「ノナ」と『あめのもりのおくりもの』 | 絵本島 

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大人も絵本を楽しもう!絵本の紹介と感想を発信します。
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絵本と島生活の楽しさを合わせたブログです。

 ランニングしていたら、息子さんが漁師だというおばあさんに会いました。この1週間毎日ノナが採れて忙しかったとのこと。今日は時化で漁が休みになったので、家のことをしたり温泉に行くそうです。ノナは、ムラサキウニのことです。採れ過ぎても、人手不足で大変なんですね。


 あの美味しい「ふる里食堂」にもノナが登場しています。






 たぬきさんも相変わらずかわいい。


 今日の絵本は


あめのもりのおくりもの

ふくざわゆみこ 作

福音館書店


 大雨の日です。

 くまさんがお家の中で雨と雷に怯えていると、友達のやまねくんがやって来ました。


 やまねくんは、

「なないろだにのあじさいが満開だから見にいこうよ」

と言います。でもくまさんは雷が恐くて外に出られません。やまねくんは「あじさいをとってきてあげる」と外に出ていきました。


 雨はますます降り続いてお家の中まで水が来ました。くまさんはやまねくんが心配で探しにいきます。

 なないろだにについてみるとやまねくんが、あじさいごと川に落ちました。くまさんがとっさにやまねくんを救うと、やまねくんは言いました。

「くまさんにあじさいを見せたかったんだ」


おねがいおねがいおねがいおねがいおねがいおねがいおねがいおねがいおねがいおねがい


 やまねくんは、雨や雷が恐くなかったというよりも、くまさんにあじさいを見せてあげたかったんだね。


 実際川に落ちたのだから。

 本当は恐かったと思います。


 勇気がありますね。


 洪水の中、恐さも忘れてやまねくんを助けに行ったくまさんも勇気がありました。


 くまさんはやまねくんが、やまねくんはくまさんが大好きなんだということが伝わってくる物語です。そして人生にはこういう大好きな友達が必要ですね。


良い一日を!