どうも…ショーエイです…
どうやら多くの方が情報の錯覚で、
自衛隊を違憲だと勘違いされているようなので、
一言言っておきます。
吉田茂の生み出した自衛隊は、
何度かブログに書いたように、
実は憲法の網目を潜った合憲システムなのです。
違憲だと勘違いを与えたのは、
戦時経験者が軍隊に違和感を感じて、
合憲と認めようとしなかった事に始まります。
勿論、この戦時経験者の感情的な心情は、
理解されるべき点であり、
当時の裁判所もその点を
配慮した判決に終始したと考えます。
その際に軍隊(自衛隊)を合憲という主張は避けて、
憲法13条を用いて優先的に考慮されるべき…
いわば国民の安全を考えて存在を認めましょう
と、言う回答に至ったのではと考えられます。
【憲法9条】
- 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
- 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
さて・・・
この憲法の条文、
どうやら一般的には
難しい言葉と勘違いして読むらしく、
注訳や解説に頼る人が多いのも事実です。
ある意味、そこに頼るから
注訳者の先入観や思想に
惑わされているともいえ、
ある種、宗教に洗脳された人と
同じ状態にあるとも言えます。
では、これを素直に文章を読むと…
先ず、国際紛争を解決する方法として、
国権の発動による軍事的な指令、
及び武力
いわば軍隊や警察隊、軍事的な技術を用いて、
他国を威嚇したり武力行使はしてはいけない、
と書かれています。
そうなると国際紛争に関わらない部分は、
この意図から外れる事を意味します。
そこで自衛という言葉が意味を奏し、
内国問題を守る為であれば、
それは国際紛争に該当しないと言える状態です。
ここで、ちょっと難しいのは、
竹島、尖閣諸島、北方領土の問題です。
いわば領土問題は国際紛争に該当するからです。
ただし、尖閣諸島は日本が実効支配しているので、
内国問題地域として守る権利はありますが、
竹島、北方領土は他国が実効支配しているため、
武力で実効支配奪還に向けた行動は、
国際紛争=一方的主張で発生させた
戦争に発展します。
故に解決策として外交努力で頑張りましょう、
と、いうのがその意図です。
そして2項は丸々、
「前項(1項)の目的を達する為に」
とあるため、
国際紛争を解決する意図がなければ、
軍事的な部隊の保持は可能と解釈できます。
これは英語で書かれた訳でも同じで、
国際的な意味でも全く問題はありません。
吉田茂の時代に誕生した自衛隊は、
実はこういう意図をうまく盛り込んだ組織だったのです。
ポイントは防衛長官という最高責任者で、
警察長官同様に、
国からの命令を排除して、
長官の独自判断での行動が認められる立場。
無論、予算であり法令制定及び指名権は国に有りますが、
国会や内閣の決定で戦争できる組織では有りません。
そして次に総理大臣の防衛出動命令ですが、
実は戦闘命令は総理大臣には無いのです。
いわば防衛要請の体があり、
国が危険と判断した地域に出動する命令のみです。
ただし警察同様に事件(戦闘の危険性)が
発生していない場合、
防衛長官はその法令に準じた判断を
独自で行える状態であります。
ある意味尖閣諸島問題で、
中国軍が上陸作戦でも敢行しなければ、
総理大臣が防衛出動を発しても、
自衛隊は独自で戦闘しない判断ができるといえます。
ややこしい組織体系ですが、
これも全て「国権の発動たる戦争」の
意味を回避する上でのモノであることを
理解すべきです。
逆に、自衛隊が防衛出動が命じられて、
相手が領海を侵犯していないのに、
攻撃してしまった…
こういうケースは有りですが、
国が命じた訳ではないと
憲法上、明確に主張できるものであり、
また、その行動が法令に反したものであれば、
攻撃してしまった責任者を罰することで、
相手に単なる事故という意味で
明確な意図を伝える効力も持ちます。
いわばシステム上、何か過ちが起きても、
外交上極力穏便に解決できるものであります。
一方、国=防衛大臣の命令が絡んでくると、
戦闘が発生した過ちは国の過ちとなり、
最低でも防衛大臣に責任が及ぶものとなります。
また命令系統が国家単位になるため、
外交面でも相手国が敵対国家とみなした場合、
膠着状態の回避は困難となる危険性が生じます。
と、言うわけで、
自衛隊自体は元々は合憲だったのですが、
第一次安部内閣が防衛相に格上げした為、
問題発生=自衛隊の違憲行為となる状態が
濃厚になったといえます。
無論、憲法上防衛省の存在は違憲となります。
安部ちゃんはそれを理解したうえで、
憲法改正を主張していますが、
それは彼の傲慢というべきものだと
理解してもらえたらと思います。
逆に、日本の外交的かつ平和維持を考えるのなら
