シリアの化学兵器問題…道義的根拠と証拠…両成敗が妥当!! | ショーエイのアタックまんがーワン

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タッグチームLiberteenの漫画キャラクター・ショーエイが届ける、笑えるブログ・ショーエイの小言です。宜しくお願いします。

どうも…ショーエイです…

シリアの化学兵器使用に関して、

アメリカの爆撃行動を起こしてから、

色々な話が出てきました。

 

先ず、一つ有力な証言記事が↓

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6235989

 

その中で…

 

米軍高官によると、劣勢回復を目指した政権軍は、県都ハマの北西約25キロのハマ県ラタメナで3月25日に塩素ガスによる攻撃、30日に神経剤と疑われる物質による空爆を実施した。これは、地元病院を支援する国際医療NGO「国境なき医師団」も報告している。

 


という報告で、「国境なき医師団」の診療後の報告で

ガス性の反応があった証言は否定するものでは無いと言えます。

 

ただ、不可解なのは、

ガスが爆弾投下で発生し拡散したものか、

爆弾投下に合わせて、地上に置かれたガスがバラまかれたものか、

この根拠は依然不可解で残ります。

いわば、両者で発生するガス拡散状態に差が

生じるとは思えない点です。

 

実は、ロシアも同様ですが、アメリカ側も

反体制派組織の動向はよく知っていないと思われます。

よってこの辺はアサド、反体制派、

両者の実態は不明とするのが、

情報として適切な解釈とみなします。

 

さて、国境なき医師団の報告は

信ぴょう性のあるものと判断しますが、

それはあくまで被害を受けた後の事実です。

しかし、問題は…

どの規模で発生したかです!!

 

化学兵器による空爆を行ったとする場合、

被害は空爆の行われた地域全体を対象と考えるべきです。

上記記事で問題視される第一の疑惑「塩素ガス」は、

比較的入手可能で製造も容易と考えられます。

戦術上の意図とする際、

一部投下は逆に意味を持たず、

やるなら全部投下でなければ効果的な状態は生まれないとも、

考えられます。

部分投下だった場合でも、戦術効果の実証で言うなら、

その投下直後にそのエリアの占拠が

容易に達成されたか否かでも判断材料と成ります。

現状、投下があった地域を反体制派が支配できたとする状況だと、

化学兵器をシリア政府側が部分的にでも戦術目的で

使用したケースは、ほぼ薄いと考えられます。

そういう意味で、反体制側の別エリアからの

増援による抵抗を可能性として考慮すると、

部分攻撃より、全体攻撃が妥当となるわけです。

 

まず、立証という点で議論する場合、

判断材料としてこういう状況証拠は

明確にすべき点である事はあえて言える点です。

これは医療情報同様に、

事後でも調査可能なレベルとも言えます。

 

その点、爆撃が行われたエリアが一部地域での発生の場合、

別な思惑が予測されます。

いわば反体制派による完全犯罪を狙った手口です。

上記の通り、医療機関からの報告は、

かなり有力な情報として我々は認識します。

現状、その証拠から逆算するしかないのですが、

逆算した場合、被害が空爆全域によって出たものか、

空爆の一部エリアで発生したものか、

被害者数で割り出すことは可能な話です。

現状確認できる情報によると、

被害者の数から言って、

空爆の一部エリアであった可能性が、

濃厚に感じられます。

更にこの医療患者の被害位置も割り出して、

戦術的な意図を計算する事も可能と言えます。

軍事関係者も多数参加しているはずの調査隊が、

このような見解を省いて説明する点は、

不可解と考えられます。

 

そういう情報が不明瞭な中では、

我々も政府関係者も同様な錯覚に陥るのは無理のないことです。

 

空爆→塩素ガス被害者が発生→医療機関が報告。

 

と、いう流れでは誰もが空爆による被害と考えてしまいます。

 

そして結果細かい捜査段階になってからは、

発生原因の証拠が見つからない…

でも、空爆を行ったシリア政府が怪しいよね…

この疑問だけが残る状態を生み出してしまいます。

もちろん、爆弾は

爆発して拡散するから、

証拠が出ないのも無理ない話ですが…

 

これは昨年8月に疑惑が発生した際のものですが、

下記のBBCの記事の証言を

あえて証拠が出ない事実の上で

よく考えてみて下さい。

http://www.bbc.com/japanese/37293504

 

