天皇の生前退位 | ショーエイのアタックまんがーワン

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タッグチームLiberteenの漫画キャラクター・ショーエイが届ける、笑えるブログ・ショーエイの小言です。宜しくお願いします。


どうも…ショーエイです。
正直なところ、神道崇拝者でも、
右翼活動家でも無いのですが…
このタイミングでのご退位決断は、
日本人として大変心苦しく思います。

恐らく、天皇陛下が健康以外で
特別な理由を述べることはないと思います。
しかし、平和活動に大変熱心に取り組んで来られた
今までの意味を考えると、
時代の流れに些かお疲れに成った
のではとお察しいたします。

ワビ、サビの心を持つ日本人ならば、
こうした気持ちを理解すべきなのではと思いますが…
言語に表して説明しないと
理解できなくなってしまった今の日本では、
大変難しい事なのかもしれません。



この際、ハッキリと言わせてもらいますが…
日本人は中途半端に民主制を理解し、
欧米思想の悪い部分だけが蔓延していて、
日本人本来の「イキ」であり「わびさび」という
言葉で表現することの出来ない
風情に通じる無形のものが
失われてしまっていることに
全く気づいていない!!

そんな状態で
日本人本来のだとか、
日本人とは…
なんていう言葉には呆れるだけで、
何の説得力も感じません。

例えGHQが監査したものとはいえ、
現日本国憲法を実際に草案したのは日本人です。
そう考えて今の憲法のあり方を考えると、
「イキ」であり「ワビサビ」という、
日本の心に適した最高のものだと思います。

文字や数字でしか評価されない教育の下で、
無形の心を養う部分は置き去りにされてしまっているのが、
今の日本の現状です。
ゆえに知ってはいるが理解できていない故に、
その使い道を知らない…
いわば、「イキ」や「わびさび」の齎す
心理的な効果を体現できていない故に、
それを用いて心を通わせる術を知らないのです。

「イキ」という術は、
日本が高度経済成長期に、
世界にモノを売り込む際に用いられた心です。
「相手の事を考え、相手が望む状態でサービスを提供する。
対価を頂くという責任に対して、非有るところは素直に認め、
心ばかりの粗品を添えて対価を頂くことへ感謝を示す。」
いわば、相手の喜ぶところを上手く突きながら、
自分と末永く安心して商売してもらう関係を築くという事が、
「イキ」なはからいなのです。
故に、世界中が日本の製品を愛した訳です。

今の日本ではこういう事をリスクにしか考えていないのでは…
また、相手に喜んでもらう以前に、
利益と採算に追われ、心を失ったが故に手抜きにすら気づかない。
そして手抜きの発覚によるリスクを恐れて、
誤魔化すことが優先的に脳裏を支配する。

会社が失敗を恐れる風潮は、社員にも蔓延し、
消極的な社会現象はマニュアルから外れる行動を
抑制し、「イキ」なはからいを逆に不当化する。

外交に於いても、、
「うちは何処ともイザコザ起こすつもりは無いから、
国交を結ぶのは安心でしょ!!」
が「イキ」な外交であり、
「うちは救助はするけど戦争はしないんで!!」
とハッキリとモノ言うのも「イキ」なのです。
ある意味、論理的に自分の主張を通すという意味では、
アメリカという国も「イキ」なのですが、
日本の「イキ」には相手の事も考えるという
心が共に示される故に、双方に心地よさを齎します。

逆に、「他の国がそうだから、内も同じように…」
いわば集団的自衛権に対する発想なのですが…
これって友達同士の会話だと「イキ」ではなくて、
マジダサくないっすか…
だったらまだ、
「相手が向かって来たらブッ飛ばすけど、吠えてるだけなら無視する」
という個別的自衛権だけで対応してみせる意気込みの方が、
「イキ」に聞こえるのです。

※いざとなったら侵略者は世界各国の賛同でボコれるし、
その際に自衛隊と連合軍の連携は、現行法でダメでも、
イラク特別処置法のように特別処置法が半日以内に議決されます。
緊急性の対応にしても、緊急で動けるのは自衛隊と米軍基地の部隊で、
弾薬、給油補助等の連携は緊急(1~2日程度)には必要ありません。
また、自衛隊も理解している通り、
以前の安保状態であっても連携する際には、
自然無線の共有傍受という手段が取られる為、
法律の枠外で連携出来る状態に成っています。
更に、他国から援軍が到着するには2~3日掛かるはずです。
それだけあれば特処法の整備は普通の国なら十分整うはずです。
また、内閣総理大臣の権限で自衛隊に出動命令は出せる訳で、
緊急事態への対応に、総理大臣が攻撃命令を出すより、
現場の判断で行動できる方が早いため、
総理大臣が特別にそれ以上の権限を持つ必要性も有りません。

そういう意味で、憲法を変えることなく、
逆に「イキ」な姿勢を盛り返して
他の国には無い優位性を保つことで、
貿易上の信頼を勝ち取り、
他の国には出来ない、仲介的な役割で、
外交上の存在感を示す方が
日本という国の価値を高める
最上の道なのでは無いでしょうか。

いわば世界の弁護人という立ち位置で、
世界中から重宝がられる国を目指すべきなのです。
日本人の「イキ」という部分には、
そういう資質が十分に備わっているのです。

そういう意味で、
「イキ」なはからいで世界中との友好を高め、
さらに「ワビサビ」を以てしたたかさを示すには、
現行憲法は最高の武器であると断言できます。

今上(平成)天皇は
そういう日本の心を理解していた方だと考えており、
実に「イキ」なお考えで決断されたのではと感じております。
これを機に、出来るだけ多くの日本人に
本当の日本の心が伝わればと願っております。