及第点なトレインミッション。東映映画 日本暴力団組長 | 東映映画と殺人事件を追いかけるブロガー

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やくざ映画全般、時代劇、馬鹿映画、空手映画が大好き。写真は竜虎一代より鶴田浩二と佐久間良子

皆さんこんばんわ

痛風の発作が出て、かれこれ1週間悶絶しておりましたステテコ親父です。日頃からビールは控え焼酎しかのまないようにして、服薬もしていたので安心していましたが関係なかったようです。トホホ。

皆様も痛風にはお気をつけくださいね。

 

「トレインミッション」

 

 

そこそこ楽しめます

 

こういう映画に文句をつけるのは野暮というものです。
単純に面白かったなあで終わればいいと考えます。それなりに2時間楽しめましたので良かったです。リーアムニーソンが汗まみれ血まみれのヨレヨレで頑張っているのを見ただけで、嗚呼俺もがんばらないといけんばいと気持ちを新たにしたところであります。何より説教臭くないところが好感がもてますね。ラストショットも粋でした。70点位かな。
 
 

本日の東映映画

「日本暴力団 組長」

1969年監督深作欣二

 

 

 

さあ、やってまいりました。娯楽映画に徹し説教臭さが全くない、

そのユルユルさが魅力の東映映画。今回もご紹介してまいりましょう。毎回述べていますが本作品をみても一ミリも頭がよくなる事はありませんのでご了承くださいませ。

 

 

ストーリー

神戸に本拠を持つ日本最大のヤクザ団体・淡野組は関東地域にまで進出し始める。これに対し東京周辺の各組は関東連合会を発足。両者の抗争が表面化する中、刑を終えた塚本が出所する。

カタギになるつもりの塚本だったが血生臭い争いに巻き込まれる

 

内田良平の灰汁を楽しむ映画

 

この時期に製作されたヤクザ映画は主役を引きだたせる事に重きを置いているので、本作品も基本鶴田浩二の為の映画といえます。

鶴田浩二ありきなのです。(東映という会社は監督と主役がイーブンな関係なのです。因みに本作品では鶴田浩二と撮影の星島一郎は喧嘩をして仲沢半次郎に交代しています。鶴田浩二はクセのある人で有名ですね。そのかわり台詞覚えは桁違いに早かったそうです)

 

然しながら主役を引きだたせるための脇役やライバルが主役を食う映画も少なからず出てきます。「着流し百人」の水島道太郎や「傷だらけの人生古い奴でござんす」の天地茂などが挙げられます。本作品はそこまで出しゃばりすぎていませんが、内田良平の存在感は大したものです。本来もっているポテンシャルの高さも有りますが、身体から滲み出るものプラス、仕草や表情、台詞まわしが見る人を惹きつけます。

 

ラストの鶴田浩二との対決も内田良平に華を持たせる演出がなされており単なる悪党ではなく人間味も加味されているところがいいです。

3年前松竹で撮った超問題作「男の顔は履歴書」での三国人役も印象深いものがありましたね。

 

※真ん中の人が内田良平です。

 

監督の深作さんとしては仁義なき戦いが始まる4年前ですがタッチとしては実録に近いものがあります。ガチガチな任侠映画でもなく実録でもありませんが垣間見られる手法は、その後爆発する新たなるやくざ映画を、うっすらと予感させます。まだ、うっすらという感じですが人斬り与太1972年で大体の輪郭は出来上がったと思いますね。因みに日本暴力団シリーズは4作製作されましたが深作さんの第1作目意外は正直イマイチな出来になっております。

 

 

男の顔は履歴書コンビの安藤組長と中原早苗も好演しています。

 

 

おわり

 


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