PKOの戦闘事態…違憲で語るには不利になる | ショーエイのアタックまんがーワン

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タッグチームLiberteenの漫画キャラクター・ショーエイが届ける、笑えるブログ・ショーエイの小言です。宜しくお願いします。


どうも…ショーエイです。
ようやく平和安全法制の違憲問題も口頭弁論到達に達したわけですが、
ニュースでも話題になっていたPKOの戦闘行為を違憲の話に持っていくのは、
得策ではないという事を述べておいた方が良いと思い、
ブログに記します。

皆さんも色々な思いがある事でしょうが、
このブログでも紹介した憲法解釈で行くと、
PKOは国際紛争に該当しないと考えるものです。
また、国連からの要請による平和維持活動
(ピース・キーピング・オペレーション)
なので、停戦ラインの緩衝行動が目的でもあります。

憎たらしいことに安部ちゃんもこの辺は上手く答弁した感じで、
違憲行為の話には持っていけないことを理解しているようです。

何故、違憲ではないのか…

先ず、「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する」という文脈で、
PKOは国際紛争を解決するための行動ではなく、
紛争における停戦ラインの確保が目的と、
紛争から非武装市民を保護する事が目的なのです。

いわば戦闘勢力の何方かに肩入れする意味ではなく、
中立な位置取りで当事者の和平解決
もしくは交渉解決を手助けする意味合いとなります。

更に、戦闘行為は国権の発動たる戦争に該当するように見えますが、
最大許容で憲法を読むと…
国が命令した戦闘処置ではなく、
現場判断による戦闘行為であったため、
国権の発動には該当しないという事が言えます。

これを「国としての権利」という意味で「国権」を捉えると、
違憲となる解釈にもできますが、
そうなると日本は個別的自衛権すらなくなる意味を呈しますので、
「国家の権限による発動」という意味で「国権」とする解釈を
許容範囲として用いる方が妥当と考えられます。

無論、自衛隊組織の長は防衛大臣だから、
その指示責任として「国の権限が発動された」
という解釈も有りますが…
PKOという状況証拠を元に今回の責任問題を考えると、
現場判断による正当防衛行動とするのが適切な表現となり、
国(大臣)からの指示による行為では無いと断定できるものです。


残念なことにこれで違憲問題に突っ込もうとすると、
逆に逆手を取られてしまう形に成ると考え、
この件は下手に持ち出さない方が、
平和安全法制を違憲とする主張を
より明確に伝えやすいと考えての事です。

いうなれば今回のPKO戦闘事態は触れるべき点では無く、
南シナ問題で自衛隊の活動を示唆している状態に
焦点を当てるべきと言っておきます。
いわば、
「他国との国際紛争解決の手段として、
自衛隊活動を示唆することで
武力による威嚇を以て相手を挑発している事態で、
これは明らかな違憲行為であり、
国民を戦争に巻き込もうとする行為そのものなのである。」
という所で相手を突き詰めるべきと考えるのです。


実はこれに今回のPKOが絡んでしまうと、
安部ちゃんは、
「違憲と主張する側は、自衛隊の命を粗末にし、
国の防衛と安全を全く考えていない」
と言えてしまい、
一見正当性ある発言に聞こえてしまうので、
これを言わせない方が追い込みやすいという意味です。

あくまで反平和安全法制を唱える側は、
冷静に国の安全を考慮したうえで、
安部ちゃんの行為は許すべきではないと考えている

そういう姿勢を見せるために、
この件にはあえて触れないとすべきだと考えております。