どうも…ショーエイです。
まあ、正直な所、相互関税なんてものは
庶民にとっては何の特典も利益も齎さないものなので、
全く必要ないと言っておきます。
しかし、国庫という部分に焦点を当てると、
消費税同様にこれほど美味しいものは無いのです。
トランプは国庫を増やす目的で、
世界中が同率で相互に関税を掛ければ、
貿易が成立する限り、
そこから国庫に収益が齎されるという仕組みを
提唱しているのです。
まあ、国政を担う人にとっては
美味しい感じに映るでしょうが、
大きな計算ミス、
見落としが有る事を伝えておきます。
それは相互関税の副作用としてインフレが発生する点です。
このインフレは国庫で支出する
解かりやすい所で・・・公務員人件費の高騰などにも影響し、
更には公共事業等でも材料費やらと、
支出面を大きく高騰させます。
結局のところ数字的には国庫が増えても、
最終的には支出も更に増える為、
むしろ現状よりも
財政を圧迫しかねない状態に陥る可能性の方が
実は高いのです。
逆に 貿易を無視して内国産業拡大を図る場合、
それは可能だという点は言えます。
実はロシアが現状それである意味
成り立っている感じでも有りますが、
それでもBRICSとの交易で補填している部分は補えません。
寧ろ冷戦状態を想起して考えるなら、
文明鎖国を生じさせる可能性も有り、
今度は米国の技術が
いつまで世界一で居られるかという課題が付きまとう話に成り、
反対に知らない内に
中国に差を付けられてしまう危険性も
はらむ展開が予想されます。
ただトランプは自身のこの相互関税理論に
執着している感じで、
結果を見ないと納得しない心理状態にあります。
まあ、短期的な結果は国庫が増えたという形に成りますが、
その分、経済は危機的状態に陥る。
これをトランプは必要な犠牲と訴えるわけですが、
長期的にはこれが米国の投資力の低下を招き、
更にはその低下により技術力を鈍化させ、
他国に人材の流出を招き、
国が衰退する流れと成っていく訳ですが、
その長期的な結果が見え始めるころには、
当のトランプはこの世に居ないという皮肉で幕を閉じます。
ただしトランプの歴史的な評価は、
偉大な大統領とは程遠い、
米国を衰退させた最悪な大統領が
ほぼ確定する話になると言っておきます。
まあ、相互関税の理論を捨てて、
関税を用いた自由貿易のディールの為に、
ここまでの自身の行動を使うのなら、
まだ偉大な大統領になるチャンスは残されると
言っておきますが、
トランプが頭を素早く切り返せるかどうか、
ここ数か月が勝負と言っておきます。
【現状を冷静に見極めると】
トランプが米国の大統領で有る事実は変わらず、
2年後の中間選挙で逆転を許し、
弾劾をされるか
暗殺でもされない限り
彼の治世はまだ4年近く続きます。
どれだけ彼の事を批難しても、
彼自身が考えを改めない限り意味を為さないのです。
逆にこの現状で彼を批難する人は、
自己の主張の正当化をアピールするだけの人で、
実際には何の才能も無い人ばかりとも言っておきます。
それでも2年後の
中間選挙に向けた活動で理解できますが、
今度は大きな戦争をはらむ未来が危惧されます。
トランプの精神不安定は誰もが知るところとして、
見て取れると思います。
ある意味、これ凡庸な人間なら当然の症状です。
株価が下がり、
経済危機を招く可能性が現状生じる中、
まあ自己を完全に否定される可能性を意識すれば、
当然悪い症状を引き起こすわけですが、
それ故により独裁的な行動に走るわけです。
こうなると周りの意見を冷静に受け止められなく成り、
政権運営も悪い形に走ります。
まあ、それで「ざまあみろ」という感じで眺めるのも有りですが、
それが理由で世界情勢が悪化を辿るのも、
何の利益にならない話と言えます。
それ故に万事が円満にと考えるなら、
先ずはトランプの精神状態を
良い状態にと願う所なのですが、
今現状ではトランプ自身で
そこを取り戻さなければ成らないのも事実です。
当ブログでは科学的な政治の話を何度もしていますが、
実は人間が政治を科学的に行うのはかなり難しいです。
実際の科学では成功と失敗を繰り返して、
その結果を参考により深みを探求するのですが、
政治での失敗は多くの犠牲を生じさせます。
その為、早い段階での見極めが必要と成り、
時には自己の見識を改める引き際も求められます。
実は人間にとってはこれが一番難しい。
結果が出る前に自己の間違いを認める訳なので、
常人では到底無理難題と言っておきます。
常人、悪く言えば凡庸な人間ですが、
90%の人間がここに該当するわけで、
