どうも…ショーエイです…
さて、北朝鮮の問題で日本の方々は
世界各国の協調が進まない点に
イライラしているのではないでしょうか…
それもそのはず、
NATOや米NSCなどが
旧世代の認識の下で諜報活動を行っていた結果、
色々と余計な事態を招いた結末の話です。
事の発端はウクライナ問題にあります。
以前、何度も説明しましたが、
ウクライナの現政権が前政権を
打倒したやり方が問題だったのです。
それと北朝鮮問題とどう関係が有るのか、
それを今から説明します。
元々、ロシアのプーチン大統領は
民主的な改革に前向きでした。
無論、ロシアを大国として維持したいという気持と、
民主的な改革で世界全体が良好な状態に成る事への希望、
この二つの葛藤が当人の心の中に存在していたと考えられます。
所が、民主的な解決策で
前ウクライナ政権で発生したデモ運動を模索していた矢先、
デモ隊が和解案を無視して大統領府を
襲った事態が発生した訳です。
コレに対して民主的な国家であるアメリカ、EUが、
彼らの行為を批難するどころか、
支持を表明したのです。
コレに腹を立てたロシア側の動きは
既に言うまでも有りませんが、
逆にロシア側からしてみれば、
アメリカ、EUの反応は
理不尽な意味で感じたのではと察せられます。
民主的な世界を目指すのなら、
武力(暴動的なデモ)による革命では無く、
公平な選挙を後押しする民主的な解決策こそ望ましいのでは…
これをアメリカ、EUの反応が裏切ったのだから、
ロシア側がその民主的な世界構築の根拠に
疑念を持ち始めるのも当然の流れです。
アメリカ、EUが規範記すべきモノを、
全くご都合主義で覆していた状態は、
アラブの春でも言えます。
発端のチュニジアは別として、
そのあとに発生したエジプト、リビア…
そしてシリア…
全てアメリカとEUは武力革命を後押しするモノでした。
一見、これらは民主的に好転するように見られますが、
実際は、最悪な現象を残すモノです。
いわば国に不満が有れば、
暴動を起こして革命を引き起こすという発想が、
当然のものとして残ってしまうからです。
我々、日本を含むアメリカ、ヨーロッパでは、
暴動やデモによる革命はNGです。
故に、何か変革をもたらす場合、
必ず選挙という方法が考慮されます。
所が暴力的な革命で成功した国民は、
選挙の公平性を疑い、
安易で強引な方法へ走れる考えが先走り、
それが間違っているという認識が国として無いも
同然の状態となります。
こうなると何度も血が流れる事に歯止めがかかりません。
そう考えると、ロシア側がウクライナ、シリアなどで
アメリカ、EUに対抗する理由も理解できると思います。
ただ、アメリカ、EU、また日本を含めた民主的な国家が、
逆にロシアの行動を裏読み(勢力維持と勢力拡大)
するがゆえに、余計に思惑が混迷してき始めたとも言えます。
無論、裏読みすればその裏読みも
根拠があるように感じる話ですが、
結果、国際協調は進まず、
国際的な亀裂を生じさせているだけの話です。
この様にアメリカ、EUの考えが協調を模索する方向から、
制裁処置等で警戒へシフトしていくのなら、
ロシア、更には中国も含めて警戒する事態へと
発展していくのは当然です。
その警戒が軍事的な意味でも広まり、
中国は南シナ問題で妥協せず、
ロシアもウクライナ問題で妥協しない事態が膠着しています。
更には勢力的な意味で考えると、
民主国家はアメリカ、EUに都合に合わせて
外交上の方針を転換する故に、
国連憲章にある内政不干渉を根拠に、
独裁的な国家を逆に保護する方向へ目を向け始めるのは、
戦略上当然の流れとなっていきます。
中国の場合、共産党独裁の様なシステムを広める方向で、
その勢力拡大を図っているとも思われます。
故に、北朝鮮は最後の砦の様な位置に成ってくるのです。
無論、裏読みの意味で考えても、
ロシアと中国は、北朝鮮を防波堤に考えているため、
手放そうとしない点は考えられます。
では、その裏読みのまま戦争するのか?
無論、アメリカは8月初頭に言った様に、
憲法上、国際法上、
いつ自衛の意味での戦争を仕掛けても問題ない話です。
しかし、ある意味、その行動には愚策にもほどがある話です。
今のところ意外にも、米軍とCIAは
冷静に事態を分析している感じで、
逆に米国のNSCといった他の機関(FBIを除く)が
事を荒立てる感じでいます。
※現状NSCのトップは米軍のトップに位置どるらしいが、
米軍のシステム上、軍内部との対立は鮮明で、
思惑が実際は阻害されている感じです。
ともあれ日本の無能な政府が
一般的な見識程度で何を言おうが、
ハッキリ言わせてもらうと、
何の影響力も有りません。