どうも…ショーエイです。
ワールドカップもいよいよ予選の最終戦に突入します。
サッカーを知っている人は結構多いと思いますが、
サッカーを研究している人はさほど居ないと思います。
サッカーを知っている人からすれば…
メッシ選手が苦戦する姿は、単なる不調が原因と思っているのでしょうが、
実は単なる不調と言う症状に留まらない、
大きな問題がアルゼンチン代表に有るからです。
【スター軍団の統率はかなり難しい】
サッカーを知っている人でも、こういう話は知っている事と思います。
しかし、何故難しいのかは良く知らないのではないでしょうか。
簡単な話、
個人の自尊心が協調を阻害するという問題が、
ここに起因します。
サッカーは点の入り難いスポーツで、
苦戦すると色々なジレンマが生じてきます。
いわばチーム力を信じるか、
それとも個で打開するか・・・など・・・
そういう苦境のポイントが長引けば長引くほど、
他人批判へと向かって行くのです。
無論、口にして味方のプレーを罵る選手も居ますが
口に出さずプレイスタイルとして出してしまう選手も居ます。
まあ、単純にドリブルで個人プレーに走るなど言えば解りやすいですが、
一番大きな点はポジショニングに現れてきます。
いわばフォワードやミッドフィールダーならカウンター狙いの前線待機…
ディフェンスだとオーバーラップといった感じで…
そういう問題がアルゼンチン代表に潜伏している事が危惧されます。
潜伏というのは…
表面上仲良く見えても、意識の中で信頼を削いでしまう意味です。
まあ、人間社会で、
特に最近の傾向では味方同士の罵り合いは、
極力避けるのが世界共通の処世術に成っているため
表面上仲良しは当然目につきます。
でもそれは腹の底を押し殺しているだけのモノで、
実際はその行動に現れて見えてくるのです。
アルゼンチンはメッシ、アグエロ、ディパラ、イグアインという
各国リーグで得点王にまたはそれに匹敵する成績を残した選手で満載です。
ある意味、メッシにばかり注目が行くと言うのは、
内心では気分が良くないとも言えます。
また、ディ・マリアも4年前のブラジル大会とは異なり、
メッシに依存する姿勢から自尊をアピールする感じで、
プレイスタイルを変化させた感じです。
故に表面上と異なり、プレイはバラバラに見えてきます。
更に言うなれば、マスチェラーノ・・・
彼はブラジル大会ではディフェンスの要として活躍し、
アルゼンチンが準優勝出来た立役者といてっも過言では有りません。
その彼がボランチとして、
ゲームビルドの意識が向いてしまったというのも問題ですが、
それはチームのシステム上役割なので仕方ないと言えます。
【ブラジル大会との違い】
実はメッシが活躍しなかったのはブラジル大会でも同じ状態でした。
彼のリーグでのパフォーマンスに比例して、
代表では何故か今一です。
ただ、その反面ブラジル大会の時のディフェンス陣と
今大会でのディフェンス陣では、
その連携力が全く別物と言えます。
ディフェンスはGKを中心に連携を整える方が
より効果的に機能する。
予選敗退決定ですが、
コスタリカのナヴァスがいい例です。
いわばDFは自分がボールを奪うより、
相手にシュートを打たせたときに
キーパーが反応しやすい位置取りを意識する方が
守りは固くなる。
これはブラジル大会のアルゼンチンも同じでした。
ジダン監督がレアルで3連覇したのも、
実は同じ理論であったと言えます。
今大会では、アルゼンチンのGKにリーダー性は無く、
ディフェンスも個の判断でプレイしている感じが、
結局はクロアチア戦での大量失点を物語っているのです。
【中盤が弱いアルゼンチン】
さてメッシが活躍できない理由の一つが実はここに有るのです。
メッシのバルセロナでは、中盤にイニエスタ、かつてはシャビという
ゲームを作る選手が居ました。
ゲームを作るという言葉を知っている人は多いと思いますが、
ゲームの作り方は知らない人が多いと思います。
それは実はプロでも同じなのです。
ゲームを作るまたは組み立てと言われてますが、
実は得点までのゴールヴィジョンが見えているか否かで
大きく異なるわけです。
いわばゲーム組み立てに於いては、
相手のディフェンスラインの状態を見極めて、
メッシがドリブルで切り崩すルートを察し、
更にそれで生じるディフェンスの穴を見極めて、
自らそこへ飛び込み前線の攻撃をサポートする。
更に言うなればメッシのドリブル突破を攻撃陣の武器と据えて、
そのドリブル突破が上手く機能するように、
