2020東京オリンピック・パラリンピックの開会演出を考えてみた。 | ショーエイのアタックまんがーワン

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タッグチームLiberteenの漫画キャラクター・ショーエイが届ける、笑えるブログ・ショーエイの小言です。宜しくお願いします。

どうも…ショーエイです。

オリンピック開催もあと2年半と近づいてきました。

そこで個人的にオリンピックの開会演出をするならどういう風にするかを考えてみて、

日本以外の世界中の人が見て退屈しないように

JAPANベースで出来る楽曲の選択をしてみました。

時代背景を想像しながら聞いてみて下さい。

 

まず、演出は戦後から1964年の東京オリンピックを通して、

2020年のオリンピックへ向かう・・・

そうした日本と世界の時代背景を象徴するもので考えてみました。

先ず、最初は中島みゆきさんの「時代」から入りたいと思います。

 

YOUTUBEに中島みゆきさんのバージョンが無かったので、

それ以外でベストな徳永英明さんバージョンでUPしました。

戦後の日本と「時代」の歌詞を照らし合わせて、

第二次大戦後の復興時代を感じて聞いてみて下さい。

これは日本のみ成らず世界大戦後の世界全体に共通して感じられる
そんな意味を与えるのではと思います。
戦禍で焼けた街、戦争で失った大事な人たち…
そういう背景を感じながら聞いてみて下さい。

そして朝鮮戦争などの世界情勢を背景に思い浮かべてみて下さい。

これを1945~1950年を象徴する挿入歌とし、

「回る回るよ時代は回る」
という歌詞が、人類が同じ戦争を何度も繰り返すという皮肉を与え、
「そんな世界のままで良いのか?」
というメッセージも合わせて感じてもらえればと思います。

 

楽曲の時期は違いますが、演出と歌詞のマッチングを優先すると、

この曲がベストと思います。

 


1950~1964を象徴する挿入歌として、上を向いて歩こうを選びます。

 


4PMのSUKIYAKIで世界中の人が聞き覚えのある楽曲を

2番目に挿入する演出は大事なポイントです。

世界中の人が知らない曲ばかりだと、

意外と演出に入り込めない視聴心理現象を起こすため、

2番目に誰もが聞いたことある曲を引き込んで、

演出の趣旨へ引き込むテクニックを用います。

また、上を向いて歩こうの歌詞がその時代を象徴する意味でも、

伝わりやすいため、2番手はこの曲以外には有り得ないとも思います。

日本は東京オリンピックへ向かう頃合いで、

世界はベトナム戦争へと向かった時代です。

日本が活気づく有様は坂本九さんのバージョンが良いと思いますが、

ベトナム戦争などの世界背景と聞き覚えのあるSOUNDで演出を考えるなら、

4PMのバージョンも良いと思います。

ただ、歌詞の意味では4PMのSUKIYAKIは単なるLOVESONGにしか聞こえなくなるので、

メッセージ性を考えるなら坂本九さんの歌詞は絶対に成ってきます。

出来れば両者を上手くアレンジしたバージョンが有ればベストなのかもと思います。

(誰か作ってくれ…的な期待をしてます…)

 

1964~1975の挿入歌としては美空ひばりさんの真っ赤な太陽。

一度目の東京オリンピックを得て、

日の出のごとく

高度経済成長へと進む日本の勢いを象徴するサウンドで、

世界はベトナム戦争の真っ最中。

真っ赤な太陽という表現がマッチングする時代だと思います。

ただ一点、2番の「何時かは沈む太陽だけど…」という部分は、

メッセージ性で考えると経済が沈むことを予期する意味合いとなるので、

「時には沈む太陽だけど…」と変更し、浮き沈みの苦難は有るけど

という意味合いにした方が、恋愛の情熱を復興への情熱と掛けた意味として

解りやすいのかもと思います。

まあ、そのままでも良いけど…

個人的には何か預言者っぽい歌詞に感じるので気に成るポイントです。


バックバンドにはTOKYO SKA PARADISE ORCHESTRAを

 

歌い手は現状多部未華子さんの歌い方がベストな感じですが、

美空ひばりさんに匹敵する歌い手の誰かが居れば、

SOUND的には盛り上がりを演出できると思います。

あまり古すぎず、グループ・サウンズの雰囲気を壊さない演出が

ポイントに成ります。

因みにこの歌詞を、当時の終身雇用を会社との恋愛という形で

掛け合わせて聞いてみるととても意味深な歌詞に成ります。

まあ、日本人にしか解らない事かも知れませんが…

 


