どうも…ショーエイです…
さて、いよいよ明日1月19日に選挙人の投票結果が発表され、
順調に行けば1月20日には大統領トランプマンの誕生です。
現状、米国内の経済効果の期待値が高く、
声高々とトランプリスクを語れる人はほぼ居ません。
と、いうのも瞬発的には経済効果が有ることを彼は言っているのですから。
そして米国の経済が活性化されると、
その市場を充てにする外国企業もそれ相応の恩恵が
期待できるからです。
勿論、アナリストもそれを承知で
今リスクを語る賭けに出ることは中々難しいとも思われます。
何だかトランプマンは嫌いだけど、何か上手くいきそうな気配がする…
多くの人がそう感じている状態でもあると思います。
逆に、上手くいかないことを望むのも、
何だかひねくれた感じで言いにくいのも事実かと思います。
では、トランプリスクとは何か…
実際にアメリカ経済が回らなかった時に、
大きな衝撃として発生するものです。
トランプマンの頭の中は、希望的観測のみで、
正直リスクに対する抑えが無い事です。
ある意味、バブルを引き起こすには
公共事業や国内雇用の促進は望ましく、
実際にフランクリン・ルーズベルトの
ニューディール政策がその実例として有名です。
ただし、この政策は言わばリーマンショック級の大恐慌からの
脱却において効果的だとも言えます。
それは大恐慌で国内需要として取り残された世帯が、
新規雇用が増えることで需要が活性化される。
いわば職が無い人は車を買いたくてもローンが組めないが、
雇用されることでローンが組める環境に成り、
その物欲が現実の購買欲となって
需要として機能するという感じです。
現状、オバマ時代にリーマンショックから立ち直った時点で、
この物欲はほぼ消化されていることに成ります。
では、これからのアメリカの需要は?
と、言うと…
車で言うならば、買い替え需要です。
日本のバブル期を例に挙げると、
新車が登場するたびに買い替えるといった感じの。
最近だとスマホ…
特にアップルのI-Phoneの様な感じです。
いわば機能としては満足だが、新しい物が欲しいという需要です。
しかし、ここ5年でスマホも軽くなったし、
大分、薄くなったよね・・・
機能は基本アプリ次第なので・・・
あと、不満な所は…
まあ、バッテリーの持続時間ぐらいかな…
無論、ここが大きく技術開発されるなら、
スマホの買い替え需要は、と思うのですが…
現状、そこを技術的にアピールしている感じは、
あまり耳にしないのが心配です。
逆にネトゲーを少し齧って日本で感じる点は、
ハイスペックPCの需要は日本になら浸透するかも…
ただ、アメリカは既にネトゲー需要は一周しているので
微妙かも…
ある意味、需要がローテーション期(買い替え需要期)に有る状態で、
国内の雇用のみに焦点を当てて、供給過多状態に陥る…
これがトランプリスクです!!
これが発生すると米国の雇用環境は最悪…
トランプマンはボロカスに叩かれ、
企業はトランプのせいにしてリストラ・スパイラルが発生します。
その意味で供給過多の抑えとしてアメリカにとっての海外市場なわけで…
TPPはその抑え…
実際、リーマン・ショックは中国の活性化で救われた意味でも…
いわば市場活性によってニューディールないし、
ネオフロンティア(新開拓)政策(※ニューフロンティアはケネディが使っちゃっているので…)で需要の拡大と、
米国の現状を維持するための新しい輸出先の確保を目指すものでもあります。
いわばメキシコに工場を建てて、メキシコの雇用を増やし、
新規需要として取り込む。
人件費の話ばかりが先行しているけど、
メキシコでの人件費が高騰して新規需要として取り込めれば、
メキシコ国内に建てた工場はメキシコの需要として機能するという意味を持ちます。
ここでグローバリズムとグローバリゼーションの意味の違いが生まれます。
グローバリズムは、メキシコの安い人件費で
商品の利率を上げて利益を多く確保するのが目的で、価格競争の場に於いては、安価な競争力の原動力として機能してきました。
グローバリゼーション(世界経済活性化)は、
安い人件費の国を活性化させて、新規需要として取り込み、
より製品が売れやすい環境を作るというものです。
国策によって企業に安価な人件費が維持できるという保証は考えにくい状態に成ってきた為、人件費での利率で競争力を考える時代から、輸送コスト削減を考える拠点としての活用が見込まれる状態に成ってきてます。
更に、現地需要に対しては現地生産の方が安く上がるという感じになり、需要と供給面では以外にも内国採算性に成ることが考えられます。
ただし、自由貿易によって売れ残った需要のパーツを
他の需要に活用するなどのリスク損失を軽減させる意味で、
より多くの市場が生まれれば
それだけ供給過剰の損失を抑えられる事も可能になります。
これは何度もブログで言っている事ですが、