どのディフェンスを自分の方へ引き付けるべきか、
そういう計算も大事に成ります。
ある意味、アメリカンフットボールのランニングバック…
例の走って突破するポジションですが、
その機能の応用と言えます。
RB(ランニングバック)がディフェンス陣を突破するには、
味方のオフェンスラインが相手のディフェンスのコースをブロックして、
RBのルートを切り開く連携が必要に成ります。
実はサッカーでもこの応用を用いれば、
意外とドリブル突破のスペースは開きやすくなるのです。
ダミーランニングという言葉がサッカーには存在しますが、
ダミーランニングによってディフェンスの塊を広げる動きは良く知られているが、
ディフェンスの意識を分散させる動きはあまり知られていません。
例えるならディフェンス3人相手にドリブル突破を仕掛けた際、
3人が3人ともドリブラーに集中すると、
メッシの技術を以てしてもかなり困難です。
そのディフェンダーの意識に、
味方へのパスがあるという可能性が付与される事で、
判断遅延という心理作用を与える事が可能に成る訳です。
いわばメッシのドリブルに集中すると、
パス一発でシュートが飛んでくる、
パスを意識するとメッシの突破への対応が若干ズレてくる。
更にドリブル対応の閉じた状態から、
パス対応の意識が付与されて若干開き気味に成らざるを得ない分、
ドリブルのスペースが自然生じやすく成る。
バルセロナのイニエスタたちは、
こういうヴィジョンでメッシのプレイをサポートする分、
メッシも突破しやすい状況が生まれている事が言えます。
アホなディフェンダーに囲まれた場合、
彼らは個々でボールを奪いに来る分、
個人技一つでもドリブルのスペースが生じ役成るが、
ワールドクラスの連携で守るディフェンス陣を崩す場合、
彼らはボールを奪うよりスペースを与えない事を知る為、
個人技で打開するには至難の業となる。
現状のアルゼンチンが直面する問題点はココに有ると言えます。
アグエロと若しくは他のフォワード陣のポジショニングを見ると、
メッシと同じラインかその前に居ようとする感じです。
得点を取るという意識から、
パスを貰ってシュートを打つと言うのはごく当たり前な事かも知れません。
でも、それでは折角のメッシの破壊力を活かしきれないだけです。
いわば彼らは全盛期に各リーグでシーズン20点を叩き出した選手かも知れませんが、
メッシの破壊力は全盛期にその倍以上、50点を叩き出せる能力が有ります。
20点を叩き出す動きのままでは、一試合に1点入れば良いかな程度と考えます。
ある意味オーソドックスな攻撃パターンで、
パスをつなぎスペースに入り込んでシュートを放つ。
またはサイドからの攻撃でヘディングを狙う。
後は個々の選手のシュートの正確性がその得点力に反映されるわけです。
それ故にメッシのドリブルもサイドを切り崩す動きに成っても、
中央突破はやり難い。
また、シュート力もミドルを放つ感じに終わりがち。
無論、彼のミドルの精度は高いのでそれなりに貢献していますが、
それでもオーソドックスなプレイに終わるのです。
実際にクロアチア戦でメッシは中央突破を試みましたが、
相手ディフェンスに阻まれています。
まあ、突破した時点で難しいのは本人も解っていた事でしょうが、
見ている方もまあ無理だろうなと思ってました。
【マラドーナとメッシの違い】
メッシは実に良い人です。
まあ、脱税など黒い話も有りますが…
あれは父親が悪く、メッシ自身はその辺無頓着だったと言えます。
メッシは責任感が強く、優しい心の持ち主です。
それ故にチームを自分の色に染めるより、
チームに染まる事も厭わない。
特にアルゼンチン代表に於いては、
キャプテンとしてチームの雰囲気を重視する故に、
自分を殺して他の選手のスタイルに合わせようとする感じが見受けられます。
それ故に上手いフォーワードの選手に陥っているのです。
逆にマラドーナはエゴイスティックな程、自分中心に染め上げようとします。
今大会では実はクリスティアーノ・ロナウドがこれに近い状態と言えます。
1986年、1990年とアルゼンチンは優勝、準優勝と躍進しましたが、
86年大会はその典型です。
また、マラドーナは意外と自分でゲームメイクをする感じで、
ポジション的にもアタッキング・MFな感じでした。
そして自分中心にボールを要求して、
チームを自分のヴィジョンに当てはめてゲームを組み立てた。
チームはマラドーナからボールを受けやすい位置を探り、