反政府勢力の支配地区で活動するシリア民間防衛隊のイブラヘム・アルハジさんは、政府軍ヘリが樽爆弾を投下して間もなく、現場に到着したと言う。樽爆弾には塩素ガス弾のシリンダーが4個入っていたとアルハジさんは話す。

 
この証言で、なぜ「塩素ガス弾のシリンダーが4個入っていたと」と
言えるのか?
まず、爆発したのならそのシリンダーが残っていたという証言に
無理が生じます。
仮に不発弾が存在しそれが残っていたのなら、
証拠として明確に成ったはずの代物です。
その証拠は持ち帰らず、証言だけで言ってしまった事実は、
逆に問題解明に協力する行動というよりも、
問題を攪乱する行為に感じます。
 
そして次のポイントは被害範囲。
ここは情報として明確なものがありません。
いわば、前述のとおり爆撃全体か、
爆撃の一部地域かです。
一部地域の場合、
反体制派が仕掛けた情報攪乱工作の可能性が濃厚になります。
いわば、シリア政府側とは異なり、
物質の持ち込みが周囲の監視の目を盗んでの行動に成るからで、
地域全体に広げるには難しいという点と、
戦術的に大きな被害を与えることは、
自軍の弱体化につながる点も有るからです。
 
参考資料として、空爆の瞬間を映像でご確認下さい。↓
 
この映像が空爆で起こったと考えられる点は、
爆発と爆炎が中央より右寄りから発生している為、
右寄りから着弾したように見える点です。
ただ、爆弾を仕掛ける位置によっては同様の症状で確認できる点と、
着弾が真上だった場合、また別な状態で見える点は
理解すべき点といえます。
ただ、ミサイルの姿など、遠目なせいか確認できません。
ある意味、速度が速すぎて逆に遠目からでも
影すら確認できないとも言えます。
そういう意味で爆発が着弾によるものか、
設置によるものかどうかの判断は、
目視では難しいとも言えます。
 
その上で、↓の映像の30秒部分に出てくる、
被害場所のものをご確認ください。
※映像はBBCの化学兵器被害に対するものです。
 
そして空爆で直撃を受けた被害の画像↓
 
 
比較すると、空爆で直撃を受けた際、貫通した穴が残るどころか、
全て崩れ去ります。そして残る残骸は直撃被害の周囲のものとなります。
一方で、BBCの映像に出てくる
化学兵器使用のニュースでの現場は、
直撃したかのような穴が確認できます。
爆発規模から言って、このような状態は逆に怪しむべきで、
穴の規模から想定すると、
天井に設置された爆発物の可能性が見えてきます。
まあ、あくまで推測ですが…
着弾→爆発の原理から考えると不可思議な状態です。
 
※因みにBBCですが、
常に面白い報道をしていると評価すべきです。
BBCは出てくる物証や事実をそのまま提示し、
あまり余計なポイントを突っ込んだ報道はしません。
何点かで確認できるように、
怪しい証言、怪しいものをあえて載せている感じで、
読み手の判断に委ねる手法を取っています。
表現上は欧米政府寄りですが、
とりわけそれに対して怪しいと感じる物証は
BBCからよく出てきます。
 
また、シリア政府に対する化学兵器使用疑惑は、
昨年8月から再燃していることです。
塩素ガスも使用禁止に指定されている状態で、
連発して使用する意図が逆に不明。
これは戦術的というより、戦略的に考えても、
欧米諸外国の見解が疑惑に傾いている状況で、
なぜ自軍が不利になる行動を取るのか?
ロシアの後ろ盾という見解の場合でも、
一般爆撃に於いての爆弾量は逆に保証されている点、
制空権で米国との衝突で心配する必要性がない点。
いわば、シリア政府軍にとっては、
戦略的に化学兵器を使用しない方が、
明らかに有利に運べる点は明白です。
そういう意味でも道義的根拠は薄いと判断されます。
 
逆に反体制派の場合、昨年8月から案の定、
欧米世論がシリア政府に疑惑の目を向けた事で、
シリア政府使用疑惑の増幅は、
戦略的な意味でも効果的と考えられます。
いわば反体制派へ対する疑惑は、
ロシアしか主張していないわけですから。
それ故に、
ある意味自爆テロ効果の意味での使用を
模索した可能性が濃厚といえます。
そして、道義的根拠となるのは、
すでに示した記事の通り↓の内容で、
 