一企業の采配だけでは、
グローバル化を考える方がベターに成ります。
逆に国を挙げて誘致などで多くの企業が賛同した場合、
例えるなら、メキシコの人口1億2千8百万人が…
いわば日本と同等の市場として
需要となって機能するという先行投資の意味を持ちます。
ただ、メキシコが簡単に日本と同等に成ることは
考えにくいだろうから、
せめてその半分でもと考えながら、
中国規模の需要を模索すると…
チリ=17百万人、マレーシア=29百万人、
ベトナムは大きく=91百万人、ペルー=29百万人、
その他はオーストラリアなどは経済的に潤っているので新規需要とは考えませんが、
フィリピン、インドネシアなど加われば4億、メキシコと合わせて5億以上の人口規模に成ります。
その半分レベルの達成でも、人口規模ではアメリカ合衆国とほぼ同規模です。
そして需要が増えるから、
多少コストが上がっていっても儲かる分…
利率は前者と同等かそれ以上は期待できます。
と、いうより、
仮にアメリカで商品が売れなくなっても、
同規模の市場で売れる状態に成れば、
企業利益は水準として維持されるため…
その雇用状態はある程度現状のままで維持できる。
でも、トランプマンの発想で保護主義に踏み切れば、
需要低迷期と同時に新しい市場は誕生せず、
企業利益が完全に減少してしまうため、
雇用状態はいつも通りに崩壊する。
これがトランプリスクに成るのです。
更に中国とまで仲を拗らせれば…
米国製品不買運動みたいな流れで…
期待以下の結果となります。
また、政治家としては言いにくい内容も
トランプリスクには存在します。
それはテロです。
ある意味、「傲慢なアメリカはテロリストに大義を与える」
なんて言い方をすれば解りやすいですが、
こういう言い方だと言葉尻捉えて誤解を招く意味にもなります。
まるで、トランプの失敗を促すために
テロリストを応援するようにも聞こえてしまいます。
しかし、実際にはこのリスクは存在する訳で、
オッサン先生の言い方で言うならば、
テロリストの大義を国際協調や国際協力の強化で
彼らの思想の弱体化に成果を上げつつある状態で、
それを喪失させるようなことをして何に成る?
テロを無くすには、
彼らに耳を貸して賛同していく人間を減らすことが最良の策。
武力で弾圧してもその怨恨から
形を変えて再び浮上してくるという歴史に
何故気づかない…
ナチスも誰も耳を貸さなければ浮上してこないが、
パレスティナ問題が残っているだけで、
少なからずも耳を傾ける人間がいる。
国民や世界中の人々を様々な問題から遠ざけるには、
どうしたら良いのか、よく考えた方が良いんじゃないのか…
と言っちゃいます。
更に、
世界中で英語が国際共用語として
誰も異論を唱えなくなったこの昨今、
その米英、二か国が保護主義を唱えるとは
まるで勝利の目前で兵を引くような愚かしい話だ!!
キリストの誕生から数えて2000年の歴史で、
人類は分断と戦争を繰り返してきた。
その人類の英知が本来目指さねばならない先は、
一つの地球という社会。
2000年間の繰り返しを再び続ける発想は、
進歩のない知能の象徴でしかない!!
ノストラダムスのアンゴルモアの大王が滅ぼすべき世界は…
そういう旧世代の分断社会を意味していたのでは…
別な読み方で、マルス=国連がそれを為しうる存在ならば、
トランプはまさにその前後に埋没する恐怖の大魔王…
旧世代のアホの象徴なのかも知れない…
と、ちょっとノストラダムスに掛けて皮肉り出しました。
まあ、ちょうどミレニアムから数えて、
ジェネレーション・エクスチェンジ(世代交換)を繰り返して、
50年から100年掛かるかなという見積もりだったので、
トランプマンの登場でグローバル・ユナイトが暫く停滞するのは、
ある意味、考えられる事態だったとも言えます。
まあ、これを期に4年もしくは8年後に
もう一度見つめなおすしか無いのかな…
ただ、米英以外が人類の英知の到達点として、
踏ん張ってくれればと期待しています。
ちなみにTPPの話ですが…
米国の2国間協議という発想を逆手にとって、
TPP関連国と米国で交渉すれば、
米国市場をそのまま活用できる状態に成るのでは…
ある意味、TPPを米国以外で発行させて、
米国とTPPで再度交渉する。
そうすればNAFTAを外されたメキシコも活かせる訳だし。
アホ首相がアホから脱却して、
日本の企業を大事にする気持ちが有るのなら、
豊田社長の英断をそういう方向で
バックアップする事も大事なのでは…
そういうやり方で、中国、EU、ロシアなどとも協定を結べば…
域内活用や市場活性化も上手く進むと思うんだけどね…
そうなれば有る意味アメリカが抜けた分、
技術面でリードする国は日本が中心になる訳で…
国際的な発言力も大きく力を増すと思うんだけどね…
まあ、目先の利益しか考えていないのなら、
その辺は期待できないけど…残念なことに…