そのポジショニングは自然とマラドーナがドリブルコースを開き易い状態に成っていた。
86年大会を研究すると、マラドーナのドリブルに警戒を強めた際に生じるスペースへ
バルダーノ、ブルチャガという選手が上手く入り込んでパスを受けて得点に結びつける
そういうシーンが印象的に見受けられると思います。
無論、マラドーナがワンツーで抜け出すという得点もその効果の一つです。
メッシも実は能力的にはマラドーナと同じヴィジョンを持っているのですが、
彼の控えめな性格が逆に災いして、
他の選手を引き立てる感じに成ってしまう。
また本人は気づいていないバルサでのポジショニングが、
彼のゲームでの存在感を消してしまっている。
アルゼンチンにイニエスタは居ないのに、
イニエスタのヴィジョンを待つ感じが
彼の潜在意識に定着している感じです。
それもこれも控えめな性格故に、
指揮官という形より、自分の役割に徹する姿勢が、
逆に破壊力を削いでいる。
それ故にチームもメッシをフォワードのキーパーソンとして
意識している感じに成ていると言えます。
【メッシ・アルゼンチーナに破壊力を持たせるには】
メッシはヨハン・クライフをもっと意識する方が良いかも知れません。
ヨハン・クライフの攻撃の際のポジショニングは1/4ラインからドリブルを仕掛けるプレイです。
ペナルティエリア付近1/5ラインでは近すぎるのと、
ディフェンスラインを見極めるには狭すぎると言えます。
また、ドリブルを警戒したマークが固まりやすい場所でも有ります。
更に、中盤のサイドはメッシとのワンツー重視で上げて行く事が大事です。
その動きによって相手のディフェンスはドリブル・パスの両面警戒で
崩れやすく成ります。
フォワードの二人、現状アグエロとイグアインが有力でしょうが、
ポストプレイを先ず優先して、
メッシと並ぶ、もしくはその後にスペースへ飛び出す感じを意識させる方が
恐らく効果的に崩せます。
いわばメッシの前で動くと、
実はディフェンス一人付くだけでそのコースを消すことは可能に成ります。
コースが消えていればメッシへのドリブル警戒は2人である程度阻めます。
それがメッシの突破に併せてFWに動かれると、
ドリブルを警戒する二人の視野にも入る分、
また一人付いているコースカバーが動き出しの瞬発性で出遅れる分、
チャンスが生じやすくまたメッシのドリブルコースが開きやすくなるという
王手飛車取りの様な状態を構築できます。
実際、どれだけデータを揃えて対応しても、
この瞬発的に生じる間は対応できませんし
相手の守備陣を見極めて動く分、
最終的にはディフェンスの陣形の組み方・・・
ゾーンディフェンスの連携でしか対処できないと言えます。
しかし、ドリブルで崩されると・・・
ゾーンもその分崩れやすく成ります。
更に中盤がサイドでは無く、メッシの後ろからミドルを狙うスペースに切り込んでくると、
メッシのパスのオプションが増える分、
ディフェンスのドリブルに対する駆け引きが分散し、
更にドリブル突破しやすい環境が整います。
ディフェンスがドリブル警戒を強めたままゾーンを守っても、
メッシの判断能力なら急遽味方の動きを利用する事も叶う為、
飛車取りから再度チームプレイによる王手へ繋げられるのです。
メッシ自身も自分中心の広がるオプションから、
ワンツーを狙う、ミドルに入り込んだ見方からダミーで走るFWへのパスなど
攻撃のヴィジョンも見やすい状態に成ると言えます。
【ドイツ大会の頃から、GKを意識した組織的な守備が目立つ様に成った。】
ナヴァス率いるコスタリカが一番解りやすいですが、
ディフェンスがゴールキパーの反応範囲を限定する事で、
シュートを防ぎ易くして守るスタイルが北中米を中心に浸透してます。
ブラジル大会ではアメリカも同じように守ってました。
それ故に、意外と点が入りにくい。
それはある意味テクニシャンシフトと言われるモノで、
メッシやロナウド、ネイマールの様にドリブルに長けた相手に
翻弄されない為のモノです。
いわば、ボールを取りに行けば抜かれてその場所に穴を空けるが、
ボールを取りに行かずシュートが入りにくいコースを開いて
その後ろの守備とGKで守るという感じです。
1/5と1/4という話は、
今度はそのゾーンディフェンスに開きを与える為の方法です。
【1/4ラインの意識は日本でもドリブル切り崩しが可能に成る】
日本の攻撃でも、1/5ラインで仕掛ける感じは良く見られます。
故に香川のドリブルもあまり効果は見られず、
薄いサイドに頼りがちに成ります。
