夜の獣 | しあわせになりたかったのに

しあわせになりたかったのに

すみませんでした。

自分の姿、自分の振る舞い、自分の言動、全部が惨めで、いたたまれない。
逃げ出したい。
消し去ってしまいたい。
暗い嵐のような衝動が、自分の内側から爪を立て、隠していた羞恥を握り潰す。
ああ。
膝を抱え、呻き、歯を食いしばり、頭髪を掻きむしる。
救いを求めた全てを呪う。
闇の影に唸る獣が、眠れない夜に吠える。