結果を知る前に
自分の間違いに気づく人はほぼ居ないです。
それでも誰もが奇想天外な英雄に憧れるのも事実で、
常人の多くがこれを自己に求めるのも事実です。
故に人間は知らずと独裁的な状態に陥るのです。
科学者の殆どもこれと同じな訳すが、
科学の世界では失敗は許される分、
結果が違ってもその失敗は無駄には成らないのです。
政治で言うなれば「歴史的な結果」がそれで、
政治的な失敗を歴史に刻むことで、
人間は学んでいくとも言えます。
ただし、「歴史的な結果」に於いての失敗は、
多大な犠牲を生じさせるため、
英雄に成るどころか、
悪名を残して終わる結末で、
その評価は凡庸以下の扱いに成るのです。
実際には凡庸以下という訳では無いはずなのに…
トランプが関税に拘って、
多くの失業者を産む様な失敗を齎す分には、
それはトランプの失態であって、
科学的に政治を分析する人間にとっては、
トランプが実験材料に成ったで終われる話です。
勿論自己の資産を目減りさせる、
または苦境に陥る可能性もあって、
無傷でその結果を受け止められる保証はありません。
【科学的な政治の話】
科学的な政治は常人では無理と伝えました。
科学的な政治を語る上では、
現状を正確に理解し、分析し、
良い形に導かなければ成りません。
正確な分析では、
相互関税が
直近2年間の経済を蝕む作用しか無いと言う事。
既にその兆候が表れ出したこともあり、
一度崩壊した経済を1年で立て直すのは
ほぼ無理という事です。
現状を理解すると言うのは既に述べた様に、
トランプに主導権のある2年間であるという事。
なのでトランプが軌道修正しない限り、
この危機は現実に成る可能性を秘めている点です。
そのトランプを分析するのに、
トランプが自分の発案に対しての間違いを
普通に認めるだけの器量は無いという事。
ただし勝負事…
いわば次の中間選挙を見据えた上での戦略であれば、
恐らくは耳を貸すだろうという事。
現時点でのトランプの発言からでは、
そこを考慮した思考に至っては居ないと分析します。
「犠牲を伴う」という表現は、
4年後を見据えての視点であり、
2年後の自分を全く計算していない根拠にも成ります。
トランプは虚勢を張って他人を従えたい性格上、
自分の無知をひけらかす行動は避ける傾向に有る為、
戦略上の撤退もそこに関わるならしないタイプ。
まあ、敵の扱いなら潰すのは簡単な相手なのですが、
この2年間、そして次の2年後の生活を考えるなら、
あえて望まないという観点で進めます。
そうなると前述したように、
トランプの関税を用いた発想は、
寧ろ自由貿易を促進する為の
ディールのカードだったという点で進める話に成ります。
※現状トランプのコメントからはこの思考は消えてしまうが、
あえてディールをする上で
相手にハッタリでは無く
本気である演技を見せる上での事だったとすれば、
寧ろトランプの評価は上がります。
実際には本当にトランプの演技である可能性も有るのですが、
どちらであれ、この軌道修正を齎すには、
誰かがいわばどこかの国がこの関税をネタに、
関税撤廃のディールを持ち掛ける事が求められます。
ある意味、献上外交の様な形なので、
各国でトランプに調子づかせたくない思惑が働き、
そのまま関税が維持される
チキンレースにも成りかねない話なのも事実です。
寧ろトランプを潰す気なら、
そのままチキンレースに挑んで、
2年後の墜落を待つのも手と言っておきます。
その際に、世界大不況に陥る可能性は否定しませんが…
どの道トランプは相互関税の発想を
速やかに改めない限り、
彼は自滅の道へ進むシナリオに成るとも言っておきます。
このまま不況に陥れば、
米国民の怒りはトランプの弾劾裁判へと向かうのは必須です。
いわば中間選挙で民主党が圧勝する流れに成るわけで、
様々な問題を起こしている状態で、
この弾劾の議席を与えたら、
2年後には地獄行きになるのが確定します。
その反面、ロシアに対する感情も
更に悪い形で強まる為、
大きな大戦に進む可能性はより高まると言えます。
実は科学的な意味で政治を考えると、
トランプに踏ん張ってもらう方がまだ安全なのですが、
そのトランプの命綱は自らの短所を晒して、
自らの絶望の未来に足を踏み入れている状態にあるのです。
もう一つのトランプ関税の論理を話すなら、
風情のある自家栽培の料理と、
世界中から厳選された素材で作られる料理と、
どちらが美味しいかという話で、
結局は料理する人間次第とも言える。
では同じ料理人が高いポテンシャル発揮するには、
どちらに拘って作る方が良いかとなれば、