香川もディフェンスが狙ってボールを奪いに来てくれれば、
ドリブルで切り崩すチャンスは生まれるでしょうが、
基本、W杯のディフェンスはクロアチアのモドリッチが決めたゴールでも見られるように、
とにかくコースを妨害する動きに徹します。
故に左右に揺さぶってミドルを打つタイミングを計る感じに成る訳です。
ヨハン・クライフのドリブルを参考に見れば面白いように解る感じで、
ハーフラインから1/4ラインで仕掛ける事で、
ディフェンスが縦長に広がって崩れる感じが伺えます。
確かにこれだけ長くボールを持つとチームからヒンシュクを買いそうなプレイなのですが、
チームとしての攻撃オプションで採用すれば効果的なモノに成ると言えます。
アメリカン・フットボールの要素をサッカーに取り入れる感じで、
作戦を構築していくのです。
従来のセットプレーであり、攻撃の組み立ては、
ある意味アメフトのQBからのパス攻撃に当たります。
それにドリブルオプションというラン攻撃を加えると考えるのです。
作戦としてドリブル攻撃を意識させる際には、
例えば香川がトップ下であるとした場合、
その前に居るFWの大迫はワンツーを促せるポスト位置にポジションを考えます。
そしてポストから次は、ストライカーに入るのではなく、
コースブロッカーというポジションで、
香川のドリブルをサポートします。
このポスト&コースブロッカーを効果的に使うには、
2トップ+1トップ下の状態が理想的です。
今後日本には久保建英などの有力ドリブラーが見込める分、
それを最大限に活かすため考えるべき戦術に成るとも言えます。
現状、メッシやネイマールにこうした戦術が組まれる、
もしくは最近ドリブルしなくなったクリスティアーノ・ロナウドに組まれれば、
恐ろしい破壊力を発揮すると思うのですが、
現在の指揮官にそういう指導力と発想があるとは思えないので、
そこまでは望めないかと思います。
アメフトのRBの走りをご覧ください。
味方のブロックがコースを開いて抜けていく感じです。
無論アメフトの様に押し倒したり、手を使って掴んだりは、
サッカーでは即レッド退場に成る訳ですが、
相手のディフェンスを妨害してコースを生み出すだけで、
走り手(ドリブラー)がどれだけ楽に突破できる様になるかは
想像がつくかと思われます。
【最後は精神的な部分がモノを言う】
大きな対象は、クリスティアーノ・ロナウドとメッシの状態が解りやすいです。
メッシは勝負に勝つための責任感に押しつぶされていると言えます。
責任感を持つことは大事なのですが、
それによって焦りやフラストレーションで、
本来のイマジネーションやヴィジョンが阻害されるのなら、
一層の事捨てた方が良いです。
また、アルゼンチンのチーム全体が、
王者としての意識を持ちすぎて、
敗北に怯える感じも見受けられます。
いわば追われる側の心境です。
一方のクリスティアーノ・ロナウドは、
勝利を楽しむというモチベーションに有ると言えます。
言葉の違いで簡単に言えば、
メッシは「勝ちたい」という願望が先行し、
ロナウドは「勝って見せる」という野望で挑んでいる。
ロナウドの野望は、いわば追う側とも言える
チャレンジャーの精神です。
故にいざという時の集中力が全く異なって表れている感じです。
メッシはPKを外し、FKもまだ決まりません。
一方のロナウドはスペイン戦で見事な同点弾を叩き出しました。
現状ではこの差が歴然と現れていると言えます。
良くいわれるのが挑戦者は飢えたオオカミ、飢えた虎と表現されます。
飢えているが故に絶対に獲物を取ろうと諦めない、
そして如何にそれを仕留めるか、常に狙い続けている。
そういう表現がその集中力の高まりに現れてくると言えます。
一方の王者は、敗北を恐れる分、
敗北した際の絶望が過ってしまい
それが雑念となって集中力を削ぎ落すのです。
メッシを含めてアルゼンチンのチーム全体が王者としての意識を改め、
チャレンジャーという貪欲な精神に転換してくれれば、
次の試合は全く別物に成るかも知れません。
出来ればロナウドとメッシが決勝トーナメントの大舞台で対面する感じは
是非見てみたいです。
そして日本代表も意識変化が試合に影響したようです。
正直、コロンビア戦は勝てたは勝てたが、
内容は本当に雑だった。
「勝てそう」「勝ちたい」の意識が先行して、
単調な攻撃が目立ち攻撃のヴィジョンとも言うべき
イマジネーションが欠落してつまらない試合に見えたのも事実です。
一方のセネガル戦では、
