ハッキリ言って、
縁切れたら敵なんで
ブッちゃけ、スパイしてたわけじゃないんで…
ただ、雑誌やそこに努める人間を見れば、
プロ級の分析官、スパイ、経営コンサルタントなら
見えちゃうんで、
集英社の分析結果を報告します。
ジャンプはその名の通り、
マイケル・ジョーダンのように
高く舞い上がり、長い滞空時間を得て…
あとは着地するまで下降するしかないのか…
新連載で「カガミガミ」という作品が
今週号に登場しました。
集英社の作品は、
正直一年間色々チェックしていたので、
この作品も短編で出てきた時の作品を覚えています。
短編の設定は、
確かに「ゴーストハント」の雰囲気に似ていましたが、
纏まりも構成も悪くなく、
印象に残っていたくらいの作品でした。
それが新連載になった作品を見ると、
「バスタード」的な要素を取り入れ、
逆に読みづらい構成に成り、
さらにヒロインのキャラが短編より冴えない
という印象しか受けませんでした。
集英社へは少年ジャンプ、ヤングジャンプに
持ち込みに行ったので編集者の挙動、言動から、
両編集部の方針、考え方、指導の仕方まで、
何気に見えてきた訳ですが…
細かく説明すると長いので、
漫画的に作者の特殊能力と思ってください。
まあ、あえて言うなら
会話した内容はメモを取らずに
ほぼ全て頭に入る
というのもその一つです。
(議事録を録音、メモ無しで書けるレベルです。)
そういう分析から、
今回の新連載を読んで、
結論に至ったわけです。
今までは、編集長の人間像が
不明確だったわけですが、
この編集部が明らかに
グジャグジャにした作風を見て、
今までの編集者の意味不明な考え方の根源が
ココに有ったのだと見えてきました。
シンプルで読みやすく、
作品として十分に成立するものを、
ここまで自分たち寄りにするのか…
といった印象で、
自分がサッカー漫画の修正を止めた意味を
思い出しました。
この新連載で登場した作品…
ある意味、古いデータベースを元に、
大衆に媚びたような作品に成ってしまいました。
今まで内情を知らない読者は、
その作家の失態として捉えていたでしょうが、
これは明らかに編集部、編集長の失態です。
(まだ、どうなるかは知らないけど失敗した場合は)
正直言って「バスタード」(BASTARD!! -暗黒の破壊神-)
ほどの迫力は無いですし、
世界観もキャラ構成もマッチングしていないように感じます。
そう考えるとオリジナル、
短編版の方が明らかに纏まっていたし、
読んでいて世界観を自然に受付けやすかった。
確かにオリジナルでは
「ゴーストハント」のイメージが出て
インパクトが弱い様に感じるかもしれませんが、
それでもオリジナルの方が
読者が付きやすい作品だったと分析します。
今回のこうした状況を精査して、
(ヤンジャンの場合、
新連載のゴミと比較された気分で腹が立つ・・・
味方の位置だったからオダテたけど、
あの編集者・・・サッカー舐めてる・・・
ネームの絵から映像が見えていない時点でアウトだよ)
集英社の両ジャンプを分析すると…
長期連載に拘りすぎて、
作風を崩す状態になっていると思われます。
ドラゴンボール、ワンピースに匹敵する名作…
そんな物を追い求めて、
作品を選別してる時点で、
駄目だろ…
あんな作品が転がってきたのは、
偶然でもあるし、
当時の編集者が自分の感性を信じて、
作家の個性を生かし続けた結果なのでは…
今は、気付かないうちに、
編集部が一体となって作家の個性を潰していますね…
まあ、ナルトが編集部の注文に
応えながらスタートしたという
岸本先生の例に味をしめて
こういう状態に成ったのかなとも思えますが…
それもマッチングしたのは偶然です。
確かにどこまで続くか解らないけど、
自分が良いと思った作家の感性を信じて、
その作風そのもので勝負できないなら、
名作になる可能性を潰していくだけなんですがね…
テコ入れする前に、
作品の全貌を理解しているんでしょうか…
作家の脳内設定をよく理解したうえで、
どの設定を早めに持ってきて
読者に世界観を理解してもらうかを
相談する事が先ず出来ていないのでは…
変に設定を変えたり、
新キャラ登場させたりしてもね・・・
まあ作品を作れない編集者には解らないと思います…
「スモーキーBB」にしても「ジュウドウズ」にしても、
負け方が問題だった・・・
「主人公が勝ち続けるとツマラない」
を考えての事なんでしょうが、
それは「キン肉マン」や「キャプテン翼」
の後の世代で言われ始めた事で、
今は、単に主人公が負けることがあって
勝負をハラハラさせるだけでは
満足いかない世代なんです。
「負け方に読者が納得のいく理由をもたせる」
「ライバルとの勝負に
勝つ場合も納得のいく理由を持たせる」
ここが難しい所なんです・・・
「ただ力が及ばなかった・・・」
「ある意味、怪我などで調子が悪かった」
だけではもう古い・・・
逆に
「あれさえ出来れば・・・あれにさえ手が届けば・・・」
こういう理由が必要なんです。
例えば、簡単な設定で