実は結論は明らかである。
自分で自分にあった素材を生み出す方が
という反論も構わないが、
それは品質面では妄想に過ぎない。
更に言うなれば、
自家製に拘って全て自家栽培に努めても、
その技術が未熟なままであれば、
その品質は最良とは言えない。
寧ろ自家栽培の品質が良質であるなら、
自家製で賄う以外に、他に提供できる。
結局、関税で貿易をコントロールしても、
品質が伴わなければ最良の製品には程遠く、
商品としての価値もその程度に陥るのです。
寧ろ貿易をコントロールせずとも、
良質な製品さえ生み出せれば、
商品としての価値は評価される。
そして投資の話にしても、
価値あるところに投資するから利益を生む訳で、
価値のない投資にいくら払っても利益は出ないわけで、
投資の先が幅広く厳選されれば、
利益を生む投資に繋がりやすく、
制約を設けた状態はその可能性をより狭めるのです。
米国には最高の料理人が多く存在する中で、
そのオーナーが自家製に拘って、
料理人たちの質を落とそうとしているのと同じです。
質を落とせば評判も下がり、客足は遠のくばかりです。
元々その素材に価値が有るのなら、
料理人たちはそれを厳選していただろうが、
オーナーには寧ろその違いが解からず、
利益率のみを考えて推し進めるわけです。
これってそのお店がダメになる典型的なパターンなんです。
顧客は味の違いなんて解からないと
よくこういうオーナーは口にします。
実は意外とバレるんです。
それが精密機械の話に成ると、
数値でスペックの更新を正直にアピールしなければ成りません。
より明確な数値を更新するには、
それだけ新しい技術が更新される必要性が生じます。
世界中から厳選された技術を結集して、
品質を競い合う中で、
米国の企業が選別して組み立てた製品が、
現状上位を独占する中で、
寧ろ関税を掛ける事はその競争力を阻害する行為にも成ります。
ある意味、
一般的には当たり前の話ですらある
こうした現代のビジネスモデルを
全く理解できていない人が、
風情という表面上の売りで、
利益率を求めた料理に拘って、
お店の評判を低下させる行為に走っている様な物です。
まあ、どの道、
トランプがこうした話を理解できず、
経済を沈めて2年後の中間選挙に挑めば、
その悪政となったツケは弾劾と言う形で
払わされる運命に成るという事だけは警告しておくとします。
偉大なリーダーは、
目標を明確に示し
英知を結集させその目標を達成させる者です。
ここまでは誰もが知っているだろう部分です。
それに加えて言うなれば、
自分の考えに固執する者は、
その考えによって英知の議論を捻じ曲げてしまい、
英断を下すに至らないという事と、
偉大なリーダーが拘って良いのは、
良識的な信念であり、
英知はその信念を尊重して知恵を出し合う。
トランプは偉大な大統領に成りたいという目標はあるが、
結局、良識的な信念は有っても、
利害を優先する傾向に有り、
信念にブレを生じさせるのです。
利害を優先する故に、
そこに自己の考えを固執させてしまうゆえ、
英断を下せずにいるというのが実態。
所詮は凡庸な人物でしかないという話なのかな…
ウクライナとロシアの話にしても、
ゼレンスキーの存在が邪魔なのは理解するが、
良識的な信念に基づくなら、
ウクライナの総選挙の為の停戦で交渉を進めるべき。
いわばウクライナ国民の意識を明確に知る為とする意味です。
今、選挙を実施すればゼレンスキーが勝つ可能性がある。
そこを打算で考えてしまえば、
選挙の実施と言う切り札を使えずに時間だけを無駄にするのです。
選挙の実施という話での停戦ならばロシアも理解を示すし、
ウクライナも前向きに応じざるを得ない。
さらに戦争の継続を望まない米国の姿勢を明確に示すうえでは、
戦争継続の際は米国は支援しないという姿勢を示す。
これなら良識的な信念の中での流れで成立するのです。
その条件で誰を選ぶかはウクライナ国民次第。
それでゼレンスキーが再選して戦争を継続させるなら、
そのまま米国は支援せずに継続させてみればいいという事。
大事なのはその条件で
ウクライナの国民が選択したという事なのです。
どの道、選挙の割合にも依りますが、
戦争が再び泥沼化してその選択を後悔するなら、
ウクライナに於いて再び革命がおこる可能性も有るわけです。
と、は言え、
トランプをどうこう出来る状態に無いのだから、
ケツに火が付いた状態を維持するのなら、
不況に陥る状態を想定して準備するのが賢明という話で、
更には大きな戦争に備えて
覚悟を決めた方が良いとだけ言えるのかな…