ロシアがキエフを落とすのに2週間で十分! | ショーエイのアタックまんがーワン

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ロシアがキエフを落とすのに2週間で十分!


こんなニュースがYahooで出ていましたが、何か、ジャーナリストの人たち取り違えてないですか・・・


キエフを落とすのに2週間あれば十分という自信を口にしたロシア大統領・・・

いわば軍事的に攻め取るつもりなら、既にウクライナを制圧していると言う意味で発言したとしか捉えようがない・・・


それが、これから2週間あればキエフを落とせるような言い方をしていますが、NATOにこれだけ警戒心をあえて与えた上で、ウクライナに攻め込むなんて逆にロシアにとってリスクが大き過ぎて意味不明です・・・


よって西側で報道されているような意図なら、既にウクライナを占領していると言いたかったのではと予想できます。


では、バルト三国へ攻め込む意思は・・・

これも無いでしょう・・・


ただし、ロシアがバルト三国を狙っていないかと言うと、それは違います。

しかし、軍事的な意図では無く、民主的に狙っていると考えるのが妥当でしょう。

勿論、民主的な政権転覆は今やアメリカ、ヨーロッパの常套手段です。

ただ、オバマ政権以前のように、公平な選挙を経た上での政権交代ならば誰も文句は言えませんが・・・

リビア、エジプト、シリア、ウクライナで起こったような革命による政権交代では様々な憶測が飛び交い、公平性を欠いた非民主的な手段であると感じ取れます。

デモを起こして20万、30万人が集結するのは構いませんが・・・

キエフを例に挙げると人口280万の都市の10%で、必ずしも50%以上の意思であるとは言い難いものです。

特に、昨今ネットの発達によって人を集めやすくなっているのも事実で、あのブラジルですらワールドカップ開催反対デモで同数近い人間が集結しているくらいです。

では、政権交代した後、何故支持者急激に増えるのか・・・

日本でも民主党が崩壊してから、自民党に代わったときに支持率が上がったのと同様で、新しいものに対する期待値と前政権に対する不満からの自然発生なのです。

ただし、日本は選挙と言う手段で交代してます。

ウクライナは革命を起こした形の後で選挙をしました・・・

当時の暫定政権が有利になる可能性は圧倒的に高いわけです。

では、逆に革命を起こさずに選挙した場合はと言うと、キエフとウクライナ西部の一部地域対その他での勝算は本当は5分5分だったのではないでしょうか・・・

因みに、以前にも触れましたが5月の選挙では、東部側の代表は誰も選挙に出ていなかったという報告があります。

ボロシェンコ、ティモシェンコ、その他諸々、政権転覆に関与した人間による選挙だったのも可笑しな話です。

さらに、東部から選挙に出馬すると表明した人は?

出馬表明をした直後、何者かの武装集団に襲撃を受けて、ボコボコにされたという報道が日本のニュースサイトでもされていました。

確かにこんな状況では、ウクライナ西部での選挙運動は皆無になり、命の危険性すらあるので断念するのが当然でしょう。

しかし、EU諸国も米国も、こうした事実に触れる事は無く、暫定政権に忠告すらせずに放置したのも事実です。


こうした状況下で、ロシア側の人々が納得しますか・・・

故に、ロシアが軍事介入してウクライナの暫定政権を倒すつもりならば、十分な大義名分があったわけです。

実際には、クリミアを奪い取った形に成ったが、手段としてはEUのウクライナ革命煽動(濃厚な憶測ですが)と大差が無い、選挙による占拠なので批難する気にもなりません。


では、話を戻してロシアがバルト三国を狙う場合、各国の選挙では当然のロビー活動による手段だと考えてます。

ロビー活動は、その国の政治団体に資金提供をして政策支援することです。

これは、ウクライナの革命側(現政権)がEUなどから資金提供を受けていたものと同じです。

ただし、これはあくまで選挙という手段で最終的に国民の意思が反映される事が前提でなくては国際法上、内政干渉に当ると考えられます。

故に、革命前日、ロシアとEUと当時のウクライナ政権で再選挙の実施を混乱収拾案として合意したわけです。

しかし、その後、現政権側は革命を起こして、政府庁舎を占拠・・・

EUからしてみれば、現政権側がEUの意図とは外れて勝手に起こした事と処理してしまいます。

確かに弁明としては正当性がありますが、そのまま都合のいい状態で放置する事はグレーゾーンに捉えられ、ロシア側もグレーゾーンで報復するのも当然です。

よって現状はグレーゾーンの報復合戦なのですが、バルト三国に対してグレーゾーンを設けるか否かは、EU側の今後の対応次第となっているのではと思われます。

国境付近のスクランブル多発は、バルト三国を狙うと言うよりNATOに対するグレーゾーンへのプレッシャーと考えてます。

では、グレーゾーン以外での手段はと言うと、その国民にどちらと手を組む方が経済的に豊かになるかという選択で勝負する手段です。


実際に前ウクライナ政権は、ロシアのロビー活動と、外交努力によってEUから寝返った訳で、ヤヌコーヴィチ前大統領が裕福に過ごせたのも、ロシアのロビー活動に拠る所が多いと思われます。

