どうも…ショーエイです…
何か気になるニュースが有ったので、ちょっとコメントします。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170223-00000008-tospoweb-ent
「嫌われる勇気」と題したドラマなのですが、
実際にドラマを見た感じ…
最初のケーキを買うシーンで
明確にアドラー心理学会の指摘する部分が出てくるので、
個人的にはクレームの意図がよく理解できるのですが…
一般の人には訳わからない話なのかも知れません。
いわば「嫌われる」という言葉が先入観で植えつけられるため、
ドラマのシーン
人気ケーキ店に出来た行列の狙いは、その店自慢のイチゴショートであった。
そして、そのお目当ての品は行列に吸い込まれるように
ショーケースから次々と消えていった。
あと残り2つばかり…
そうなった時、一人の女の子が行列をはみ出して、
まるで最後の一つは自分のモノかのように、
「私このケーキが欲しい!!」
と釘を刺すような行動に出た。
周囲はその少女の言葉から「知ってしまった」という自責感に駆られ、
あえて最後の一つを諦めたように、他の商品を注文し始めた。
そこへ、蘭子(ドラマの主人公)にようやく順番が回ってくると、
蘭子は少女の視線も気にすることなく、
躊躇わずに最後の一つを更っていくのであった…
アドラー心理学の簡単な説明WIKI↓
一見、アドラー心理学における「勇気づけ」(目次4.2番の項目)の定義として
行列の行動を皮肉ったかの様なシーンですが、
このドラマのシーン構成だと、
そもそも蘭子の取った行動も定義から外れるものなのです。
一般の人は、「嫌われる」という概念が先行して、
蘭子の行動は当然の権利として認識されるため、
「オカシイ」とは感じないのも当然です。
ただ、アドラー心理学をモチーフにした
主題の「嫌われる勇気」という意味合いでは、
大きな違いが出てくるのです。
先ず、アドラー心理学ベースは「共同体感覚」(目次3.1)で、
ある意味、例の行列が少女に対して持つ共同認識に
あえて反する行動を取ることは、
逆に「共同体感覚の未熟な人」に分類される点です。
かといってその少女の行動も
「共同体感覚の未熟な人」に分類される行為な為、
行列の反応は共同体感覚を育成する場に於いて、
正常とは言えない意味合いを持ちます。
ゆえにドラマのシーンは…
アドラー心理学の何が言いたいのか?
という点で、不可解な状態に成ってしまいます。
このシーンを適正に「嫌われる勇気」という主題で構成するならば、
主人公・蘭子は少女の行動に対して注意しなければ成りません。
ある意味、
「お嬢ちゃん…そういう事を言うと他の人が最後の一つを買いにくくなるでしょ…黙って順番を待って神様に祈ってなさい…」
と、言って、
周囲からヒンシュクの目で見られるのもお構いなし、というシーンにすべきで、
それでも結局、周囲は少女に気遣って最後の一つに手を付けられず、
とうとう蘭子に順番が回ってくるとい状態へ…
ここでのシーン構成のポイントとすべき点は、
蘭子と少女の順番の間に何名か他にも待っている人がいる事です。
その上で蘭子はあえて容赦なく最後の一つを購入してしまうというもの…
そして、極めて大事なのは、
去り際、少女に買ったケーキを手渡して、
「今回は神様にお祈りが通じたからお願いが叶った事にしてあげるけど、
同じことしたら次は厳しい罰を受けるから気を付けなさいね!!」
と。いうのが主題に合わせた理想的な状態で、
場に共同体感覚の在り方を示すために、
あえて浮いた行動を取った「嫌われる女」にするのです。
ただ、オッサンが更にアレンジを加えると…
少女の母親は申し訳なさそうに蘭子に代金を支払うと申し出る。
そして蘭子は
「勿論、頂きますよ…待った分の時給代も含めて3倍の料金で…」
と、しつけの出来ていない母親に罰則を与える意味を込めた行動を取らせます。
これによって「嫌われる勇気」という点がアドラー心理学に基づいて、
成立するという感じです。
因みに、しつこいくらいに言っておかないと勘違いする人が居るので、
言っておきますが…
これは「嫌われる勇気」という意味合いでの話で、
逆にWIKIに書かれた定義上の「勇気づけ」の意味合いとはまた異なります。
こういう点も、言葉の意味を考えて読んでいただけたらと思います。
※理解できる人には申し訳ないです…
フジテレビの亀山社長は…
こんな感じでコメントしてましたが…
そもそもあなた自身が何も理解していない様ですね…
と、言えてしまう話です。
因みに、アドラー心理学会のクレームという行動が、
その理念に基づいたものであることも理解されなけらば成らない訳で…
まあ、意外と難しい話ではあります。
正直、どう説明していいかも、
結構、難儀な要素なので、
理解できない人には理解できない、
学問の世界の話です…
まあ、よく考えてみると…
オッサンの話は結構当たり前のように言っているけど、
かなり普通の人には難解な話なのかもと感じる点でも有ります。