160キロを投げるピッチャーが、
ライバルの強打者と対戦した時、
ライバルがファールを打ちながら、
160キロの剛速球についてき始める・・・
点差は1対0・・・ホームラン一本出れば同点・・・
という展開を想定して話を進めます。
1打席目は三振に仕留めるが、
2打席目は凡打、
そして3打席目に入った瞬間・・・
ピッチャーは速球だけでは打たれる事を何気に察する。
しかし、彼には他に武器は無い・・・
ココが作品の分かれ目・・・
①とりあえず態と緩い球を投げて
打者のタイミングを外しながら攻める展開にする…
②試合の勝敗を見据えて、ここはフォアボールで歩かせる。
③打者との勝負に拘り、自慢のストレートで勝負して
ホームランを打たれる。
最低でも①~③の設定が考えられ、現実の勝負でも
起こりうる展開です。
ただ、どれかのパターンを選択しただけでは、
もう読者は離れてしまいます。
ある意味、他にも選択肢が存在するだろ…
が不特定多数の目に触れれば
必ず気付かれるからです…
ジャンプではこの警戒感が全くありません。
では、この3つの選択肢が存在する状況を
どう纏めて一つに選択するか・・・
これが「勝敗の理由」となります。
ここで、個人的なアイデアを例で出すと
監督は状況が不利な事を察し、サインで②を指示・・・
しかし、ピッチャーは勝負に拘りそれを拒否。
その状態を察したキャッチャーがマウンドに詰め寄り、
①で探りを入れる事を提案。
そして、第一投は緩い球を投げるもボール判定・・・
さらに第二投・・・これは辛うじてストライク・・・
バッターは明らかにストレート狙い・・・
そこでキャッチャーはインコースへの緩い球を投げさせ、
バッターのスピード感覚を鈍らせる作戦に・・・
第3投はインコース高めでボール・・・
1ストライク、2ボール
そこで、カウントを取りにインコース低めの③ストレートを
バッターは狙ったかのように振りぬくが、
僅かに遅れてファールに
これで2ストライク、2ボール・・・
そして5球目は外角低め一杯のストレート・・・
しかし、バッターはコースを見極めるもあえて振りぬきファールへ
6球目は真ん中高めでボール球でバッターを誘う作戦に・・・
だがバッターは明らかに高めに浮いた球に手を出さず・・・
カウントは2ストライク、3ボール・・・
さて、ここでどう勝敗を決めるかの選択肢が発生しますが・・・
作者が考える勝敗は、
ピッチャーはもうストライクゾーンへのストレートは打たれる・・・
そう察し始めた・・・
闘志は薄れて・・・ただ恐怖だけが過り・・・
悔しながらも緩い球を投げて、バッターを歩かせる・・・
結局、試合には勝つも・・・
ライバルとの勝負に逃げた不甲斐なさだけが
彼に過った・・・
(ココからは設定の付けたし)
その後、決勝にコマを進めるが・・・
前の試合の疲労と、闘志を失った投球で、
そのピッチャーは甲子園出場を逃してしまった・・・
という作品にしてみます・・・
もちろんこれ以外にも面白い展開は
考えられると思いますが、
「負ける理由、勝つ理由」
とはこういう事を言うのです。
因みに④という設定で、自慢のストレートで打者をねじ伏せる・・・
こんな発想を考えた時点で、
「Oh! Unbelievable」
というホワイトジョークで片づけるしかないのですが・・・
さらに、あくまで簡単な設定のサンプルなので、
前の打者を歩かせてたとか、どうとか・・・
そういう設定も含めて後は自分で面白く考えてみてください。
(野球漫画作る気ないんで・・・ごめんなさい・・・)
私の「エンゴク」であり「ボレロ(サッカー漫画)」も
既に自分の中で設定が決まっていて、
その断片を短編にして持って行っているわけですから、
そこを理解せずに勝手にアドヴァイスされても、
短編として成立しても長編としては成立しなくなるんですよ!
ジャンプでは「長編になる短編でないと・・・」
という割に、長編の設定は
編集者が想定できていると
勘違いしているのも事実です。
故に、今、優秀な作品を逃しているのも事実なんですが。
正直、今回の「カガミガミ」を見るまでは、
編集部に対しては多少期待を抱いていて、
漫画賞への応募は考えていましたが、
「マジ、もう無いわ!」
「一緒に仕事して良いもの作れるとは思えへんで!」
という結論です。
マジ、バクマンの服部さんは幻想としか思えません。
因みに「火の丸相撲」の今後の展開を予測しておきます。
横綱の息子に負けた主人公は、
コーチとなる人物に出会う・・・色々あって・・・
そこで力技一辺倒だった主人公は
コーチとなる人から「舞の海」の様な、
トリッキーな戦い方を教わり・・・
再び横綱の息子にリベンジする戦いへと発展する。
これ以外の展開で書いてみてほしいです・・・
ただ、この展開を外せばコケるかも・・・
集英社さんへ
ブログの内容がボロ糞に書かれているけど、
ある意味、雑誌に興味を惹かせる
内容になっていると理解できるでしょうか・・・
こうした手法は、メディアの手法の一つで
東京大学では教えてもらえない手法なんですよ!
覚えとけ!