「サイレントメビウス」(1作目の方)のイベントに行って、握手してもらったことがあるんだよ。「サイレントメビウス」と「アルスラーン戦記」の合同のイベント(映画試写会)で、会場でキャラクターグッズを買うと、握手会に参加できるってヤツ。声優の松井菜桜子さんと、岡本麻弥さんと、井上和彦さんと一緒に、具志堅ティナもいたんだよ。握手のためにテレカを3枚も買ったな…懐かしい。

 

えっ?そんな話どうでもいいって?映画の話をしろと…ハイ、すいません。1作目も大人目線で見るとツッコミどころ満載な話だったけど…それに輪をかけてバカ映画になったのが本作。監督も違うのでだいぶ作風が変わり…コメディ要素、ギャグ要素が増えたのよね。だからこそ、環境保護のために、中学生が悪徳企業相手に立ち向かうという話も中身がスカスカで空回り。これこそ本当にお子様向けになってしまった。1作目もやってることはめちゃくちゃだったんだけど…まだ、生徒としての自主性を取り戻そうとする、大儀みたいなのは一応、感じられたよね?

 

今回は、冒頭で“友人の遅刻”を咎めた教師に反抗的な態度をしたのをはじめ…普段の日に(一応、数日後に夏休みが迫っているんだけど)、友人同士で沖縄旅行に繰り出すと…ただのサボリ。その後、成り行きで、車は盗む(無免許…まぁ、1作目と同じキャラということは、過去に戦車を乗り回してるけど)、リゾート開発のために立ち入り禁止になっている場所に勝手に入り込んで、そしてその件について怒られると、逆ギレして、ビジネスをぶっつぶそうとすると、もう支離滅裂。たとえ、それが悪徳企業による自然破壊だったとしても、お前らのはただの犯罪だろ。

 

劇中…中坊の男子たちが、水着姿のセクシーなおねーさんたちに誘われて、鼻の下伸ばして、ホイホイと付いて行っちゃうんだけど、実はそれは敵(悪徳企業)が企てたハニートラップであることが判明。中学生相手に…なにしとんねん。っていうか、お前ら…知らない人に付いて行っちゃいけないって、中学生だったらそのくらいわかるだろう!でもまぁ、ヤリたい盛りの中学生だったら、おねーさんたちに付いて行っちゃうか(爆)もちろん、結局は何もないまま、ハニートラップに気づいて逃げ出すんだけど、お子様向けなのに、妙にここだけ生々しい展開だよな。

 

連れ戻しに来た教師(半分は遊び惚けてたけど)ともども悪徳企業の連中をフルボッコにし…自分たちは気球に乗ってとんずら。後にそれが失敗に終わり、海に不時着して、漂流したというのが“美談風”に描かれて映画は終わるんだけど…通りかかった漁船に救助されるとか、どんだけ迷惑かけてんねん!中学生たちが悪徳企業と戦う見せ場のアクションも…アスレチックコースでわちゃわちゃしてるだけ。どう見てもやってることは「風雲!たけし城」だろ(爆)わざわざ沖縄まで行ってたようだけど…あんなの緑山スタジオで充分だろって感じのショボさだった。

 

また、TMネットワークだった1作目から変わって、主題歌や劇中の音楽をB.B.クィーンズが担当してるのよ(この映画の前年に“おどるポンポコリン”が大ヒット)。これがまたイラつくというか…佐野史郎ら、教師連中が現れるたびに、“ティーチャー♪”という絶叫と共に、テーマ曲みたいなのが流れるんだけど、これがとにかくうるさい。B.B.クィーンズってことは、近藤房之助あたりの声じゃねーかと思うんだけど(違ったら、ゴメン)、マジでうるさくて、何度も耳をふさぎたくなった。ここまで腹立たしい映画だというのを忘れてた、アニメ版で挽回してくれることを祈ろう!

 

おバカ映画ではあるものの…春樹が仕切ってる頃の角川映画であるので、若手以外の役者陣は相変わらず豪華だ。ひとみの幼馴染の父親で、リゾート開発を進める地元企業の社長役に石田太郎さん…うわ、「ルパン三世 カリオストロの城」のカリオストロ伯爵だ!やたらと声がいい!ちなみに、池田昌子の名前もあったので、どこに「銀河鉄道999」のメーテルが出てるんだ?って思ったら、“まさこ”じゃなくて、“しょうこ”の方…ジャッキーの「プロジェクト・イーグル」に出ている方の池田昌子だった。ひろみの幼馴染の“美人のお姉ちゃん”として登場する。

 

他にも内藤剛志が見るからに胡散臭い男、悪役演じてるんだけど、そこに生徒たちを追いかけてきた佐野史郎もやってくるので…樋口顕シリーズの樋口警部と少年課の氏家がこんなところで共演してたと、思わず爆笑してしまった。佐野史郎は“ガキに振り回される役”っていう共通点もあったんだな。さんざんバカ映画、バカ映画とディスっておきながら…気づけば、かなりの長文。つまらない映画ほどこういうところで語れるんだよな。日付が変わる前に文章を書き始めてたんだけど、もう日付が変わってた…一日でアニメ版までイッキに見るつもりだったのに!

 

 

監督:山崎博子

出演:明賀則和 渋谷琴乃 具志堅ティナ 佐野史郎 鶴田忍 笹野高史 石田太郎 内藤剛志 塩見三省

 

 

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