1975~1985を象徴する楽曲にはゴダイゴの銀河鉄道999。

バブリー日本を象徴する時代で、

銀河鉄道の様に世界へ大きく旅立った時代。

コレをEXILEのバージョンが丁度、

ワンレンボディコンとバブリーなイメージを合わせて演出してくれるので、

そのまま彼らのバージョンを採用したいと思います。

まあ、その反面世界は冷戦時代の真っただ中ですが、

ベトナム戦争も終わり、冷戦もベルリンの壁崩壊へと向かって行く時代。

その移り変わりの時代としてもこの楽曲は素敵だと思います。

そしてここまでを第一部として区切り、

戦争で疲弊した国々に30年の月日を掛けて大きく成長した日本を紹介し、

前向きに…いわば「上を向いて歩こう」というメッセージを盛り込みます。

そして、第二部からはバブル崩壊を得て現在に至る日本は勿論、

冷戦終結を迎え世界は徐々に手を取り合って

国際協調を目指す社会へ奮闘していく時代だというメッセージに切り替えていきます。

いわば第一部は世界と対等に成るまでの日本、

そして第二部は世界と共に歩み始めた日本というイメージで演出を想像してみて下さい。

 


1985~2000年と15年分の時代を宇多田ヒカルさんのFirst Loveで演出します。

少しこの辺で再びある程度世界に認知されてる方に登場してもらう事と、

FirstLoveとい意味あいがベルリンの壁崩壊後の米ソの関係を象徴できる点、

更にはバラードに落とし込んでバブル崩壊後の日本の苦境をイメージできると考えました。

悲ラブソングは日本のバブル崩壊のみ成らず、

社会主義から民主主義へと変貌していった国々を表し、

コソボ問題などの苦境をイメージする意味で捉えると、

意味合いがマッチングするかも知れません。

 


そして2000年~2005年のミレニアム期を、

平原綾香さんが歌うJupitorで演出します。

Jupitorの楽曲は世界中でも認知度の高い楽曲で、

ミレニアム期というグローバリゼーションが大きく広がる盛り上がりと、

そのSOUNDのマッチング、

更に9.11の新しいテロとの戦争の始まりを印象付けるうえで、

ベストな選択なのではと思います。

因みに今でこそ当たり前な9月に行われる国連総会・・・

これが招集され注目されるようになったのは、

2000年9月8日の国連ミレニアム宣言からの話なのです。

そういう流れが大きな惑星ジュピターを象徴する意味でも、

印象的に映ると思います。

 

 


2005年~2010年を象徴する楽曲に中島みゆきさんの地上の星を・・・

 

時代はテロ戦争の真っただ中、イラク戦争などが始まった時代でも有ります。

また、日本は高度経済成長期に活躍された方々が引退していった時期。

世代の変化と世界の変化をイメージするのには、

中島みゆきさんのオリジナルバージョンと聖飢魔Ⅱバージョンで迷うところですが、

やっぱり中島みゆきさんのオリジナルの方が良いかも知れません。

ただ、2008年のリーマンショックが発生した混沌した時代を考えると、

聖飢魔Ⅱバージョンの演出が伝わりやすいような気もします。

ある意味両者のコラボとか考えても新鮮かも知れません。
世代交代で迎える地球規模の問題は、
第二次大戦の苦境を知る出代が中心となって
国連ミレニアム宣言などで国際協調の一歩を踏み込んだのとは裏腹に、
反グローバル化なども主張されるように成って、
旧世代の努力と逆行する世界中が信用という意味で
疑心暗鬼に陥った状態が発生した意味を含みます。
全てがリーマンショックによる世界同時不況による影響と考えると、
聖飢魔Ⅱの楽曲がフィットするように感じるかもしれません。

 


2010~2015を象徴するものとしてAKB48のヘビーローテーションで、

リーマンショックから立ち直っていく世界と、

クール・ジャパンが浸透し始めたアニメとアイドルの時代で、

華やかさを演出し一気にテンションを盛り上げます。
景気回復で混沌し疑心暗鬼になりつつあった時代から、
国際協調の有り方を見つめなおす時代へと向かいます。
米ロの対立の反面、ISに対する協調の必要性。
そして難民問題・・・南シナ海の問題
さらには現在の北朝鮮問題など…
戦争か外交か…そういう事を考えなおす時代で、
戦争では解決しない問題と徐々に気付き始める流れと期待する意味で、
アップテンポの曲で表現してみました。
更にHEAVY LOTATIONはラジオで繰り返し掛かる楽曲という意味ならず、
過労死などに象徴される過剰労働意味も含みます。
SNS革命、スマホの浸透、リーマンショックからの立ち直りと、
曲が演出する華やかさの背後に、
貧富の差が生じている皮肉を込めた意味合いで盛り込みます。
まあ、演出としてはこの楽曲世界のオタクに認知されたものでも有るので、
盛り上がりが頂点に達するにはべストな選択と言える事と、
インテリ層からも皮肉を込めた演出という部分で評価を受ける意味合いで、
面白い試みに成るとも思います。
ただ、演出でそういう皮肉な闇の部分を見せつつ、
歌詞に有るように「徐々に近づいていく」という部分で、
手を差し伸べ合う大切さを強調すれば、
この楽曲は最高の選択となることも考えられます。
無論、ブラック企業と過剰労働を解消する
政治的なパフォーマンスが伴わなければ、
皮肉である部分は解消されないわけですが…
後、2年半でどう流れていくか…
※防衛費の為に重税を課そうとする現状では無理かも…
 