勿論、その前のユシチェンコ時代はEUからのロビー活動で彼らは裕福にしていたのも事実でどっちもどっちだと良く知っている人は言ってます。


では、経済的な魅力という部分での勝負はというと、ロシアは天然ガスとそのインフラ整備に置ける公共事業。

ヨーロッパ側は、工場の誘致とロシアより人口規模の多い(概算で6億対2億)自由市場への参加。

勿論、この駆け引きでEUへ靡いた上で、ロシアの天然ガス割引を得ようとするのは都合が良すぎる話で、ヨーロッパ側がロシアのガス停止を非道と蔑む理由も理解できない。

そんなにウクライナの人々が可愛そうなら、ガス代もEUで援助してあげたら・・・

ロシアはガス代払えば、ガス止めないって言ってるだけなんだから・・・


というわけで、実際、ウクライナにしてもバルト三国にしてもこうした駆け引きで常に政権が揺さぶられる脅威があるわけです。

国民からしてみれば「生活が安定するならどちらでもいい」と言うのが心情になるのですが、政権側からしてみれば一方に組すれば一方に切られるといった駆け引きで反対側が政権を握れば再び返り咲くまでは反逆者のように扱われる訳です・・・

特にウクライナを見れば一目瞭然です・・・


では、EUが何故、こんなに焦っているのか・・・

焦っているように見えないのは、日本からの主観だからで、当事国にとってはロシアの経済的圧力はとてつもない脅威となっているのです。

まずEUは現在、ウクライナを経済的に救う余裕が無い。

ポーランドのように工場を誘致すればと簡単に考えるかもしれませんが、ウクライナのように人件費の割安な地域に工場を誘致されるとポーランドから工場が移転されて、ポーランド自体が深刻なダメージを受けるとも考えられます。

よってEUによる工場誘致の可能性は低いのです。


では、ロシアはと言うと特に大きな工場を誘致するほどの産業は存在しません。故に天然ガスの割引、ガス輸出による経由利ざやといったものです。

ただ、両者ともウクライナ経済を救済するにはパンチ力が乏しい・・・


そこで現在候補に挙がっているのが、中国と韓国なのです・・・

韓国は既にヨーロッパに進出しているので規模は小さくなりますが、中国はこれからです。

中国の欧州向けの工場を建てさせる事が、ウクライナ経済を救済する要なのです。

元々はロシア側が考えていたことなのですが、中国はしたたかな国でEUにも寄っていくのは当然です。

そこでEUが中国に言える事は、ウクライナからの輸出はEU圏内なら関税を掛けないという事です。

ただ、中国からしてみれば輸送費という観点で、ウクライナはヨーロッパと陸つなぎで近く、中国からの部品輸送を考えるとシベリア鉄道の割引も魅力的に感じるはずです。

よってここで駆け引きが生まれるわけですが、EUがそこまで本腰でウクライナを救済しようと考えてはいないのでロシアとの繋がりを重視すると考えられます。


よってロシアの目論みは軍事的というよりも、経済的にヨーロッパ諸国へ圧力を掛ける・・・ある意味、ロシアとの繋がりを魅力的に宣伝してくる考えではと思われます。

これを最大限に使われると、東ヨーロッパでのEUの存続も脅威に達する事から、ロシアを悪者にするプロパガンダが生まれている訳です。

実際、東欧と西欧ではポーランドを除き格差が存在するわけで、EUが焦るのも無理ないことなのです。

バルト三国の話は、こういう理由も兼ねての動向である事も頭に入れておかないと、時世を見誤るのではと思います。


西側諸国の一員としては、ロシア、中国の台頭は脅威に感じるかもしれませんが、脅威だからと言ってプロパガンダに飲み込まれると次の冷戦で敗北するのは我々になるのでは・・・

敗北者は常にプロパガンダでの防衛を重視して、実態を改善しようとせず、故に敗北する・・・

冷戦時の両国の有り方を今、我々が見直すべきなのでは・・・


因みに、今、やるべき事はロシアと中国の市場をどれだけ分捕れるかじゃないかな・・・

中国なんて人口多いし・・・

市場経済においては魅力ある商品なら売れる!

売れるものをもう一度工夫する。

同等の商品ならイメージやサービスの良い方が勝つ。

日本が高度経済成長でのし上がったときの戦略です。

調子にのってクレーマー対策だのでサービスが低下している昨今、この辺を見直すべきなのでは・・・

人間なんだから頭を捻って、クレーマーにも対応してサービス向上を図る手段でも模索してみれば・・・

正直、SONYが駄目になった理由は、サービスが悪いのが理由。

保障期間中の修理で、ボールペン一本すら侘び入れない徹底振りに、二度と買わないと感じさせた。

本来なら、HDMIケーブルでもサービスすればSONYで良かったと騙されるものを・・・

改善することは日本でも山ほどある、今なら日本がやれば欧州もアメリカも真似する・・・

プロパガンダでの防衛など持っての他、仲良くして相手の市場から分捕ろうぜ!

これが、新世代の戦争じゃ!