絶対的な勝利とは…ちょっと難しい話 | ショーエイのアタックまんがーワン

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タッグチームLiberteenの漫画キャラクター・ショーエイが届ける、笑えるブログ・ショーエイの小言です。宜しくお願いします。

どうも…ショーエイです。

さて…一見このブログは

平和主義者のブログに思われがちですが、

実は、戦略思考のブログなんです。

 

???

言ってる事は平和主義だよね…

と、思っておられる方も多いと思います。

 

難しい話とは、

戦略思考を追及すると結果がそうなるという事です。

 

ギリシア神話に出てくるアーテナーが

絶対の勝利を齎すという話は皆さんもご存知だと思いますが、

では、絶対なる勝利とは何なのか?

それは圧倒的な戦力差での勝利です。

近年で言えばイラク戦争ではなく、パパ・ブッシュの時の湾岸戦争。

 

いわば味方の死傷者がほぼ無い状態での勝利。

これが絶対なる勝利なのです。

実は、ギリシア神話では解りにくい話ですが、

この絶対なる勝利の法則は

かの有名な兵法家「孫子」こと孫武が書き綴っています。

 

孫子を一文一文読み解くのは本でも読んで下さいというレベルで、

省かせてもらいますが、

孫子に書かれている内容を全て要約して言うなれば、

絶対なる勝利は絶対に負けない事で、

確実に勝つことではない。

と、読み解けば良いと思います。

色々な解説では、勝つための算段の様な事を言っていますが、

結局は負けない為の算段です。

 

「先ず勝つ可からざるを為して、以て敵の勝つ可きを待つ」

孫子に、こういう言葉が有ります。

まあ、先に勝つための準備(守りを備え)、

敵の勝機を挫け(敵を見極めろ)

という感じなのですが、

もう一つ有名な言葉で、

「兵は詭道なり」

戦は騙し合いだなんてことも言ってます。

これらを簡単に言葉で解説している人は結構いますが、

実際に考えてみると…

例えるならサッカーを連想して…

 

ディフェンス固めたは良いが

メッシにドリブル突破されたらどうするの?

 

頭では孫子を理解していても、

現実は全く上手くは行かないものです…

 

コレに孫武の言葉というよりは、

孫武の子孫の孫臏の言葉に成りますが、

「彼を知り、己を知らば百戦危うからず」

という言葉を用いて相手を研究する方向で対処しても…

 

メッシがどう動くかなんて、想像つかないじゃん…

 

てな、感じに陥るのが当然の結果かも知れません。

でも…ちょっと良く考えてみて下さい…

今の私の話に頷けて、実際には常人には難しい話と思ったのは、

実は自分ひとりで対処する事を想像したからでは無いでしょうか?

 

ディフェンスを固めると言っても、

一人一人が個々で対処すれば

連携もバラバラで相手の動きに翻弄されてしまいます。

でも、自分が抜かれる方向をワザと空けて…

というよりは抜かれてはいけない方向を確実に抑えて、

抜かれてもいい方向は味方に任せ、

その見方も抜かれてはいけない方向を抑え、

自分はそのあとで味方のカバーに入る。

こうするとチーム全体がメッシのフェイントに翻弄される事無く、

メッシがシュートを打てない方角へ追いやる事は出来ます。

 

孫子を読み解くと、自分だけでなく味方を上手く使えという

文章も出てくる訳で、

結局は総括して内容を理解できないと矛盾が生じて混乱するモノでも有ります。

 

まあ、総括しても「負けない事」と成りますが、

コレも意味不明だと思います。

ただ、これはちょっとしたトンチで、

「絶対に勝つ為」とした場合、

勝負に於いて、

どちらかが勝てば、どちらかが負けるわけで、

同じ孫武同士だった場合、矛と盾の矛盾の話に成ります。

しかし、負けないというのには、

引き分けも含まれる訳で、

矛盾は避けられます。

いわば同じ孫武同士だった場合は、両者が引き際を見極めて、

引き分けに持ち込むという事なのです。

 

無論、スポーツで考えると実際は難しいのですが、

メッシに3点取られる可能性がある場合、

自分たちが3点取って引き分けに成る方法を考えろ。

3点取られない様にすることだけではダメだという感じに成ります。

 

「先ず勝つ可からざるを為して、以て敵の勝つ可きを待つ」

無論、この文の解説では、

守りを固める事が大事と言っている人は居ますが、

実際は文章に守りの文字は有りませんので…

逆に、3点取られない事を考えた上で、3点取ることも考えておけば、

メッシが3点取れなかった場合が「以て敵の勝つ可きを待つ」

という意味に繋がります。

まあ、元が曹操の中訳ベースなので…みんな勘違いするんだろうね…

 

ただし、これはスポーツの様に勝敗を決する戦いの場合の

意味として理解すべき点で、

政治が絡む社会では、必ずしも同等のフェアな条件では無い事も理解すべきです。

 

よく孫子を総括した意味で、

「外交こそが最上の策」という点が語られます。

これはその通りだと思います。

結局、引き分けで負けないという流れ中では、

「外交によって戦わずして勝つ」

が、結論となるわけですが…

実は、捻くれた人間はこれを平和主義者の戯言の様に言います。

まあ、平和主義者も言葉の決め手で使うので

そう思う人が出るのも仕方のない事ですが、

実際は、絶対なる勝利の最終目標がそこだという事なのです。

 

先にも記したように、政治が絡む社会では条件がフェアで無い…

フェアで有る必要性は無いのです。

故に敵を圧倒する数を揃える事こそ、絶対に負けない戦い方なのです。

ただし…それだけでは曹操の様に下手を打つ場合も有ることを忘れないで欲しい。

 

