プロジェクト・イーグル(1991年) | 勝手に映画紹介!?

プロジェクト・イーグル(1991年)


勝手に映画紹介!?-プロジェクト・イーグル


先日の「サンダーアーム/龍兄虎弟」に続き、一か月ほど前にNHKのBSプレミアムでエアチェックしておいたジャッキー・チェンの「プロジェクト・イーグル 」を鑑賞…アジアの鷹シリーズ、第2作目。「サンダーアーム/龍兄虎弟」は、セルソフトは持っていなかったものの、TV放送を録画したVHSをけっこう繰り返し見たんだけど、実はこちらはそんなに頻繁に見た記憶がなくて、録画ビデオも持っていない。1回くらいTV放送で、見てはいるんだけど…その時もあまり真剣に見てなくて、クライマックスの巨大扇風機(笑)のアクションとか、他のジャッキー作品に比べて面白みを感じなくて、今まであまり見返す機会もなかった。

アジアの鷹ことジャッキーの元へ、伯爵から新たな依頼が舞い込む。それは、かつてナチス・ドイツがアフリカのサハラ砂漠に隠したとされる250トンの金塊を見つけること。ガイド役として、砂漠の専門家のエイダが同行することになった。また、ジャッキーは金塊の情報を探るため、当時の運搬作業に関わった副官の家を調べていたところ、その孫娘エルサが二人組の暴漢に襲われているところに遭遇。なんと、その暴漢たちも金塊に興味を持っている様子だ…。様々な組織が金塊を狙うなか、ジャッキーはエイダとエルサを伴い現地へ向かうのだが…。

前作と同じ伯爵が登場するものの、他の脇役キャラクターは一新されている。前作で伯爵の娘を演じたローラ・フォルネルあたりには再登板してほしかった気はするが、本作で新たに加わった金髪美女のエヴァ・コーボも、ボーイッシュで行動的な感じでなかなか良い。ガイド役のドゥ・ドゥ・チェンは、さすが香港出身女優だけあり、ジャッキーとの相性は抜群で、お色気からアクション、コメディまで巧みにこなす。「銀河鉄道999」メーテル役の有名女性声優と同じ漢字だけど、名前の読み方が違う池田昌子が、日本人ヒロインとして登場、なかなかチャーミング。

もっとつまらない印象だったんだけど、アクションのレベルは水準以上だな…特に、前半の車とバイクを使ったアクションに、ジャッキーの生身のスタントを交えたチェイスシーンなどは、なかなか迫力があった。エヴァ・コーボとドゥ・ドゥ・チェンも頑張っている中盤のホテルでのドタバタアクションも、けっこう見れる。セットの空間を利用したジャッキーの立体的なアクションがいい。ただ、作品全体のテンポなんかは、やはり「サンダーアーム/龍兄虎弟」の方が面白く感じるかな?アマゾネス軍団みたいな、インパクトのある敵も出てこなかったし。

「サンダーアーム/龍兄虎弟」の続編として、過度な期待をしてしまうと、アレレと思うかもしれないが(だからNHKは順番通りに放送しなかったのかな?)…最近のぬるめのジャッキー映画(最近でも面白い作品もあるけどね)と比べると、充分にアクション映画として見れる事が判明した。映画の印象っていうのは、やっぱ時間が経つと変わるもので、再鑑賞っていうのは貴重だよ。昔は、ジャッキーのアクションがだんだんと衰えてくるなんて想像してなかったからね、やっぱ脂がのってる頃のジャッキーは、アクションだけで充分、鑑賞の価値ありだろう。


監督:ジャッキー・チェン
出演:ジャッキー・チェン ドゥ・ドゥ・チェン エヴァ・コーボ マーク・エドワード・キング 池田昌子


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