結果は引き分けだったが、
試合を楽しむ感じが伺えてイイ感じに見えた。
本田選手が言った言葉なのでそのまま引用しますが、
彼はメキシコに移籍して「ゲームを楽しむ」と言う意味を
良く理解していたようです。
正直日本人の気質に獰猛なチャレンジャーという言葉は向いていません。
気真面目過ぎてどの道「勝たなければ」というプレッシャーに追いやられるからです。
代表と言う責任感で、ある意味サポーターや国民の期待を
マスコミによって背負わされる。
またチャレンジャーというハングリーな言葉も
「ダメもとで挑む」という感じで意識してしまい
獰猛さで集中力を高める感じは削がれる。
そういう意味ではメキシコの「ゲームを楽しむ」
という言葉の方が解りやすいと言えます。
メキシコの代表を見ても解るように、
楽しそうにプレイしている感じが伺えます。
責任感や色んなものを背負う意識は、
代表なら誰も同じです。
しかし、ゲームを楽しめていない時は、
自分の能力をフルに発揮できていない時で、
その状態では責任も何も無意味に裏切る事を意味するという言葉です。
そして最高に楽しむ為に準備をする。
そしてピッチに入ったら仲間と共に楽しめるプレイを探し求める。
苦境も楽しむ…
崩れない相手をどうやって崩すか…
イタズラ感覚で相手との駆け引きを楽しむ。
その中で色々楽しい結果が出ればそれ相応の結果として残る。
ある意味色々なプレッシャーから解放されるための自己暗示とも言える言葉です。
日本もそれで良いと思います。
正直なところ能力的には今一突出した要素は有りません。
戦術にも女子サッカーが見せた様な独創的なチームワークも無いです。
でも其々がプロ選手として活躍しているので、
全く才能の無い人たちの集まりでは有りません。
故に彼らが楽しくプレイをしていれば、
想像を超えた何かを生み出してくることは期待できます。
セネガル戦ではそういう部分が感じられたと言えます。
正直な所、勝利という結果を求めるよりも、
彼らには楽しんでもらえば良い。
そして楽しんだ試合を見せて
私たちが一緒に楽しめればそれで良いと言う感じで
応援するのが良いのではと思います。
そしてその結果どこまで続けられるか・・・
という感じです。
チャレンジャーという
獰猛なハングリー精神は、
ある意味、研究者の思考に近いと言えます。
研究者があの手この手を模索して、
必ず解明、発見、発明に結びつけようとする思考が
いわばスポーツに於いてはゴールヴィジョンへに模索に繋がるのです。
文学的な表現で言うなれば
平静の空間に一筋の光を探し求める。
そしてその一瞬の輝きに真っすぐ向かって走り出し、
その光源を確実に突き止める。
いわばどれだけ堅い守りでも、
人間が守っている以上、必ず綻びが生じる。
それは気のゆるみであり、
迷い、困惑など色々な要素で生じる
一瞬の隙ですが…
先ずそれを絶対に見逃さないという姿勢と言えます。
更により獰猛に成れば、
その気のゆるみであり、迷いや困惑を
自らの手で齎し、確実にその隙をつく。
ペレが偉大で有る所以は、
彼のゴールハントに於いてはこういう達人的な凄さが有ったと言えます。
無論、メッシ程のドリブルが有れば、
その領域も有りうるかと…
マラドーナの様にチームを自分色に染めて
マジックのネタに出来ないのなら、
達人として個の力でチャンスを切り開く獰猛さを
更に磨いても良いのではと思います。
結果はチームが齎すモノ…
ゴールへの道筋は自分が齎すモノ…
選手としての責任を割り切って意識する事も大事だと思います。
家の魔仙妃ちゃんに言わせると
「攻撃の選手がチームの為と言うのは
アホに見える。」
「FWなら何本枠にシュートを放ったか、
そして何点取ったか、
MFなら全体で何本のシュートが放たれたか、
自分の貢献場所を適切に意識して
結果とは別に反省しないのなら、
チームが勝ち続けても戦力外に成るだけ…
勝てば良いのではなく、
自分の役割を果たせたかが大事なのだよ!!
それを総括して勝った負けたの責任は
その監督に成るのだから。」
シビアな経営者目線で見ると
選手の処世術は反吐が出るそうです。
ただ、メッシ選手の場合…
本当にまじめに責任感じているようで、
それがプレイスタイルに見て取れる分、
凄く気の毒に感じるそうです。
あと香川選手…
もっとエゴイスティックにドリブルで切り込む気が無いのなら、
お前の存在価値は不要だ!!
自分の持ち味活かしてもっと楽しめ!!
とも言ってます…(全部魔仙妃ちゃんの暴言という事で・・・)