圧倒的な数を揃え、圧勝するという意味では、

項羽と劉邦に出てくる四面楚歌が一番有名なシーンと言えます。

いわば味方であるはずの者も敵に行ってしまったというほどの状態です。

それ故に幾度となく劉邦を追い詰めた項羽でさえ、

戦意を削がれ、ただ逃げる事に奔走し、

やがては逃げる事も諦めて自害した・・・

逆に曹操は圧倒的な数を揃えるも、味方に足元を掬われて大敗を記した・・・

というよりも寧ろ曹操の個人プレー故に

慢心と猜疑心という自身の威圧行為で生じた副作用によって

判断を誤った・・・

まあ、大きな違いは

一方は相手が戦う気が無くなるまで味方を増やし続けて決戦に挑んだのに対して、

もう一方は、力だけに頼って相手が戦える状態を残してしまった。

孫子の言う絶対に負けない戦の違いはココに尽きるのではと思います。

そして、戦う気が無くなるほどの戦力差が生じた状態で

あえて皆さんはそれに勝負を挑みますか?

これが絶対に負けない「戦わずして勝つ」の最終形態なのです。

 

これを踏まえて北朝鮮問題を考えてみると…

アメリカや日本のやっている事はどちらかと言うと曹操に近いやり方です。

ロシアと中国を北朝鮮から切り離さずして四面楚歌は叶わない。

ロシアと中国の後ろ盾がある限り、北朝鮮は戦う気を保ち続ける。

では、戦争に成った場合…

戦力差で圧倒している場合、

負けない戦争の第一目標は、

味方の被害を最小限に抑える事。

先ず、北朝鮮の核兵器…

北朝鮮が核兵器を使用するチャンスは奇襲という先制攻撃のみに限定する状態が望ましい。

言い方は悪いですが、戦争に発展した場合、

核ミサイルと言うオプションが無いという状態が望ましいという意味です。

その為には制空権は確実に取らなければ成らない。

北朝鮮だけが相手ならば米軍が制空権を取ることは容易いと思われます。

しかし、中国とロシアが入ると、制空権奪取が困難に成り、

核ミサイルのオプションは生き続ける。

また、地上戦に於いても空爆が容易でない分、苦戦を強いられる。

戦争には勝てるかも知れないが、

地上戦の状況に於いては韓国の被害は免れない。

更にミサイル兵器のオプションが生き続ける事で、

日本も警戒せざるを得ない。

仮にロシアと中国が参戦した場合、日本は確実に被害を被る。

 

現状、アホ首相とトランプマンの齎す戦争はこういう状態です。

 

まあ、こんな戦争へ向かえば米兵、韓国兵、

自衛隊の犠牲者は計り知れない。

 

ある意味、馬鹿でも考えらる戦い方です。

いわばアメリカと日本の言う事を聞かないから喧嘩しました的な?

 

逆に、外交と策を用いて先ず四面楚歌構築を考えるのなら、

北朝鮮が中国とロシアに下手を打たせる状態を考えるべき。

中国はある意味下手を打ったというより、

むしろ現状は北朝鮮がロシアに靡いた状態と考えるべき。

 

正直、米国のCIAなどの諜報機関ならばこの構造は既に承知のはず。

ただ、ロシアを敵視したり、中国に圧力を掛けるやり方では、

戦争で被害が出る状態を構築するだけ。

逆に策を弄する意味で考えるならば、

ロシアと中国が北朝鮮のケースで動けない状態を与えるべきで、

制裁より制裁を解いて北朝鮮に関わる旨味を逆に削ぐ。

そしてあえてロシアに北朝鮮の動向をコントロールさせる。

北朝鮮がロシアのコントロールを無視すれば、

その時点でアメリカは戦争を仕掛ける姿勢でロシアとの外交を用いる。

中国とロシアの後ろ盾が足止めできる状態ならば、

北朝鮮と戦争してもかなり有利に事が進むだろうし、

その状況を考える能力が北朝鮮に有れば、

ロシアのコントロールは効果を示す。

この時点で現状の兵器製造という制裁目標は

達成出来ると考えるべき。

無理にロシアと中国が反発して参戦してくる状況を構築するより、

緩和して参戦しにくい状況を構築する方が

絶対負けない状態に近づける。

 

そして最後にロシアと中国を未だに敵視していた場合でも、

勝てるかどうか解らない戦略に拘るより、

あえてグローバル経済依存症という状態を構築して、

敵視感覚を削ぎ落して国連の下で纏まる方が、

絶対的な勝利・・・いわば戦わずして勝つ事に成ると考えるべき。

 

本当に…ゲームの延長戦で戦争を考えている人が多いけど…

結局、彼らはゲームでどれだけのコマを犠牲にしているか

考えた事が有るのだろうか?

そのコマ一つ一つが生きた兵隊であり、

街には人が住んでいる。

自陣に全く攻め込ませないで勝つ…

上級者同士の対人戦でそんな戦いが出来るのかね・・・

 

正直、リアルで戦争を考えるより、

平和裏でゲームの中で戦争している方が幸せだと思うけどね…

現実世界では、その犠牲に成るコマが自分の立ち位置で、

ゲームの主導権を握るのがアホ首相とアホー副総理なのだから…

他に適任が居なくて素人同然の兵法家気取り共に任せていいのかね…

 

因みにオッサン先生は、戦争で勝つ事より天下統一を考えるらしい…

そうなると…結果は国連で纏まるのが唯一の方法か…

核戦争の後で北斗の拳で頑張るかの何れかなんだって…