 
さて…2015年~2020年を象徴する楽曲…
まだまだこれからの時代であり、社会問題をどう修正していくかで、
ヘビーローテーションの後の楽曲の選曲となるわけですが…

 


再びオリンピックへ向かう時代と明るい世界・・・

これを象徴できるようなFIFA World Cup 2002のアンセムみたいな感じの演出が

ベストに成れるようにしたいものです。

 

まあ、どうせ日本人の演出だとAKBなどのアイドル曲を

盛り上げに持ってきたいと考えるのは想定できる事です。

秋元康氏を組織委員長に起用している時点で、

外せないポイントとして考えておくべきとも思います。

その上で、演出が文学的に成るように構成し、

尚且つ、Made IN JAPANで世界中の人に感動を与るには、

かなりハードルの高いモノと成ります。

 

そういう事を含めて構成を考えたわけですが、

1945~1950の部分を省き、

上を向いて歩こうから始めるような演出だと、

オリンピック通して世界の平和を伝えるメッセージがぼやけ、

日本人の自己満足に陥るとも思います。

ロンドンオリンピックの演出の様にイギリス自慢に成ってほしくない。

あくまでイギリス自慢が世界に認知されているレベル故に、

それでも成立した訳ですが…

日本自慢はクール・ジャパンといえ、アジアとフランス位・・・

それ以外はドラゴン・ボールとポケモンしか認知されてません。

下手にこんな演出をすると、開会式のパフォーマンスはスルーされます。

 

確かにオリンピックの開会演出はどの国もメッセージ性は有りません。

ただ演出に終始した内容に成っているので、

そのレベルで良いのならそのレベルで良いのではとも思います。

唯一、オリンピックの歴史を振り返る程度が関の山…

 

ただ、後世、日本の2020オリンピック・パラリンピックは凄かった…

そういうモノを目指すのなら、

世界に平和を促す演出は平和憲法の国という日本ならではのモノと伝わると思います。

 

とは言え、まあ、今のレベルで進めば…

最後の演出は…アニソンみたいな感じに…


しかも、こういう感じテクノ・ハードロックの演出に向かうのではとも思います。

それともAKBか坂系の演出にするのかな?

 

正直、本来は洋楽で構成を考える当方として見れば、

メッセージ性の無い演出だけに終始する

他の楽曲は興味なし!!

多分、世界基準でも興味を持たれない方向に成るのかも知れません。

ロンドン大会での演出ですらあまり感動しなかった…
そういえば有名人がいっぱい登場したよね…
 
因みに秋元康氏作曲の「川の流れのように」を
バブル崩壊の部分に挿入する演出も有りそうですが…
問題はその歌詞が…川の流れの様に身を任せ、
アメリカナイズされていくことを嘆く意味に成りかねないので、
恐らく不評を買います。
「知らず知らず歩いてきた細く長い道の・・・振り返ればはるか遠く故郷が見える。」
これをバブル期崩壊の部分で挿入すると、戦前の日本から離れてしまい、
バブル崩壊の災厄はアメリカナイズされたことに
よって招いた出来事という意味が成立します。
そして、戦前の時代が正しかったかのような誤解を与えるものになると思われます。
国際社会を舞台にする演出で、
気づかずにこういう事をしてしまう事は多々あります。
パフォーマンスだけしか思いつかない演出家が多いので、
何とも言えませんが…
日本に限らず、宗教文化の異なる世界全体を相手にするという事は、
とても神経を使う作業だと感じて考えてもらえればと思います。
 
日本の楽曲を紹介するだけの演出か、
日本の楽曲を印象付けるための演出か、
印象付けるには映画の様に曲とイメージのマッチングは
とても大切だという話でした。
中国など外国の楽曲を聞いただけではあまり印象に残らない様に、
海外の人も日本の曲を聞いただけではおなじという事は知っておくべき事だと思います。