展望台のスロープランと『きつねのぼんおどり』 | 絵本島 

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大人も絵本を楽しもう!絵本の紹介と感想を発信します。
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絵本と島生活の楽しさを合わせたブログです。

 沓形港展望台のスロープを走ります。


 初めは何も見えなくて


 上まで登ると防波堤の高さを超えて海と礼文等が見えてきます。


 ここが好きなんだよね。


 展望台に到着です。

 

 今日の絵本は


きつねのぼんおどり

山下明生 文

宇野亜喜良 画

エルくらぶ


 まずは宇野亜喜良さんの絵がいいですね。青い線を基調にした絵です。

 夏休み、おじいちゃんのところへ行っていたぼくは、釣りをしていますが、さっぱり釣れません。

 にわか雨で隠れた小舟が別世界への川を渡る船だったようです。

 どこからともなく現れた船頭が

「お盆だからな。みんな心のすすおとしに戻って盆踊りをするんだ」

と教えてくれます。

 ぼくも狐の面をつけて盆踊りをします。


おねがいおねがいおねがいおねがいおねがいおねがいおねがいおねがい


 盆踊りの曲の中に「葛の葉ぎつね」のお話が織り込まれていて、とても風情のあるお話です。


 恋しくば たずね来てみよ

  和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉


 この、物語との相乗効果で胸にくる呼びかけの和歌も、このままではありませんが、少し変えて織り込まれています。

 葛の葉ぎつねの話になってしまいますが、何とも美しく心に残る悲恋のお話と歌なのです。


 皆さま、良い日曜日をお過ごしください。