どうも・・・ショーエイです。
先ず先に…
「人の短所を見出しても、そこに得るモノは何もなく、
自己の保身(満足感)しかない。」
ある意味、北朝鮮を馬鹿にしてみたところで、
私たちが何か得るモノは有りますか?
彼らの期待通りに北朝鮮が国際社会を騙していたとして、
何か変化することは有りますか?
結局、元の鞘に戻ったところで、
米国が北朝鮮に戦争を仕掛ける事の難しさは、
交渉前の通りで、
威嚇ミサイル連射してきて日本は焦って騒ぐだけ。
さてこの件で一番情けないのは日本の報道です。
何が情けないか…
先ず、国連の核査察はあらゆる場所を追及して
隠蔽が無いかを探ります。
その上で対象国の全面協力は絶対条件です。
これは化学兵器査察の時同様で、
サダム・フセインの様に妨害でもしようものなら、
その政権がボコボコに成るまで叩き潰されます。
イラク戦争は批判が多い結果に成っていますが、
元を正して考えれば、
査察を受け入れたサダム・フセインが、
怪しい動向を見せて国際社会を欺いた感を与えた事に発します。
結局は何も出てこなかった為、
疑わしきを罰した意味で批難される感じに成ってますが、
査察を全面的に受け入れるという事は、
軍事機密も含めてオープンにしなければならないという事です。
無論、この点は北朝鮮も覚悟せねばならない所と言えます。
逆にこうした条件に成るという事は、
北朝鮮は国連と言うよりアメリカに対して軍事的に丸裸にされる事を意味します。
いわば軍事的な機密をほぼ放棄して
経済的に発展する道に進むしかない選択でも有ります。
では、こうした事情を日本で適正に報道されているか?
殆どの人が知らないのでは…
逆に全面査察を簡単に考え過ぎなのでは・・・
経済制裁解除するには当然だと。
無論、そこは当然でも、
そこまでのステップに踏み込ませるには
とても繊細な作業なのです。
一般的にどれだけ繊細かという点を説明するなら、
ある意味、ノラ猫を餌付けする位大変な事です。
近づこうとすれば相手は警戒し、
餌を与えようとしても中々寄り付かない。
仮に餌を投げれば隙を見てかっさらって逃げていくだけ。
そんな相手を上手く懐かせるには…
まあ、それをさっさと駆除すれば良いといえば、
交渉なんて鼻っから無理ですが…
下手すれば動物愛護団体から訴えられる羽目に…
(こう考えると背後に忍ぶ中国やロシアの存在まで当てはまるようにも見えます。)
とにかく相手に丸裸に成れという条件な訳だから、
向こうも簡単に脱ぎますとは普通言わないでしょ。
こうした見識が無いのが一般人レベルならさておき、
日本の政治家までも同レベルでは困り果てたモノです。
無論、私からすればトランプマンも安易に考え過ぎです。
それ以上に情けない話が…
北朝鮮がアメリカの軍事技術や探索能力を知らないと踏んでいる
日本人の間抜けさ。
普通に考えれば北朝鮮にとってアメリカは現在も敵側です。
敵側がどれだけ凄い技術を持ち、そしてどの様に自分たちを監視しているか、
常識考えて解ってない方が間抜けなレベルです。
日本の一般人であり、ジャーナリスト、軍事オタクなどが知るレベルは、
北朝鮮も安易に把握できるレベルです。
下手したら自衛隊が把握できるレベルは
北朝鮮も把握しているとも思えます。
アメリカに対して抱く警戒感が日本より遥かに強い国が、
そこを把握しようと努力しないことの方が逆に不思議です。
よって寧辺以外の施設にアメリカが目を付けている点は、
北朝鮮も承知の上。
また、衛星ではハッキリと把握しきれない地下施設に関しても、
https://jp.reuters.com/article/northkorea-usa-trump-idJPKCN1QL07B
(ロイターの日本語版ではこういう報道がされているんだ…)
こうした状況であったと精査すると・・・
金正恩がガッカリしたのは、交渉が決裂したという事態よりも
寧ろ、トランプマンが北朝鮮問題に重点を割いて
自身の保身に走っていった事で、
中国を模範とした経済立国への道筋が
頓挫しそうな気配を感じた事だと思われます。
ある意味、トランプマンが査察の全面受け入れ以外に
今後交渉の窓口を持たなくなった点で、
金正恩にとって米国に歩み寄る姿勢は
自国に対して弱気な姿にしか映らなくなる訳で
自身としても交渉の難しさともどかしさを意識させる点だといえます。
その点、前回までのトランプマンの北朝鮮に対する姿勢は、
上手くバランスを取り金正恩が歩み寄りやすく国情を掌握できるように
配慮した感が伺えたわけですが、
今回はどうやらそこまでの余裕が無くなり、
「前回の借りを返してくれ=ここで全面査察受け入れで
今度は私の株を上げる手助けをしろ。」
と、忖度を迫った感じで決裂したのかな。
焦って大局を見失うとは…やっぱり度量が狭いかな。
北朝鮮が民間部門の一部制裁解除を求めた理由。
日本ではひたすらペテンの様に言われているこの要求ですが、
ある意味、韓国との融和政策を実施する上では、
北朝鮮にとって不可欠です。
現状では韓国と経済協力を進めようにも、
この制裁の為、韓国側も何も出来ないという事情をはらんでます。
ただしこの部分の解除は、いわば中国、ロシアからの
民間支援名目の経済支援が復活できる点も含まれるため、
制裁自体の効力を弱体化させる点は否めません。