塩素ガス、神経剤では欧米の反応が鈍かった為、
「猛毒の)サリンのような神経剤」を自ら拡散することで、
欧米の反応を煽ったとするのが有力と考えます。

とりあえず双方の戦略的な意図での使用を禁止するうえでは、
シリア政府に対する疑惑のみならず、
反体制派への疑惑も盛り込まねばならない必要性は
あると断定します。
いわば、反体制派も捜査の対象となること明確にした上で、
今後の戦況を見守って化学兵器使用が発生するか否かを、
監視すべきと思われます。
ただし、IS側による工作という危険性も想定され、
特に反体制側はより厳密なエリア内監視が要求される点と、
シリア政府は軍によるディスーオーダー、
いわば軍の身勝手な行動の危険性を考慮して、
投爆物の管理を行うように指示すべきです。

そしてそれを監視する側は、
両者に警戒の目を持って当たらなければ、
情報かく乱行為に翻弄されて、
化学兵器の使用自体を阻止することはできなくなると
認識すべきです。
 
よって、シリア政府に対しては再三の疑念の下、
既に警戒状態にある為、
新たに反体制派への警戒状態を盛り込むことで、
両成敗にすべきと考えます。
 
実際に国連、EU、アメリカと
反体制派を支持する国々が、
この点を考慮した意味での捜査を行っていない。
全く上記に記した根拠に纏わる
大事なポイントが明確に出てこなかった!!
 
逆に、当ブログでこういう部分を指摘してから
出てきたのでは、もう遅い!!
ある意味、他の推理学者であり、警察機関の専門家、
司法関係の裁判官なども同じ疑問は感じるわけで、
それらから言われて調査をして報告を上げても、
でっち上げにしか感じなくからです。
何故、先に公平な判断材料となる捜査をしなかったのか?
そういう話です。

本当に、自分たちの見解を
正当化させようとするのは、
誰しも考えることなので仕方がないのですが…
 
問題の本末
「化学兵器使用を禁ずる」
意味においては、
証拠が明確にならない場合、
両者に疑惑を持って当たるのが適切です。
 
世の中、完全犯罪を考える人間がいることは、
当然認識されるところで、
その中で冤罪というものも発生します。
 
たとえ今回の両成敗の目が向いたとしても、
反体制派は化学兵器を使用し続けて、
「我々は無実だ!!」
と主張し続ける行為も予想されます。
対して、シリア政府軍も、
流れの変化で
逆に反体制派の
「我々は無実だ!!」
を利用して、投爆を考える危険性もあります。
いわば反体制派への印象操作の為に…
 
そういう点を考慮して、
シリア政府軍の監視はロシア、
反体制派の監視は欧米と適切に目を光らせるのが、
化学兵器使用禁止の意味で働くのではと考えますが、
結局、
「自分たちの見解を
正当化させようとする」
心理が働くゆえに、
支援しているほうが間違っていたと
主張するのは難しいとも考えられます。
 
ただ、われわれ一般人は
賢くこの状況を見守る必要性があり、
 
アメリカとロシアの政治家による
勝った負けたの話に終始するのではなく、
じゃあ、本末「化学兵器使用禁止」を考えるうえで、
どうすべきが適切かを見極める必要性はあると思います。
 
世論までこの駆け引きに流されることは、
当事者のアラブ諸国の人々との間で認識の差が生じます。
 
欧米の政府はダメでも、
世論は適正に判断しようとしている。
そういう気構えが通じれば、
当事者で不満に感じる人が
恨みつらみでテロ組織へ加入する心理を
些かでも阻止できるのではと思います。
 
そういう意味でも、
単純な話で終わらせていいものでは無いのです。
よってトランプ政権の判断は・・・不当行為です!!
 
さて、少し悪知恵の話をしておきます。
このブログが仮に両者の目に留まったとします。
その上で、情報をかく乱する新たな方法を考えると、
証拠のセットアップ…プランティングを考えるはずです。
 
いわば…不発弾を現場に残す…
 
相手側が使用していると明確になる爆弾を入手して、
その中に化学兵器を埋め込んでの投棄。
それを見つけた何方か側が、
証拠が出たと主張します。
 
特に、欧米側なら喜んで持ち上げる題材で、
それを利用する側は「シテ、やったり!!」
まあ、このくらいの事は子供でも考えそうですね…
でも、大人であるはずの欧米政治家が騙される…
 
情けない話ですよ…
よって道義的根拠という意味で、
戦略上の必要性や戦術上の必要性は、
焦点として大事なポイントになります。