上記で記した国の危機回避能力の意味でも
防衛庁への格下げが理想的です。
せっかくいろんな意味で使えるオプション(憲法9条)を
使えないものにするなんて、
アホとしか言いようのない話です。
例えるなら米軍からの無茶ぶりがあっても、
「憲法上無理です!!」
と、明確な理由で断れるものでもあり、
ある種、「GHQが押し付けたんでしょ!!」
と、突っぱねる究極の外交切り札にも成るのです。
因みにこの「GHQが押し付けたんでしょ!!」は、
別段、憲法がGHQに押し付けられて
誕生した意味ではなく、
GHQの要望を聞き入れた結果、
軍事的な要請は一切聞き入れられなくなりました、
と、いう意味で残っていると考えるべきです。
故に、朝鮮戦争の際、
マッカーサーが日本に軍事要請した際、
吉田茂は「無理です!!」ときっぱり言えたわけで、
マッカーサー本人も、
それ以上何も言えなかった出来事にも結び付きます。
筆者はよくマッカーサーの
「日本人の民主理解レベルは12歳以下だと」
いった言葉を使いますが、
吉田茂とのやり取りでこの言葉を用いると、
マッカーサーの
「悔し紛れの米国議会への言い訳」
に聞こえるのでは無いでしょうか…
結局のところ、
日本人の現行憲法に対する理解力次第で、
マッカーサーの皮肉が的を得ているか、
逆に、単なる彼の苦し紛れの一言だったか、
歴史的な意味でも異なってくるとも言えます。
故に、アホに流されて憲法9条改正した時点で、
日本人の民主理解レベルは12歳だった…
と、成るわけです。
民主理解レベルが高いのなら、
外交交渉で「NO」を言える切り札は持つべきで、
言論による道理理解こそ民主的なのではと言えます。
ムカつくから殴るは、民主制では逮捕されますからね…
まあ、オッサン先生は道理を説いても無理なら
犯罪覚悟で殴りますが・・・
最初に必ず道理は説くので
その辺は許して上げて下さい…
まあ、それでも犯罪覚悟で修正を考えるので、
かなり危険ですが…
国家単位だと…戦争…
でも、北のキムちゃんみたいなのが相手と考えれば、
その境界線は理解できるのではと思います。
道理を受け入れる度量と、
道理を説く技量、
どちらも民主理解力に於いて試されるもので、
そのレベルが低い相手とは話に成らないです。
その話に成らない割合が多ければ、
自然、話に成らない民意が先行して、
話に成らない国家が成立する…
民意レベルが低いという話に結びつきます。
まあ、国会答弁を見ていれば話しに成らない状態なので、
この国のレベルは
やっぱり話に成らないレベルなのかもしれませんが…
吉田茂が「バカ野郎解散」した点でも、
昔から結局そうなのかな…
残念だけど、
マッカーサーの言葉に一泡吹かせるのは、
無理そうで残念ですね…
朝鮮戦争を例に挙げて考えると、
結果的に日本が補助はしても
軍事参戦しなかった事で、
北側支援国家は日本を攻撃対象に
出来なかった意味を持ち、
それ故に米軍は、
本国から日本への安全輸送ルートの
確保が適ったといえます。
そのルート確保の甲斐もあって、
現韓国側の劣勢奪還に繋がったと言えます。
参戦するだけが援助ではなく、
目立たなくとも参戦しないこと意味も
大いに軍事的な貢献に結び付くのです。
ただ、それが米軍の計画上に無かった
結果オーライだったため、
日本の不参戦は評価しにくい状態だったのも事実で、
腰抜け国民のように言われた感じに終始する話です。
でも、時節も経過して冷静に見極めれば、
日本の不参戦は再評価されるべき状態だったのでは
と、言えます。
兵法では糧道を断つ事が、
最善優先の策なのですが、
色んな意味で、
断てない糧道に徹する事が、
米軍との連携で最も最善の存在だといえる事です。
大統領や指揮官の戦術理解能力が
時代時代で変化するのは当然で…
そういう状況下でも、
日本が常に最善の策を示し続けるには、
憲法9条の盾は必要に成ってくると思います。
そういう意味で、
アホ内閣は無策無能の輩といえます…
まあ、あの程度が一般的には普通なんだろうけど…
因みに、三国志の史実を例に挙げると、
あの無能権力者の代名詞「何進」ですら、
4、5年は権力の中枢に居たことに成るんだよね…
今、その4、5年の中に身を投じていると思うと、
不気味だよね…
あんな無能でも黄巾賊というテロ集団を
撲滅した実績は一応付与されるわけで、
民衆もさぞかし大いに彼を称賛したことでしょう…
でも、結局歴史的には
漢という国を亡ぼす切っ掛けになった存在で、
その後三国志という話に成ったとはいえ、
グジャグジャになっちゃてるよね…
史書を歴史的視点で見るのは当然だが、
民衆的視点で見てみるのも面白いですよ…
今は民主制の世の中、
民衆一人一人が見極めないと、
国は不可思議な方向に向かってしまします。
トルコだって民主制の結果ああいう状態になった訳で、
日本人も他人事ではないのですよ…