南砂諸島…米軍の強行航行 | ショーエイのアタックまんがーワン

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どうも…ショーエイです。
米海軍が中国領海12海里内を航行したという話ですが…
メディアで報道されているほど問題のある内容ではないのです。

そもそも、南砂諸島(スプラットリー諸島)は領有主張国が入り組んでおり、
今回航行したスビ礁に限っては、
フィリピン側のThitu Islandの島ギリギリを航行しただけで、
スビ礁の12海里(22キロ)の範囲に該当するわけです。

米海軍がフィリピン側の許可を得たかどうかは不明ですが、
フィリピン寄りに航行した場合、無害航行としてフィリピンが認める限り、
国際法の概念に抵触しないという事です。
米国とフィリピンの関係上、全く心配されない事でもあるし、
ある意味、事前にフィリピンより同様の行為に対する要請があった可能性も有るので、
実質はフィリピンの領海を航行したという所です。


地図を見ればわかることですが、
このフィリッピンのThitu IslandからLoita Islandを
各国が島と主張する中間地点を線引きしてグルリと一周するだけで、
理論上は中国とベトナムの12海里を円形にした距離に入り込むことに成り、
米国も主張領海に入ったと言えるのが事実です。
ピンクの円がフィリピンの12海里、黄色が中国、緑がベトナム。
円と円が重なる中間の直線上をおおよその境界線と考えます。

ただ、この地図と情報を精査して考えると、Loita Islandは回っておらず、
その北側のNortheast CayからThitu Islandを回ったコースだったとも考えられ、
この場合、島よりのコースだけで米国が領海に入ったという主張が通るので、
かなりの安全策だったとも考えられます。

主張領海が入り組んでいる場合、
12海里の円と円の交差点が妥当な境界線とみることも出来るため、
そういう線引きで米国が航行したとしても解釈上問題は無いと考えますが、
上記のルートなら尚更、最大限の配慮有る行動だったと評価できます。

ここで重要なポイントは、
メディア上では、スビ礁は島ではないと米国も主張していますが、
実質米国がフィリピン領海を航行したという事で、
スビ礁を島と主張する中国側に配慮していたという事です。

ただ、中国側が問題としているのは、
米国がこの行動で、一応スビ礁の12海里内を航行したと宣伝したことです。
中国側も国際法上の妥協点と認識しているものの、
国内に対する威信を、この米国の宣伝で傷つけられたというイメージが出来るため、
反発せざるを得ないというのが実態です。

それでも米国の行動は中国側に地域安定交渉の余地を考えさせるものとなったと考えれば、
今回のこの作戦は評価してもよいと感じます。

日本では大げさに戦争だの何だの考える報道に捉えられるでしょうが、
それ以前に、この行動は当該国同士の交渉が対等に行われる為のクサビであり、
国際法上の解釈における駆け引きなのです。

まあ、中国政府が二次大戦時の東條や安倍ちゃん程度の頭しか持たないレベルなら、
こんな話でも戦争に発展しそうなんですが、その辺は米国も賭けに出たという感じです。
まあ、中国政府が馬鹿ではないと認めている裏返しでもあるのでしょうが、
お互いに論理的な会話が通じる国通しと、一応の認識は出来たのかもしれません。
逆に論理理解に欠ける安倍ちゃん程度の頭のレベルなら、
正直ぶっ潰したほうが賢明だとも考えます…
日本の報道レベル=政府の認識でもあるので、本当に恥ずかしい話でもあります。
まあ、今回の報道に関しては、各国とも詳細は伏せてりますが、
海外メディアは公開情報を明確に発表しており、
それによって航行ルートも割り出せ、その意図も分析できるように報道されています。




上の図は領海主張国が入り組んでいるもので、国旗は実効支配中のものです。
この地域の緯度に対して経度1に対しておよそ111Kmで、線引きされた経度線2=220kmです、
経度線を10等分した数値がおよその12海里分となり、12海里内に領海主張国が入り組んでいるのが理解されると思います。




まあ、戦闘状態に発展しなかった時点で、
中国も良識があるものと考えられるので戦争には発展しないと思いますが…

とりあえずオバマ君!!
今回はものすごく良く考えられた行動だったと評価します。
国際法を盾に出来る限り最大限の範囲で考えて実行すると、
誰も文句が言えなくなる分、アメリカの大義も守られるというものです。

と、個人的に称賛します。