どうも…ショーエイです…
さて、いよいよトランプマンのカードゲームが始動しました。
先ずは移民政策ですが、一部のアラブ諸国への入国禁止処分、
メキシコへ壁を創るなどのカードを切ってきました。
確かにイスラエル・パレスティナ問題に対する態度の変化を想定した場合、
それらから派生する危険性(テロの脅威)を考慮すれば、
先手を打った手のようにも感じますが…
実はこうなってくると米国製品を売り込むというカードが
ババ(ジョーカー)に成ってしまいます。
いわばアメリカのイメージ低下を促進させるわけですから、
米国製品を宣伝するという意味では、
悪い形にしか成りません。
ただでさえ魅力の無くなったアメ車をアメリカ人以外の誰が好んで買うか?
そういう状況を強めた意味合いに成ります。
まあ、好きなようにやらせて、アメリカのイメージダウンが齎す問題に直面すれば、
トランプマンを指示するアメリカ人も考え方が変わるのでは…
と思います。
次に、英国の最高裁の決定で、EU離脱に議会承認を必要とするという点です。
一見、結果が変わらないのだから無駄にも思えますが、
民主制のステップを順守するという意味では大事なことです。
実際に国民投票はあくまで参考投票だったわけで、
英国のシステム上はその結果を受けて内閣が勝手に決定するというのは、
システム上違う(英国は立憲国家では無いが、
政治決定は議会の承認を通すというのがシステム上の常識で
民主制上必須と考えられるため)という主張が正当化されたわけです。
これは日本も同じで、逆に立憲国家ゆえに憲法に反する事は、
憲法改正から国民投票を得たうえで成立させる事が、
日本の民主制を堅持する意味を持つことにも繋がります。
結果は同じでも、勝手を許せばすべてが疎かになって、
いずれは崩壊を招くという意味合いの抑止力として、
大きな意味を持つ判決だったと思います。
それが無ければ単なる大衆政治に成り、
ギリシアのデモクラシー崩壊と最初のフランス革命での空中分解が
前例として挙げられるように、
国家を分断する結末を齎すだけです。
因みに、トランプリスクを前回話しましたが…
オバマ成果の余韻が暫くは残る為、
下手したら2年、もしくは4年くらいは低迷しないだろうとも思われます。
一般の人は確実にそれで勘違いするだろうけど、
怖いのはその後です…
ポピュリズムは一見民主制に於いては正当性が有るように思われがちです、
でも、今日が良ければいいという発想故に、
明日何が起こるかは予想だにしない。
いわば一般人は船出に出た旅行者で、
嵐が無ければ平穏、嵐が起こればアタフタと…
それを予測して舵を握るのは航海の専門家なのです。
航海士として優秀なら良いのですが、
中途半端な航海士では当然安心できません。
それを専門知識のない旅行者だけで舵を取ることがどういう事か…
天運に身を任せるだけです…
まあ、トランプマン船長の場合・・・
嵐の起こる方向に真っ直ぐ突っ込もうとしている分、
とんでもない話なのですが…
運が良ければ問題は起き無いかも知れないけど、
荒くれ操縦に船酔いして嫌気が差すことは間違いないです。